ひろば通信2002−9

 ひろば 15日 工房 14日
 ・発行 おもちゃのひろば
 ・TEL&FAX 052-834-1986

◇やっと残暑も遠のいたようですが、まだ蒸し暑いですね。少し手遅れでしたが、地下ひろばのあまりの湿気に除湿器を買ってしまいました。数時間たつと容器一杯に水が貯まっているのでびっくり。今までこの水分が漂っていたのですからカビも生えるはずです。この夏は大きな展示ヲ会がいくつかあったので、作品の出し入れのたびに大そうじ。カビもしっかりきれいにしておきました。
◇夏の最大の出来事はお盆中のテレビ撮影。その顛末について以下に少しまとめてみました。
◇丸5日間に渡った撮影が終わりました。カメラと機材に囲まれて、セリフを考えながら作り方の指導。お相手は元女性バンド「プリンセス・プリンセス」のキーボード奏者の今野さん。解散した後もソロで映画音楽なども手がけているとか。そんなゲストに糸のこの使い方を伝授しながら、いっしょに番組づくりをしました。こんな機会は一生のうちにそう何度もあることではないのですが、そのわりにいいかげんな準備で始まってしまいました。何せその前の月にテキストづくりがあり、職場を途中で抜け出しての撮影。休みに入れば、大きなイベントがいくつか重なっており、作品準備にてんてこまい。その後でのテレビですから、かなりエネルギーは消耗していました。しかも撮影場所は自分の勤務校なので近いだけがとりえでしたが、うれしいことに撮影が終わると、毎晩名古屋のグルメツアーとかで、今野さんらとその日の打ち上げ。もう名古屋暮らしが長いのですが、行ったことのない店ばかりで、それだけを楽しみに5日間を乗り切りました。
 放映が10月になるので衣装は長袖。冷房が入る部屋でしたが、撮影中はストップ。順調に行っているときはまだ我慢できましたが、本番で作業がうまく行かないときなどは、冷や汗と暑さでもう背中がぐしょぐしょでした。音にも厳しく、飛行機が飛んでくると中断、雨音や子どもの声がしても取り直し。これで撮影完了という瞬間に腹の虫が鳴いて、またやり直し。
 放映の2回分を一日で取るというスケジュールで朝の9時から遅いときは夜の9時まで缶詰。それから食事ですからマスコミで暮らしている方の生活ぶりが少し分かりましオた。
 はじめの3回は自分一人でしたが、その後、同じおもちゃ仲間の面々を呼んだので、少し気が楽になりました。とたんに音声さんから「今日はトーンが落ちていますよ」とチェックが入りました。番組では毎回途中におもちゃ紹介のコラムがあり、静岡の相沢さんが登場します。そして最後の2回は彼のデザインしたモザイク作品を私が制作して締めくくり。ネフ社からも出ている製品なので、それが手作りできるだけでもお得な番組になったはずです。
 実際の撮影では、台本のかわりに番組の流れを書いた構成表があり、一区切りずつ打ち合わせをしながら進めていくので、プロデューサーの手腕が問われます。確か作品を制作したのは自分ですが、手順や材料についても自分以上に詳しいときもあり、驚いてしまいます。
 しかも、スタッフのカメラさんや照明さんたちが必ずしも指示どおり動くわけではなく、それぞれ自分のポジションでゆずらない場面もあり、こちらが間に入っておろおろすることもありました。これがプロの仕事かと妙に感心してしまいました。
 最終日は片づけにあわただしく、今野さんや相沢さんとゆっくり話もできないまま解散してしまい、心残りでしたが、後はしっかり編集していただいて画面で再会することにしましょう。
  □放映予定 10月2日より毎週水曜日 午後9時35分から10時まで
 NHK教育テレビ趣味悠々「大人が作って遊ぶ木のおもちゃ」
◇春日井でのイベントは3週間に渡る長期戦でのべ5000人以上の入場があったとか。おかげでおもちゃもしっかり遊んでもらえたらしく、たびたび修理に出かけました。
 その最終日はねもとさんのワークショップで野鳥のためのレストランづくり。小枝や端材を使ってユニークなお店が出来上がっていました。お手伝いしながら気がつきましたが、子どもより夢中になってトいる親御さんが結構いること。私の恐竜づくりときもそうでしたが、子どもそっちのけで糸のこに向かっている大人たちがたくさんいました。みなさん、こういう機会に飢えているのですね。これからのイベントは大人と子ども、両方を対象に考えた方がよさそうです。
◇その翌日、またNHKつながりで夕方の番組に生出演。今度はひとりではなく、春日井から運び込んだ作品をスタジオに並べてそのねもとさんと渋谷さんの3人でおもちゃトーク。渋谷さんは振り回すとブンブンなる虫のおもちゃでねもとさんはからだアートでダイナミックなあそびを展開、私はすでにテレビ撮影になれすぎてしまったので、しまらないおしゃべりを披露してしまいました。結局テレビで明け暮れた夏休みでした。
◇この夏はひとつイベントが終わると映画鑑賞というリズムで過ごしました。
「i am sam」ハンカチを用意していましたが、あまり泣けませんでした。これまでの経験からいろいろな現実のシーンが浮かんできてしまい、この親子に拍手を送るのみです。
「エピソード」成長した後ダースベーダになる結末を知っているせいか、悲しくなります。
「アイスエイジ」結局吹き替えで見ましたが、サーベルタイガーの竹中直人の声と役がとても気に入りました。なぜか以前紹介したヤギとオオカミの物語「あらしの夜に」を思い出していました。マンモスくんたちの作品もありますので映画のシーンができるかもしれません。
「猫の恩返し」とても軽いタッチで人生も苦にせず楽にいきましょうというメッセージかな。その前の短編ギブリーズもよし。野中君の初恋に小学校時代を思い出しました。   

◇先月ひろばは夏休みでしたので新着おもちゃもひと月眠っていました。ニキティキでおもしろそうなゲームを見つけたのですが、結局まだ試していません。早くひろばで遊んで下さい。
 テレビ撮影の折り試作した相沢さんデザインの「アイソモ」を仕上げました。二つの違う形を組み合わせるとまるで積み木を積んだように見えます。けっこうはまります。 もうひとつの作品は「ライオンくん」顔がクルクルと回転して愛嬌を振りまきます。作者はいわき在住で組み木仲間の古川さん。教職の傍ら組み木普及に情熱を傾けています。毎年夏に会うたびにスタンスの広がりを感じていい刺激を受けています。作品から人柄が見えてくるお手本です。
◇工房の材料に、組み木、のぼり人形に加えて「ゆらゆらシリーズ」を追加しました。小黒さんの新作ですが、これから続々と新しいデザインが出るそうです。
◆イベントの紹介
 日本おもちゃ会議では10月1日を「手づくりおもちゃの日」に制定しようと動いています。この名古屋でもささやかにイベントを企画しました。
 またまた
    《合板で恐竜をつくろう》
 ・10月5日(土)11:30〜4:00
 ・鶴舞中央図書館 あそびのへや
 ・申し込みは9/19から図書館へ エ741−9811
●来月の予定 
 
  ひろば 10月20日 工房 12日