ひろば通信2002−3

 ひろば 17日 工房 9日
 ・発行 おもちゃのひろば
 ・TEL&FAX 052-834-1986

◇三寒四温という言葉はたしかお隣の国のお天気言葉だったと思いますが、今年はこちらでもまるで同じリズムで春が近づいている気がします。セーターでは暑いし脱ぐと寒いという流行の「微妙」な季節の中で、迫ってくるのは「卒業」というイベント。三年前、今の職場で子どもたスちを見送り、今年も五人の子どもたちを見送ります。地元ではない学区の学校から卒業する子どもたちはそれぞれ複雑な思いでしょうがひとつの区切りにはちがいありません。学園に残る子も出ていく子も、すべてはこれからという新しい気持ちで頑張っていってほしいと思います。三年前の先輩たちは中学からそれぞれ就職、高校進学、専門学校と自分の道を選んでいきました。先日はその子たちが工房に集合してにぎやかな同窓会。そして、今年卒業する子どもたちは早くも春休み中にひろばで再会する計画を立てています。ひろばや工房がまた職場と一歩近づきまワした。
◇むずかしいと思っていたランが夏冬をのりきり元気に咲いています。明るい窓辺に置いて水をやりすぎないように注意しただけですが、シンビジュームとコチョウランの白い花がわが家に春を呼んでいます。しかし、わが家で花のような存在だった子がまたひとり、東京へ出ていきます。自分で選んだ道をひたすら応援してあげるのが親の努めでしょうが、そばにいないさびしさはつらいものがあります。これから花の手入れをしながら、帰郷の日まで首を長くして待つことになりそうです。
◇ひろばに来る小さなお客さんたちにはこんな話題はまだまだ遠い先謔フ話かもしれませんが、ひろばのはじめの頃の子どもたちはもう何人か大学へ行っていますので、時間のたつのは早いですよ。
◇さて、卒業の時は文集づくりが習慣でしたが、今回はまったく子どもたちものってくれず、こちらの思いもどこか整理がつかないままでしたので、その仕事は見送り、かわりに卒業記念のプレゼントをリクエストしました。ところが注文は、ペガサスの親子に、オカメインコ
はばたくコウモリ、ギリシャ神話のケンタウルス、アニメキャラのミカエルとてんでバラバラこちらのデザインにないものもあり、最後まで世話を焼かせる子どもたちです。しかし、こちらも意地がありますので、何とか形にしてみました。
◇この作品と同時に先月宿題になっていたコリントゲームも仕上げました。バネを使った発射装置にしましたが、このおもちゃのポイントは釘の位置だと分かりました。遊んでいる様子を見ながら改良していきます。もうひとつのもぐらたたきセットも公開できます。
◇今月の新着おもちゃはまた静岡の百町森さんに注文しましたが、品切れ中のものもあり入手したのは「オートレースゲーム」と小さなマッチ箱シリーズです。オートレースはサイコロですすむ運試しのバイクレース。コインを5枚集めたら優勝です。マッチ箱のおもちゃはかつてヨーロッパのおもちゃにあこがれたころにひかれた作品のひとつ。これから改めて集めていきます。
◇工房の日はまた第二土曜日が中心になりそうです。来月から毎週土曜日が休みになりますので、ずらすことは可能ですが、こアのひろばも含めて十年以上も続けているとなかなかその習慣は変えられそうにありません。こういうことにはつい頑固になってしまいます。
 工房の方もあいかわらずにぎわっています。9日、今月の参加者の作った作品だけ紹介すると、小黒三郎さんの五月人形の組み木、合板シリーズのイヌ二種、ティラノザウルス、ウマ、ウサギののぼり人形、三年越しの組み木びな花びら五段飾りのミニ版、組み木の十二支などです。今、材料もたっぷりありますので、他の方もぜひ楽しんで下さい。
◆イベント紹介
 昨年組み木フェスティバルを行ったウッディランド名古屋で今年も何回か木のイベントが開かれます。
 ●3月23日、24日「木の住まいづくりフェア」で糸のこ体験教室を開きます。見学ついでにどうぞ。他のイベントも楽しそうですよ。  10:00〜4:00 
 ●4月6日、7日 覚王山春祭 
 日泰寺参道付近でおもちゃ屋ョ「遊ぼ」さんのブースでやはり糸のこ教室をします。小さい子の遊びコーナーもありますので、こちらもお出かけ下さい。
◇くすのき学園の生活も四年が終わろうとしています。子どもの気持ちをとらえ、投げ返し、自分を見つめなおす手助けが、その仕事だと頭では理解しましたが、ふだんのやりとりでは疲ればかりが際だってしまいます。何とかゆとりを持って子どもに向かいたいのですが、そのためには自分のリズムを取り戻すことでしょう。
 私の場合はたぶん作品づくりがそのカギをにぎっているはず。やっと子どもたちとのやりとりと作品づくりがつながェりだしてきたので、これから改めてそのリズムを作れそうです。
◇くすのき学園では毎週一コマの図工のじかんを担当しています。一応子どもたちも楽しみにしているようですが、むずかしすぎても簡単すぎても手を出してくれませんので、そのネタには毎回苦労しています。前日まで浮かばないこともあり、苦し紛れにおやつづくりなどもはさんでいます。その中で毎年行うのは一年間工房でためた作品づくりの時の端材で、子どもたちに好きなものを作ってもらう授業。思わぬ作品ができてきますので、こちらもワクワクする数少ない機会です。今年も写真のような作品が生まれました。ブタくんと右側はETと名づけてみました。
◇ひろば横の地下園芸コーナーではクリスマスローズがきれいに咲いて皆さんをお待ちしています。雪割草もかぼそく咲いていますが、気がついてくれるでしょうか。 
  

4月の予定
 
 ◎工房  13日
 ◎ひろば 21日