ひろば通信  07-02

 ひろば 18日 工房 24日                

 
 ・発行 おもちゃのひろば                

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     2007年2月15日(木)
暖かい陽気に押されて庭にいる時間が少しずつ長くなってきました。でもこんなに暖かいと何か悪い影響がないか、かえって心配になります。梅も早く咲いたし、桜の開花も早そうです。ただ、芽を出した球根たちはいつもとあまり成長が変わらないようです。この地球規模の異変、植物たちがいちばん早く気づいているのかもしれません。
◇三年生との機織り授業が無事に終了しました。新しいワークショップのメニューをまとめたいが故の押し売り授業でしたが、とても熱心に取り組んでくれて感謝です。
 織り機は五分もあれば出来てしまう簡単なものですが、前に紹介した木の織り機と違わない作品ができ上がります。さらに子どもたちが織っている様子から、改良した織り機も浮かび、もっと広めてもいい作品になりました。授業ではコースターを作るまでを予定しましたが、三年生たちは家に持ち帰ってさらにユニークな作品を作り上げて見せてくれました。
 この授業に触発されて、ひろばにある「織り機」も整理してみました。確かうちの子が三歳くらいのとき試した「スージー」という織り機もしばらくそのままになっていましたが、縦糸をかけ直し、毛糸も用意しておきましたので、貸し出し用にします。大きな箱の機織り機もすぐ織れるようにしました。もうひとつ、ブリオ社の織り機も新しく毛糸を用意しましたので、交代でどうぞ。
◇るす中の子ども部屋から昔つけた育児メモが出てきました。三歳の時の機織り遊びもそうですが、最初の子のときはかなりの教育パパだったようです。半年前後の寝返り成功に感激し、9ヶ月の頃の麻疹を風邪と勘違いして冷やしすぎたり、最初の言葉は「パパ」にしようとお風呂の度に特訓していたのに、結局散歩中の「ワンワン」がはっきり伝わる言葉になり、その後は記録が追いつかないくらいのおしゃべりに。そんな育児書片手にドタバタの親でしたが、彼女には週末に絵本を買ってくるのが習慣になり、今のひろばのコレクションにつながります。おもちゃもぬいぐるみや積み木に小麦粘土と、すぐ興味を持ってくれることに気をよくしてどんどん用意し、果ては日曜大工でのおもちゃ作りが始まり、今に至ることになります。それにしても五歳にならないうちに電動糸のこまで使わせていたのは少しやりすぎだったかもしれません。
◇誕生日プレゼントの作品作りが続きます。学園の寮に生活している子たちは四人部屋でひとり分のスペースは限られています。それでも最近の注文は大きなものになり、寮の先生と相談しながら引き受けています。単純に大きな龍や恐竜をそばにおいて、どうなのかなと思いますが、何かに守られていたい気持ちなのかもしれません。それより、パッと作ってほしいものが出てこない子の方が心配です。大人に甘えた経験が少なく、あるいは拒否された体験が尾をひいているのかもしれません。何とか思いついた要望は写真のようなF1カー。結構うまくデザインできたので、ひろば用にも改良して作りました。輪ゴムの仕掛けで一瞬ダッシュします。
◇今月の新着おもちゃは、ニキティキの新しいカタログにのっていた「オルゴールKATO」と「ウサギのニーノ」というボードゲーム。

オルゴールのデザインは加藤祐三さん。以前紹介しましたが、初期のおもちゃ会議でいろいろアドバイスをもらった方。その柔らかいセンスがおもちゃに生きています。紐をひくとゆっくり起き上がってきますが、この時間

を待てるかな。

 ウサギのニーノは、前に現代玩具博物館で進められたボードゲーム入門用。三歳から楽しめます。

 

 3月3日(土) 名古屋市芸術創造センター

上映されるのは「紙屋悦子の青春」「蟻の兵隊」「花よりもなお」の三本立て。
 幸か不幸かどれも見ていないのですが、前年に続き、映画を通じてこの先の日本のいや自分あり方を問いたい実行委員の心意気を感じます。ひろばにもチラシがありますので、ご覧ください。
 ◎あそび、創造、わくわくひろば
3月3日〜11日 愛知県児童総合センター 056-63-1110  (3/5休館日) 9:00~5:00  無料
 学生たちのアイデアによるユニークな遊具で遊べるそうです。機会のある方体験感想を募集します。

?年末にひろばの大掃除をしていたとき、ネフ社のキュービクスのパーツがひとつ足らないことに気づきました。クルト・ネフさんがなくなったニュースも聞いたばかりでしたので、心をこめて小さなパーツを作りました。ひろばのおもちゃも当然なくなったりこわれたりしますが、おもちゃ作りを続ける管理人としては、修理や復元もひとつの仕事と考えています。どうぞ、安心して子どもたちに遊ばせてください。そしてユニークな遊び方に気づかれたらぜひ、ご伝達を。何せ、今はそばに小さな子がいませんから。
 その関連で、おもちゃ会議から中井さんの「板積み木」で遊んだ感想を求められています。合わせて200枚の板からどんな作品が、遊びが生まれたか、ご記憶のある方、ご一報ください。

    

   ◆◆3月の予定◆◆   ひろば18日(日)・工房24日(土)