ひろば通信  06-03        

  ひろば 26日 工房 11 日         

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        2006年3月23日(木)

◇やっと毎日庭に出て、体を動かしたくなる陽気になってきました。じっと冬を耐えた草花たちもいつのまにか元気に伸びはじめています。クリスマスローズやカランコエがひろばの前を飾り、これからの花壇づくりを応援しているようです。

◇17日の卒業式のあと、上京して二日間みっちり研修。この仕事もゴールが近づいてきたので今さら改めて勉強する事もないのですが、今までの経験と知識をもういちど整理したくなり、そのために最新の情報をその手がかりにしていきたいのです。  
 研修のタイトルは「苦戦する子どもの学校生活の向上を目指して」という内容。今、クラスに一人か二人は、何らかの問題を抱えた子どもたちがいると言います。それはもはや担任や保護者だけが悩む事柄ではなく、多くのネットワークで支えていく必要があります。職場の「くすのき学園」ではすべての子どもたちが問題を抱えていますので、とても一筋縄でやって行ける事ではありません。1年も2年もかかって、ようやく成長した兆しが見えてくるくらいで、時に後退することもしばしば。今回の研修ではこの学園の子どもたちへの指導に役立つ話もたくさん聞けましたので、貴重な時間が過ごせました。ここでその話の中でも子育てに役立つことに触れておきたいと思います。
・自主性を育てるということでトラブルを子ども同士で解決させるのは、時にまずい場合もある。大人の的確な配慮が必要である。
・子どもが大人に訴えてきた時は、事実確認などの作業の前に、まず訴えてきた苦しい気持ちを受け止めてあげることが大切。
・将来社会の中で生きていくことを小さいうちから意識して育てる。
・ややこしい,深刻な問題が起こったにしても、「人間生きていればいいじゃないか」という大きな視点で考える。
・子どもたちの感情を育てるとき、「怒り」や「不安」「悲しみ」といったネガティブな気持ちも言葉に置きかえ、大人がくみとってあげて、安心感安全感を与えることが大切。家と学校でちがう顔を見せている子どもの中には、そうした感情を身体の中に封印していることもある。
・子どもがキレたときに頭から注意しても、身体の中で起きている不安や怒りには届かない。その原因となっている不安によりそい、言語化する作業をいっしょにする。興奮した呼吸を合わせながら徐々に整えていく。
・そのためにも普段から子どもとの関係を太くしていることが不可欠。

◇上京する前、つくばの孫のところにも寄るつもりだったので、おみやげ探しに覚王山の「遊ぼ」さんを訪ねました。移転して広くなった店は遊ぶコーナーやワークショップ教室が併設されており、子育てのヒント満載のすてきな空間になっていました。そこで今月の新着おもちゃも見つけました。写真のようにすでにひろばにある「パイプシーソー」と同じドイツのベック社の作品で「ク−ゲルジャグラー」

しかも自動でカップの中に10個の玉が運ばれるのですから、驚きです。
◇「ナルニア国物語」も初日に駆けつけました。原作をほとんど忠実に映像化している技術に感心しました。1章ずつだとあと6作、何年かかって終結するのか気の長い話です。ショックだったのはそのとき見た「ゲド戦記」の予告編。予想はしていましたが、自分が描いていたゲドや他の登場人物のイメージが、宮崎アニメのどこかで見たキャラクターとダブってしまうこと。ストーリーも全巻まとめて一作にしぼっているようで、あの壮大なスケールの原作が軽いダイジェスト版になっていないか心配です。
◇あんなになついていたインコをうっかり逃がしてしまいました。肩に乗って離れないので窓が開いていても平気だったのですが、急に飛んで行ってしまいました。どこかで元気でいるといいのですが。鳩のように巣に戻ることはないか、奇跡を待っています。
 ただ、これまで生きものが死んでもたいしてびっくりしない学園の子どもたちもインコについてはショックだったようで、すぐポスターを作ったり、店や本校の子どもたちに伝えたり、ちょっぴり子どもたちを見直しました。
◇前にも書きましたが、この学園の子どもたちには、誕生日プレゼントを作って渡しています。毎年のことですが、やめるわけに行かず、ここまで来てしまいました。今年のリクエストはミニハウス、恐竜といった定番から野球版、車のポルシェ、オオカミ一家など、手持ちにデザインがないものも引き受け、こちらの腕試しに利用させてもらいました。そして、今月は卒業生たちへの贈り物を手渡し、いったん締めくくり。でもすぐ、6月にまた銀座で「アート−イ展」のグループ展があるので、その構想に苦労しています。今回はテーマが「のぞく」と決められており、思いついたのは、物語やお話で「のぞく」場面が出てくるものをいくつか並べようかと考えています。今まで作った物では「つるの恩返し」「おやゆびひめ」が使えるのですが、新作も入れたいので、ヒントをもらえれば幸いです。

◇お知らせ
  佐々木正美「子育て」講演会           4月19日(水) 開演 10:00
   ~優しい気持ちになりたい~           日進市民会館 参加費 1000円
    
     問い合わせ先 レジデンス日進     052-805-1003  FAX 805-1004

◆◆四月の予定◆◆

ひろば16日(日)/工房22日(土)