ひろば通信  06-12

 ひろば 17日 工房 2日                

 
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     2006年12月14日(木)
◇先週、職場で流行していた「胃腸風邪」にかかり三日間うなっていました。そんな体調もあり、なかなかクリスマス飾りを出す気分にもなりませんでした。もうひとつは「おもしろ学校」が待っており、今回予定した「機織り講座」の内容がなかなか決まらなかったことも原因のひとつ。試作もたくさん試みましたが、大勢で一度に体験するにはやはり小さな織り機にせざるを得ず、結局オーソドックスな木の枠で作る織り機の材料を用意しました。
 当日は金づちを持参した子どもたちが張り切り、部屋中釘を打つ音の大合奏。そこまではとりあえず順調でしたが、つまずいたのは、糸をかける釘のかわりに竹ぐしを切った竹のピンを作って打ち込むことにしたところ。高学年とは言え、数十本の竹の釘を作るのは大変な作業でした。それでもあきらめずにひたすら作る子どもたちに感心しきり。助け船を出しながら、ようやく数人出来上がったところでもう終了時間。
 せめてコースターづくりぐらいは楽しんでもらい織りの入門にしたかったのですが、それもほとんどできず、自由研究になりました。
一応テキストは用意したので子どもたちの意欲に期待するばかりです。
◇先月で閉園すると言う御在所のカモシカセンターに行って来ました。ロープウェーから見る紅葉はまさに絶景でこれだけでも行楽の価値があると思うのですが、経済事情はいろいろきびしいようでした。
 カモシカセンターとの出会いはすでに20年以上になります。はじめは単にカモシカのことを知りたくて訪ねたのですが、そのうちユースホステルの常連になり、多い時には年に数回も登山を楽しんだり、家族でご来光を見るために連泊したこともありました。
 そもそもセンターから依頼された動物模型が合板シリーズのきっかけになったことは個人的にとても大きなことでした。今は跡形もなくなってしまったユースで、元上野動物園園長の増井光子さんとお話できたのも思い出のひとつ。連れと訪ねた最後のセンターでは残っていたニホンカモシカが手厚く接待してくれました。目の下にある眼下線というカモシカ特有の匂いを手袋にこすりつけ、お別れをしてくれました。いつかまたユースを再開しますと言う森所長の言葉を胸に霧に埋もれた御在所を後にしました。
◇秋口、外で日光をしっかりあびたシンビジュームやシャコバサボテンも部屋に取り込みました。今、両方共花が咲きはじめ、寒い部屋に彩りをそえています。温室ではカランコエが咲きかけています。外には葉牡丹も植え花壇も冬バージョンに。そして、庭木にオーナメントを吊り下げ、ようやくクリスマスモードにしました。
◇今年もひろばの絵本コレクションからクリスマス関係を集めてみました。書店には新しい作品もたくさんありますが、ひろばはしばらく古典中心でいきます。
 中でも思い出深いのは『ちいさなろば』福音館の月刊で薄い本がよれよれになるくらい読んでやったものです。足を痛めたトナカイの代わりにろばがサンタクロースを助け、お礼にもらったプレゼントは?
 もうひとつは林明子の『クリスマスの三つのおくりもの』ほのぼのとするエピソードが林明子らしいアレンジで何度読んでもとてもあたたかくなります。両方共新刊で用意しました。
 安野光雅ファンには新作『サンタクロースのふくろのなか』がおすすめ。いちどはのぞいてみたい袋の中を安野さん流の自由な発想でお絵描きを楽しんでいます。さて、君の注文は見つかるかな。
◇林明子のカレンダーが出る度にひろばに下げていますが、来年のはブックレット風。しかたなくこれは彼女の名前にちなんでつけた娘のところへ。かわりにこれまでのカレンダーの絵の額を増やしました。ひろばの階段がちょっとした画廊風になりました。
◇輸入玩具のテキストとも言える「ニキティキ」のカタログが新しくなりました。ついに10冊目です。ほぼ1年おきに改訂しているので、こちらも足かけ20年ですね。そのカタログをざっと見ていて、ふと目に止まった作品があります。「スロープ人形」です。坂道をひょこたんと降りてくるおもちゃで、今は同じパターンのものがありますが、当時これを求めておもちゃ屋を訪ね歩いた記憶があります。単純なしかけなのに、そのユーモラスな動きに木のおもちゃの真髄を感じたのかもしれません。ひろばに間に合えばご覧下さい。
 新着おもちゃとしては「バックギャモン」を購入しました。すごろく遊びの変形と聞きましたが、こうした駆け引きのあるゲームにうとい管理人としては、誰かにご教授願うしかありません。今月のひろばでそんな時間がとれれば幸いです。
◇ニキティキにもホームページが出来ました。(http://www.nikitiki.co.jp/)早速開いたところ、そのニュースでクルト・ネフさんが永眠されたことを知りました。80歳でした。ネフ社を創設し、その秀でたセンスでおもちゃのイメージを単に子どものものでなく、子ども心,遊び心をもった万人にまで広げた方だと自分では解釈しています。現代のサンタクロースだったかもしれません。
◇今月のひろばはいつもどおり、オーナメントのおみやげを用意しておくつもりです。貸し出しも冬休み前なので、ひとり2点までOK。すみずみからじっくり選んで下さい。
 もうひとつ、冒頭に書いた「機織り講座」を再現してみます。今織り機もさらに改良していますが、実際に体験したい方は、ひろば当日三時頃から始めてみましょう。対象は小学校三年生くらいからで、4,5人を考えていますが、希望が多いときは別の日程に変更します。(材料費500円)
◇来年はいのしし年。母が年女ですが、いろいろな思いがあり、干支の作成まで気が回りません。そんなときは静かに立ち止まって、ただぼんやりと佇んでみるのもいいかもしれません。この休みはそんな時間に使ってみるかな。

            
                                                         では よいお年を

 
 ◆◆1月の予定◆◆

ひろば 21日(日)・工房 27日(土)