ひろば通信 03-11
ひろば 16日 工房 8日
 ・ 発行 おもちゃのひろば
 ・ TEL&FAX 052-834-1986
  2003年11月13日(木)

◇少し時間ができると、趣味に走るくせがあります。しかし、その趣味は本業に近い「おもちゃづくり」をはじめとして、映画・音楽鑑賞、読書というより本集め、園芸といろいろ。中でも今は最近買い換えたアップル社のiPodに曲を取り入れる作業を楽しんでいます。普通一度買った機械はめったに買い換えることはないのですが、修理を頼んだら、ほとんど定価なみにかかることが分かり、新機種に手を出してしまいました。手持ちのCDはジャズ以外ほとんど入れてしまったので、今度はアナログのLPに挑戦しています。ときどき針の音も入り臨場感もなかなか。昔聞いていたフォークやポップスがパソコンを経由して流れてくるのもいいものです。やはりその時代に夢中になったものは落ち着きますね。幸いこの頃当時の曲のカバーや本人たちが復活して登場していますので、世代の断絶もあまりありません。でもひろばの世代とは無理かな。
◇「戦場のピアニスト」をビデオで見てから、ピアノ曲づいています。その前には盲目のピアニスト梯剛之(かけはしたけし)のやさしい音色にここちよさを感じ、映画の主人公の情熱的なピアノタッチに感心していました。そしてテレビドラマ「フジ子・ヘミングの軌跡」を見て、彼女自身の手記を読み、さっそくCDを購入。ついでに以前放映されたDVDも買ってしまいました。こんなに引かれるのも、彼女には不思議な魅力が漂っているのです。ハーフという生まれ、無国籍の苦労、カラヤンやバーンスタインともからむ波乱の人生。
 天才少女としてもとはやされながらも、なかなか絶対的な脚光まで到達しないジレンマの中で、耳の障害まで受けても、けっしてあきらめない気高さ。さらに少々かわった風采。今は私もなつかしい下北沢にたくさんの猫と住んでいることなどなど。そして、何といっても彼女の鍵盤から伝わってくる音がすごい。これまで、聞いた誰ともちがう音で、同じピアノがこんなにちがうとはじめて知らされました。音から本当に感情が聞こえてくるのです。みなさんも一度拝聴を。
◇わが家の下の娘がまもなく発表会。一流のダンサーにまじって公演する貴重な機会で練習も大詰め。そして彼女もフジ子・ヘミングに引かれたようです。芸術家として自分の境遇を自分自身の力で切り開いていったフジ子の芯の強さの一端でも感じてくれればと願います。
◇佐々木正美の新しい本が出ました。子育ての必読書『育つように子は育つ』の続編でやはり相田みつをのことばを引用しながら綴った『なやみはつきねえんだなあ』同じく小学館発行です。例えば

 まける人の   おかげで
 勝てるんだよ  なあ
 
 アノネ   親は子供を
 みているつもりだ  けれど
 子供はその親を みているんだな
 親よりも  きれいな  
 よごれない  眼でね

 今回の本も子育てを見直すのに感じるところがたくさんありますが、むしろ中年を過ぎた大人たちに自分自身の生き方、これからを考えさせる示唆に富んだ内容になっています。
◇先日東海市の保育園で「おもちゃと環境」を考える研修会の講師をしてきました。とてもそんな内容を語る立場ではありませんが、自分のおもちゃづくりとひろばの体験、それに職場での子どもたちとのかかわりをお話し、最後は佐々木さんの本を始めとして、ひろばにあるおもちゃと保育に役立つ本を紹介してきました。
紹介したのは
・田中周子著「型紙のない子育て」
・岩城敏之著「子育てのコツ」
・相沢康夫著「好き・・」
・柿田友広著「プーおじさんの子育て入門」など
◇娘の友人がレポートで林明子についてまとめるというので、ファンであるわが家の本を全部ピックアップしてみました。発行されている58冊中26冊までありました。よく集めたものです。
 『こんとあき』以来新作の絵本が出ていませんが、最近娘さんと出した『なないろのひみつ』ですてきな挿し絵を見ることができたので、今後新しい絵本を期待してしまいます。新刊では本人が選んだ「絵はがき絵本」がすてきです。
◇お待たせしました。夏のフェスティバルでたいへん評判だった「ひっつきむし」の作品が到着しました。木の穴にかくれたいもむしを磁石のついた棒でひっぱりだす感覚が何ともいえません。またいもむしたちもかわいいです。おまけにはっぱ型の磁石もふたつ付いていますのでみんなで遊べそうです。
その置場所ですが、先月からあまりに訪れる方が多いので、ささやかに玄関スペースも開放しています。そこに置いておきますのでなかよく遊んで下さい。

   ◎12月の予定

  ひろば 21日 工房 6日

(来月の工房は「一日おもしろ学校ごっこ」のため第一週の土曜日に開きます。)

☆おもしろ学校ごっこの申し込みお早めに。