ひろば通信2002−1

 ひろば 20日 工房 12日
 ・発行 おもちゃのひろば
 ・TEL&FAX 052-834-1986

新年あけましておめでとうございます。
 今年の年賀状ではこんな一句を詠みました。
  とうとと どろみながら あのそと
    らゆきまうよ はるまちどおし
 そしたら何と本当に白雪どころか大雪が舞い今年は予言が当たるかもとひとり悦に入っていました。ただ、雪のせいでそれまで外で元気だったカランコエなどが、部屋に取り込むのが遅れたためにすっかりしおれてしまいました。もっとも部屋の中はランやシクラメンが並んで持ち込む場所もないのですが。
◇暮れは京都の個展でしめくくり、その後型どおりに大掃除をすませた後、ようやく「ハリーポッター」を見ることができました。しかし、あまりの展開の早さに評価は☆☆☆。その後見た「シュレック」の方に軍配をあげたいと思います。やはり映画は楽しい「のがいちばんですね。受験生のいるわが家としてはあまり楽しい話題は禁物ですが、後のお楽しみということで勘弁してもらっています。
◇ひろばの前に先日新年の工房がスタート。テレビで関心を持った新しい方も含め、にぎやかな一日でした。最近、新しい作品が浮かんでこないので、しばらくはみなさんのお手伝いに徹しますかな。
◇今年の新しい仕事は「日本おもちゃ会議」の取りまとめ。十数年、自分のおもちゃ作りと並行して関わってきた組織なので半端なつながりではないのですが、大きなグループを動かす難しさを痛感しています。

◇この会議の発ュ起人は小黒三郎さんや和久洋三さんら。大量消費、使い捨て文化の波が我が物顔で押し寄せていた当時、良心的なおもちゃづくりに関わる作家たちを集め、子どもたちに本当によいおもちゃを提供する運動を始めました。よいおもちゃって何だろう、流行ばかり追う大量生産のおもちゃたちに対抗できるのだろうか等々、これまで会議の中でもいろいろな論議があり今日に至っています。あれから十数年、おもちゃをめぐる状況はあまり変わっていません。むしろ悪くなっているかもしれません。でも、ここまでいろいろな環境が悪くなってしまうと、これではまずいと思う、人たちが増えてきたように思います。おもちゃを選ぶのは子どもたちですが、お金を出すのは大人たちです。その人たちにもっといろいろなおもちゃを知ってもらいたいと思います。単純に宣伝ではテレビコマーシャルにかないません。いいおもちゃを求めて足を運びその目で確かめる場所に出かけて下さい。このひろばもその一助をめざしたいと思います。
◇京都の個展ではクリスマスシーズンの真っ最中だったこともあり、お店にたくさんのお客さんは来るものの私の作品まで足が向かずさびしい入りでした。しかたなく私もお店にあるゲームで楽しんできました。今月の新着おもちゃはその中から選んだものです。左は「はげたかのえじき」というカードゲーム、右は棒をくずさないように取るミカドに似たゲーム。さっそくひろばで楽しんでみましょう。
 おまけのおもちゃもあります。ひとつはネフシュピールのミニ版。もちろんいっしょに構成できます。もうひとつはおもちゃ会議の新年会でいただいたアメリカ製の木のおもちゃ。下のおもりをゆらすと人形たちがたいこをたたき始めます。
◇成人式の連休中、おもちゃ会議の新年会が軽井沢であり、おもちゃ談義をしてきました。訪ねたところも「イカルス」という木リのおもちゃ屋さん、清里のオルゴール館、エルツのおもちゃ博物館とおもちゃづくし。泊まったペンションは「森のファミリー」というおもちゃ好きなご主人の館。談話ルームの一コーナーには絵本がぎっしりと並び、棚にも木のおもちゃが飾られています。まるでどこかで見た風景でナした。私は以前よく冬場にも訪ねた御在所のユースホステルを思い出していました。どこにも似たような考えも持つ方がいるものですね。そのご夫婦も名古屋にゆかりがあるそうで、近々このひろばで再会できそうです。
◇いろいろなイベントがらみでこのひろばを訪れる人が増えてきました。夏には小黒三郎さんや古川さんらの組み木仲間、暮れにはテレビチャンピオンの遠藤裕さんやおもちゃ文庫の小松さんと、ひろばに置いてある作品の作者たちがひとときをすごしていかれました。こんな展開は予想していませんでしたが、ひろばづくりの励みになりますね。
◇最近の絵本から
  「たいせつなこと」(フレーベル館)
   マーガレット・ワイズ・ブラウンさく    うちだややこ やく
 
            あなたは あなた
  
       あかちゃんだった あなたは
     からだと こころを ふくらませ
  ちいさな いちにんまえに なりました

             そして さらに
       あらゆることを あじわって
おおきな おとこのひとや おんなのひとに
              なるでしょう

         でも あなたに とって
             たいせつなのは
   
   あなたが
   あなたで
   あること

・少し気が早いですが、このことばを今年の卒業生たちに贈りたいと思っています。
◇もうひとつことばの絵本から
  「おひさまぞろぞろ」(福音館書店)
 ーおかあさんー
  ・おかあさんはぼくとおにいちゃんのぬけがらだね。(四歳)
  ・ママ、しんぶんよんでるとパパになっちゃうよ。(二歳)
  ・おかあさんにもまだたんじょうびあるの。(四歳)
 ーおとうさんー
  ・とうちゃん かあちゃんのけっこんしきみにいったん?(四歳)
  ・おとうさんのおなか大きいのに、ちっとも赤ちゃんうまれてこんね。(五歳)
  ・おとうさん、あそんでくれてありがとう
   たすかるわ。(四歳)
                 続く 
◇休み中ホームページの手直しをしました。でも無料のプロバイダーのためか容量が少なく、作品の画像をたくさん入れたら、もうパンク。またやり直しです。この時間ばかり消耗する電脳機械、何とかならないでしょうか。

」お知らせ
 小さいときひろばの常連だった杉山君の勤める作業所の作品展が開かれるそうです。
  ヨナワールド作品展   
   1/21A〜27@
     ギャラリースミ3F
   中区千代田一丁目4−9  241-0628
   (地下鉄矢場町3番出口より五分)

泓月の予定
   工房 9日  ひろば  17日