ひろば通信  06-02        

  ひろば 19日 工房11 日         

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        2006年2月16日(木)  

◇つぼみのままだったシャコバサボテンがようやく咲き始めました。葉を落とした寒そうな木にも小さな新芽がちらほら見られます。後少しで春到来。そのときあわてないように、寒風の中で花壇の天地返しと肥料をたっぷり入れました。今年は何とか秋にまいたパンジーや忘れな草が育ってきているので、自前の花壇ができそう。5年経ってようやくこのひろばのサイクルが何となく分かってきた気がします。
◇今月の初めから2年ぶりに「小黒三郎」さんの組み木ひな展が開かれました。この道に入るきっかけとなった小黒さんの作品との出会いはもう、25年以上前にさかのぼります。名古屋に越す直前に作品を知り、東京での個展にも勇んで出かけました。それから5年くらいは小黒さんの組み木を片端から作り、糸のこの腕を磨きました。自分のオリジナル組み木を持って名古屋での個展にお邪魔して、おもちゃづくりへの道は決定づけられました。ただちがうのは、小黒さんのようにプロの道は選ばず、教員の仕事との両輪で運転してきた事。それは自分の作品の発想が目の前の子どもたちとのやりとりがベースになっているところから来ています。たぶんそれはこれからも当分続くでしょう。
 先日は同じ影響を受けた仲間たちと小黒さんを囲んでなつかしいひとときを過ごしました。この夏熊本にある小黒さんの記念館「ズートピア」に行こうと言う話で盛り上がりました。さて、どうなりますか。
◇なんのはずみか、「おもちゃ文庫」づくりにハマっています。この頃めぼしい新作が思いつかない事もあるので、ふと前から作りたかったこのシリーズに取り組んでいます。
すでにひろばにはずっと以前作ったものが置いてありますが、それはクラスのハンディを持った子にも扱いやすく、少し大きくしたバージョン。今回は作者のデザインどおりのサイズで作り直しています。この作者は一緒にテレビに出た「小松強志」さん。組み木のデザインでは将来小黒さんを超えるのではと評価しています。そんな彼が、持てる知識をいっぱい集めた大作がこのシリーズ。遊び心を充分に満たしてくれます。小さな箱の中に収まったパーツを組み立てると、けん玉になったり,ヨーヨーになったり、コリントゲームが出てきたりとワクワクすることまちがいなし。このサイズで作ってみて,改めて手の感触とマッチしている事に感心しました。とりあえず10作ほど制作しましたので、ひろばコレクションに追加します。貸し出しもOKですが、収納する際、無理にはめると入替え不能になる危険がありますので、慎重に片付けて下さい。(本当に正確に出来上がっていればその心配はないのですが)
◇福音館書店発行の月刊誌「こどものとも」が50歳を迎え、いくつか記念本が出ていますが、「こんにちは おてがみです」にはすぐ飛びついてしまいました。なつかしい絵本の作者が主人公にかわって読者に手紙をくれるという設定。林明子の傑作「あさえとちいさいいもうと」のあさえからの手紙がついているのですから、買わないわけにはいきません。このシリーズはわが家でも10年以上買い続け、貯まりすぎたのでいったん処分しましたが、思い出深い絵本はひろばにしまってあります。たまに開くと毎月読み聞かせていた頃のことを思い出しますが、またその同じ本で子育てしている場面を見ると絵本の息の長さを思います。
◇岡崎勝さん編集の「おそいはやい」は教育を巡る話題を分かりやすくラジカルに解説していてとても読みやすいのですが、その最新号は「わが子の思春期,許せない・・このひとこと」親子関係で悩む方に必読です。
 親にむかって「くそばばあ」とののしる信じられない光景が今や珍しくありません。かくいう私の職場でも小学生なのに「うざい、きも」と殺伐とした言葉が飛び交っています。それを聞いたら相手がどんな気持ちになるか、まったく意に介しません。彼等には相手の気持ちを思いやる余裕はありません。それだけつらい体験をしてきたからです。大人を信用できない裏返しがそんな言葉になるのだと思います。彼等が大人からの言葉や態度を素直に受け止める時期がくれば、そんな言葉を使わなくてもいいはずですが、それまではお互い辛抱しかありません。
◇トリノオリンピックが始まりました。実際の競技はほとんど興味がありませんが、それに関連して、今月は新着おもちゃを購入しました。何と「カーリングゲーム」です。赤青に別れて点数を競う単純なゲーム、相沢さんの「おもちゃの王様」おすすめのゲームです。合わせてその本から「スコットランドヤード」という探偵もののボードゲームも購入しました。ただ、これはカードや仕掛けが複雑で、かなり高学年向き。テレビゲームから離れてじっくりこんなゲームで過ごす家族がいてくれることを願います。貸し出しは両方とも来月からです。
◇先月からまたいい映画がめじろ押し。週末は映画三昧の日々でした。
「The 有頂天ホテル」「博士の愛した数式」「ゾロ」「スキージャンプ・ペア」「オリバー・ツイスト」DVDで「ホーラー・エクスプレス」「シンデレラマン」etc
 なかでもお勧めは「博士・・」すでに公開は終わってしまったのですが、とこかで再上映があるかも。80分しか記憶が持たない数学博士とルートと命名された少年の心の交流に打たれます。見終わってこんなに静かな気持ちになれた映画は記憶にありません。元気をもらいたいなら「有頂天ホテル」がお勧め。
◇さて、工房ではそろそろ卒業生へのお祝いづくりが始まります。誕生日プレゼントと並んでもうひとつの大事な仕事。春を待ちつつ旅立つ子どもたちに木のメッセージを送るつもりです。
◇来月は卒業式の後上京して研修に出かけますので、ひろばの日を変更しますのでおまちがえなく。

   ◆◆3月の予定◆◆    ひろば26日(日)  工房11日(土)