ひろば通信2003− 9

  ひろば 21日 工房 13日
 ・発行 おもちゃのひろば   
 ・TEL&FAX 052-834-1986

◇夏のフェスティバルの余韻が冷めきれないまま、残暑の厳しい9月を迎えています。そのくらいあの一週間はこれまでの経験がすべて凝縮されていたような、そしてものすごく充実感を感じたひとときでした。もう、当分あんなことはないかもしれないという一抹のさびしさと、でも大きなことを成し終えたという安堵感の中で、そろそろまた自分の作品づくりに頭を転換して行くつもりです。
◇ひろばからもたくさんの方が会場に来てくれましたので、その感想をいただきました。いくつかをご紹介します。    

 台風の悪天候の中出かけました。その日は子どもたちの大好きなネフ社の積み木のパフォーマンスの相沢先生のショウがあったからです。
 しかし、私たちの予想以上の混雑にびっくりでした。創作おもちゃも手にとるものがないくらい満員でした。どれも先生がおっしゃるようにつくり手の顔が見えるあたたかいものでした。6歳と3歳のわが子もあちこち手当たり次第にさわってみたい様でした。中でも木の中に穴がたくさんあり棒で虫をとる磁石を利用したおもちゃはとても気に入ったようでした。つりゲームは最初からどんな魚か目に見えていますが、この虫取りゲームは穴の深さが深く、虫が奥深くひそんでいることを予想していなかったからでしょうか。
 積み木ショウも子どもたちには好評に終わり、そろそろ帰路につこうと思っていたところ、和久先生の積み木に後ろ髪をひかれた様でした。「積み木やりたーい」と二人の声。やり始めたら止まらなくなりました。木のお城の一部をくずし「積み木のトンネル」に6歳の長女は大喜び。しかし、3歳の二女はとても慎重な性格なので、どうしても私の手を離さず「ママもいっしょにトンネルしようよ」とせがみます。じっと深く考えた末、「上の子といっしょに行く!」という決断をしてトンネルに入りました。積み木は心の殻をやぶった!大げさですが、その瞬間私は思いました。そっとそっと私の手を離し、上の子について行きました。一度入れたら何度でもトライでき、別人のように恐いものなしです。
 こうして心の成長の一瞬を見ることができました。私も担当の先生もいっしょに励まして喜んでくれました。二女にとっては大きな自信になったことでしょう。この出来事からちょうど夏休みという時期もあり姉妹が遊びをますます共用できるようになり、私にとってはとてもほほえましく、幸せを感じている昨今です。(とみた)

・思った以上に手にして遊べるおもちゃがとても多く、うれしく思いました。私としては全国の作家の皆様の話や作品のちがう遊び方など、いろいろな発見がありました。
 子どもは「積み木」です。自分の背より高くなった積み木の家を壊すときが一番楽しかったそうです。ただ、ワー[クショップに参加すると5階のパフォーマンスに参加できないので・・。悩める決断をしなくてはならず、できれば両方に参加したいと思いました。(あさだ)

・展示、販売だけでなく触って遊べるのはうれしいことでした。今回、木だけでなくいろんな素材のおもちゃがあって、いつもとは違った感動がありました。
 子ども達(小2、年中)が最初に夢中になったのは、「ひっつきむし」しばらく遊んでいました。お兄ちゃん(小4)は、「スピン」とか「カタパルト」とかに長くいたように思います。私は、空き箱を使った作品に見入ってしまいました。パッケージの模様をいかしてこんなに綺麗な作品が出来るのかとびっくり!しました。
 明日のワークショップの参考にと曽我さんの作品の前にいたときに、係りの人がとっても詳しく説明してくれて、子ども達も、喜んで遊んでいました。ふっと名札を見たら”曽我”とあり、びっくり〜。あの時は、驚きました。と、同時に(明日は、大丈夫)と安心しました。
 去年、夏に春日井で行なわれたイベント会場が、立派すぎたせいか、すべてワンフロアーでできたらいいなと思いました。子ども達に、感想を書いてもらったら、ワークショップのことばかり書いていました。魚釣りは、夜まで遊んでいました。くるくる・・・のほうも、家で付け加えて、まわして遊んでいました。やっぱり、自分で作った作品はうれしいみたいです。持って帰れると家でも遊べるのでいいですね。残念ながら、三輪車の輪は、そのままに・・・。"針金で転がる3輪車をつくります。"とパンフレットにあったので、先生の思いとずれてしまっていました。ハンズでキットを買ったので、そっちを挑戦してみるつもりです。
 時間が許せばもっといて 遊びたかったなと思いました。子ども達を積み木でじっくり遊ばせたかったですね。楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。(いけざき)

・・「あそびば」というより「アートと触れあう場」という感じだったので、新鮮な驚きを覚えました。見る、触れて感じる、仕組みやアイディアに驚く、デザインや素材感に感心する、感性を高める、そんな「子どもをあそばせるための、もしくは大人が子どもの気持ちでたのしむ、子どものおもちゃ」らしくない感動を覚えました。「遊ぶ」より、「飾る」ものが多かった気もします。おもちゃって、なんなんでしょうね?見る、感じる、触る、遊ぶ。。。。会場に、親子連れだけでなく、美術系の学生らしい人、芸術系のおじさま、木工細工系(日曜大工系)のおじいちゃまたちなど、ふだん行く「子どもの遊び場/イベント」とは違う人種(?)の人たちが来場黷オていたのも、なかなか新鮮でした。
「これ、ぼくがつくったんだよ」と、作家の先生がにこにこ話す姿も、とっても印象的でした。プロが企画する手作りイベントですよね?そんな温もりを感じました。
 ちらしや入り口のデザイン、展示の構成は、デザイン、色彩、とってもかっこいいのですが、スタッフの方がボランティアらしさを出していて、体裁は企業(プロ)っぽいのに、中身はあったかい、そんな心地よさみたいなものを感じました。あと、先生方はプロなんですから、入場料をとったらいかがですか?といっても、1人300円くらいですが(失礼ですね、すいません)。
 子どもにとっては、アートだろうがなんだろうが、会場に入るなり、「ここは遊んでもよい場所だ」「さわりたいものがいっぱいある」というモードにスイッチが入って、真剣に遊んでいました。3才の下の子がお気に入りだったのは、「ひっつきむし」でした。他の多くのお子さんと同様、長い時間はまっていて、ほっておけば、一日中遊んでいたかも知れません。「ひろば」でも、購入していただけませんか?!(よしおか)
◇ 今回のフェスティバルは作品展示に加えて、感想にもあったワークショップが15講座、3日目からは作家によるリレーパフォーマンスとひろばでもやったあそびはがき工作と盛りだくさんのメニュー。そして、最も人気を集めたのが、入り口付近に設置した積み木コーナー。和久洋三さんデザインの童具積み木が20箱以上用意され、子どもたちが共同で作る巨大な積み木ハウスが誕生。時には大人も参加して、背丈以上のものができあがり、今度は積み木をぬきながら、そこに出入口を作っていきます。くずれた積み木に当たって泣き出す子もいましたが、何かとてもほほえましい光景に感じてしまい、主催者としては申し訳なかったかもしれません。こんなダイナミックな積み木遊びにはかないませんが、ひろばの積み木ももっと生かしたいものです。
◇ 私もリレーパフォーマンスに参加して、創作折り紙の話をさせてもらいました。木のおもちゃに出会う前はずっとハマっていたものづくりですので、自分の中ではかなり大きな場所を占めていたにちがいありません。昔の折り紙作品を久しぶりに取り出しながら、その紙の感触から、新たに創作意欲がわいてきました。やはり手で覚えた感触はいつまでも残っているものですね。  
◇ 感触といえば最近、テニスラケットを握る機会がありました。学生時代、軟式テニス部に所属しており教室よりテニスコートにいる時間の方が長かったのですが、卒業後はほとんどやる機会がありませんでしたス。こんどそのOB会が伊良湖岬で開かれたので、つれと参加。帰りは筋肉痛で足をひきづりながらもとても快い痛みでした。
◇フェスティバルからひと月が経ち、ようやく日常のリズムが戻ってきた感じです。土日の休暇のほとんどをこのイベントのことで費やしていましたが、いつものように秋の種蒔き、花壇づくりとこれまですっかり手をぬいていた庭の手入れをして、汗を流しています。
◇ 今月の新着おもちゃはいろいろ。まずフェスティバルで購入したのが「チェアーブロック」(中井秀樹作)椅子がロボットにも変身します。科学館のからくり展で購入した不思議なひものからくり。ふたりでやる人気ゲーム「いいおばけわるいおばけ」そしてフェスティバルのワークショップの作品から「巻紙劇場」を講師のにしいさんがプレゼントしてくれました。  写真は新着コーナーへ

     ◎10月の予定
ひろば 19日(日) 工房 11日(
土)