ひろば通信  06-09

 ひろば 17日 工房 9日            

 
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     2006年9月16日(土)

◇夏休みが終わって2週間。まだまだ汗がじっとりする気候ですが、さすがに風も雲も秋模様になってきました。夕暮れも早くなり、ひろば近くの坂道から見る美しい夕焼けが秋の楽しみのひとつになっています。
 今年の夏は大きな予定を入れていないつもりでしたが、けっこうあちこち出かけることになりました。
 まずは娘のダンス公演で上京。埼玉時代の友人も招待して、しばしなつかしのひととき。
 8月初めは組み木の仲間と熊本の小国町へミニ旅行。目的は小黒三郎さんの作品が展示してある記念館「ズートピア」の見学。ここには数年前仲間と協同制作した「組み木オセロ」が展示してあるはずで、この目で確かめてきました。全国にファンのいる小黒組み木ですが、名古屋の愛好会は古く、ズートピアでも1コーナーを飾っていました。小黒さんの組み木に出会い、そこから徐々におもちゃづくりにのめり込んでいった自分としては、その初期の頃からの作品がずらりと展示してあるこの場所はとても離れがたいものでした。新幹線と長距離バスを乗り継いで行くかなり不便なところなので気安くは行けませんが、小黒さんと浸かった温泉もすてきで、ぜひいつか再訪するつもりです。

◇その帰りには萩に寄って{組み木フェスティバル}をのぞいて来ました。町全体が城下町の雰囲気で、思わず自転車を借りて半日市内を走り回りました。幕末の志士たちがこの地で国を動かす熱意に燃えていたであろうことを想像すると、今の政治状況がよけい貧困に見えてきてしまいました。
 南図書館に展示したあとは千葉の船橋でおもちゃ会議のイベント。アンデルセン公園という広大な敷地の中で糸のこのワークショップをやってきました。名古屋へもどる前につくばまで足を伸ばし、孫のあーちゃんと半年ぶりに再会。一才半を過ぎたので,「ワンワン,いたね」など二語文もちらほら.その後名古屋に滞在していた時は「ジージ」の連発でうれしいやら耳が痛いやらで、起きている時はほとんど相手をしているという時間を過ごしました。自転車に乗せて、近くの公園まで何度も散歩。娘を前後ろに乗せて保育園通いしていた頃を思い出しました。とにかく最高のおもちゃですね。

◇おもちゃといえば新作は遠のくばかりですが、当面は次の孫の誕生日までに新しいままごとセットを考えるつもりです。
 この時期は職場の子どもたちも誕生日が多く、まるで夏休みの宿題のようでした。リクエストもだんだん大型傾向にあり、実物大のコンプソグナトス(実際は鶏くらいの大きさ)、1メートル近いブラキオサウルスや竜、野球盤と、その作業だけで手一杯の工房でした。それでも以前から手直ししたかった「メリーゴーランド」はとても軽く動くようになりました。予定どおりビー玉ベアリングの応用です。ぜひお試しあれ。

◇休みに入るとしばし映画三昧。「パイレーツ・オブ・カリビアン2」「ミッション・インポッシブル3」そして
「ゲド戦記」。「パイレーツ」と「ミッション」は普通におもしろく、よくやるはという感想でしたが、なぜか
「ゲド戦記」は気に入ってしまい、翌日もう一度見に行きました。続けて見る映画はそれほどなく、何がそんなに気に入ったか自分でもよく分かりません。原作の余韻がずっと残っていたので、あの壮大さ、複雑な心理描写をアニメでは期待していなかったのですが、その余韻に近いものを感じたのでしょう。もういちど浸っていたい気になってしまいました。主題歌の「テルーの唄」も印象的。原作を読んだ方の感想をぜひ聞きたいものです。
 休みの終わりには「UDON」を見に行きました。帰りに必ず讃岐うどんが食べたくなると言われていましたが、逆に変な所では食べたくないと本場に行ける日までお預けの感想でした。この映画、父と子の葛藤も主題になっていますが、同じ主題の「村の写真集」を薦めます。DVDで購入したのですが、しっとりとした田舎の風景の中に家族模様が映し出されます。ひろばコレクションに追加しました。

◇本のコレクションもたくさん貯まりました。まず佐々木正美さん関係。「子どもの成長に飛び級はない」(赤ちゃんから就学前までの育児のコツ)「抱きしめよう、わが子のぜんぶ」(思春期に向けて、いちばん大切なこと)最近、手軽に読める子育ての本を矢継ぎ早に出されています。よほど今の子育ての状況に危機感を抱かれているのかもしれません。私は佐々木さんの意見を全面的に信頼していますので、ひろばでも分かりやすく特設コーナーを作ります。
 絵本のマドレーヌシリーズは結局行方不明なので、4冊購入しました。しばらくひろば専用にします。老人介護の漫画「ヘルプマン」の続編が出ました。こういう話題がだんだん身近になってきます。「光とともに」の10巻も出ました。いよいよ光くんも中学生。これまでの障害を持つ子との付き合いからも、このときが、人生の大きな節目のひとつになります。なかよしグループからひとつ前へ出て、自分の力でできることを探さなければなりません。でもそのときこそ、まわりの支えが本当に必要になります。それはすべての中学生に言えるのかもしれません。
 ハリーポッターの新刊も買いました。自分はまだ「騎士団」の途中ですが、読書好きな娘のリクエストです。しかも二日足らずで読んでしまうのですから参ります。早く読みたい方どうぞ。

◇今月の新着おもちゃは迷いましたが、「バウフィックス」という組み立ておもちゃ。大工さんセットにあるボルトやドライバーを使い、簡単な物から複雑な機械じかけのものまでかなり幅広く遊べるセットです。もしかするとパパさんが夢中になるかも。いずれにしろ二ヶ月ぶりのひろば。今月は大掃除のため敷物をはずしましたので、木の床の感触を味わって下さい。
 休み中のひろばは孫のあーちゃんの独り占め。半年の違いは大きく、何でも自分でやりたがります。特に「まゆ玉落とし」がうまくいったときは「ゴロンゴロンね」と言いながら大喜び。それに地下のひろばであそぶことも覚え「チカ」「カイダン」と何度も往復。「ひっつきむし」と透明版の玉落としに夢中でした。

◆お知らせ
1 
 いつもより早く「一日おもしろ学校ごっこ」のチラシを配ります。時期は12月ですが,会場がこれまでと違い「東別院会館」になります。30回も過ぎ、新たな出直しを記念して企画してみました。スタッフもベテランと言われる年代が多いですが、このおもしろ学校のことになるといつも新鮮なアイデアが交換されます。その心地よい刺激を求めてこんなに続いているのかもしれません。皆さんもぜひその刺激を味わって下さい。
◆お知らせ2
 スタッフのひとり岡崎勝さんの新刊が何と岩波書店から出ました。「学校再発見」というタイトルで、今の学校や子どもたちの現状、何が問題なのか、とても分かりやすくまとめてあります。これは管理職に必読だとつくづく思いました。

  ◆◆10月の予定◆◆    ひろば15日(日)・工房28日(土)