私の映画批評

ちょっと心にとどまる映画の感想を私なりに綴っていきたい。

1,「2001年宇宙の旅」1968年 アメリカ 監督 スタンリー・キューブリック
 これまで何度も見ながらたいがい途中で記憶を失い、いつのまにか終わっていてなかなかストーリーを語る
ところまで行き着かなかったことが多かった。最近ようやく最後まで見れたので、感想を綴ってみたい。
 といっても正直よく分からなかった。冒頭の猿人たちが木の枝を道具にして目覚めていく人類の夜明けと宇宙船
のつながりは何となく分かる。そして両方の場面に出てくる黒い塔も何かの象徴だろう。
 木星探査の宇宙船の中での人工知能との掛け合いはまさに今時の話題を先取りしているようだ。木星に着いた?
宇宙飛行士(キア・デュリア)は自分の未来と過去をそこに見る。宇宙空間が時空を超えてしまう状況を表している
ようだ。それがラストの星と生命誕生のセットにつながる。でもやっぱり何が言いたいかよく分かりませんでした。
                                               180112

2.「奇跡のシンフォニー」2007年 アメリカ 監督 カーステン・ジェリダン
 久しぶりに途中からウルウルしてしまった。出生時から養護施設に預けられた少年(フレディ・ハイモア)は、
音に敏感で両親の声さえ聞こえてくるという。とうとうその声や音に導かれて町を彷徨うことになる。途中から
両親の出会いや別れが描かれ、少年の行動と微妙に絡んでいくことになる。聞こえる音が音符に変わり、楽器の
音で表現される。自分が楽器や演奏と縁があったことも影響しているのかこの辺からウルウルが始まる。やがて
オーケストラの演奏と共にエンディングに向かう。心洗われる作品でした。           18.01.11

3,「嘘八百}  2018年 日本 監督 武正晴
 古物商(中井貴一)と落ちぶれた陶芸家(佐々木蔵之介)が、大物鑑定士に仕返しを企むコメディー仕立ての展開。
が、しかし「スティング」などのスマートなどんでん返し等を期待してみると裏切られる。それなりに利休もど
きを追求した茶器づくりなどがんばっている場面もあるが、空回りに終わっている気がする。二人の家族のゴタ
ゴタも興ざめに近い。                                   18.01.09

4.「キングスマン2 ゴールデンサークル」 2017年 イギリス 監督 マシュー・ヴォーン
 前作以上に活劇満載のサービス映画。ややこしい陰謀もなく、勧善懲悪の分かりやすい内容でいつのまにか終
わっていた感じ。紳士服の仕立てが表の顔なので、アクション中もパリッとしているのはジェームス・ボンドを
意識してか。何か「インディー・ジョーンズ」に対する「ハムナプトラ」のように、B級映画と思わせつつ、本
家を食ってしまうパターンがこの作品にも言えそうだ。                    18.01.18

5.「パディントン2」 2017年 イギリス・フランス合作  監督 ポール・キング 
 実写版というとダサく、子どもだまし的ではないかという先入観があり、一作目も期待半分で見ましたが、意外と
しっかりした仕上げで感心した記憶があり、今回も付き合うことにしました。すでにロンドンのファミリーの一員
になったパディントンは街のアイドルにもなっています。その彼がかつてとても世話になったおばさんの誕生日プ
レゼントを見つけたところからドラマが始まります。チキチキバンバン、モダンタイムス、バックツーザフィーチ
ャー、雨に唄えば等々の場面を彷彿とさせながら、けっこうスリルとユーモアにとんだ楽しい場面が展開します。
素になって味わえる良品です。                                180203

6.「シェイプ・オブ・ウォーター」 2018年 アメリカ 監督 ギレルモ・テル・トロ
 予告で主人公の女性が手話を使い、怪獣らしき人物?と対話している場面を見て、これは見なくてはと、アカデミー
賞発表前に勇んで出かけました。案の定超満員で評価の高さを思い知らされました。作品賞をとったおかげで、ストー
リーはほぼ公表済みだと思います。R-15指定になっているので、それらしきエッチな場面もありますが、ストーリー
の流れの中ではどうってことない感じでした。異星人?との距離がだんだん縮まっていくのはETの雰囲気もあり、連れ
出す場面などはそのままでした。ミュージカル場面も入っており、監督の遊び心満載の傑作です。   180303