ひろば通信  07-03

 ひろば 18日 工房 24日                

 
 ・発行 おもちゃのひろば                

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     2007年3月15日(木)
寒さに震えながら卒業式の練習に参加しています。先月の陽気はどこへやら。春の準備をあせる気持ちにお天気がブレーキをかけているのでしょうか。それでも花壇には少しずつ明るい色が混じり始め、花の季節も間近。今年のニュースは初めてカタクリの花が咲いたこと。山で見た風景にはかないませんが、そばで咲く小さな可憐な花は今年のいい知らせのような気がします。 学校は区切りの時期で、子どもたちを見送り、また新しい子どもたちのお迎えが待っています。これまでの一年間を思い出すと本当に変わったことがわかります。毎日、四苦八苦の連続で、それこそ椅子に座って話を聞くという最初の習慣から教えなければなりませんでした。しかも数秒とだまっていられません。そんな子どもたちでも、先日図書館の方に読み聞かせに来てもらったら、丸一時間絵本やお話にとても集中していたのですから、変われば変わるものです。つまりは内容次第なのかも。
 その中のひとつの絵本は『おかえし』(福音館書店)。隣に越してきたきつねさんとたぬきさんが、ごあいさつに品物を持っていくうちに家の中のものがなくなり、ついには自分の子も持っていってしまうところで、子どもたちは大さわぎ。ひどい親だと真剣に怒りだす子も。どこか身につまされるのか、こちらも複雑な気持ちでながめながら笑いでごまかしました。
◇今月も誕生日が多く、卒業記念作品と合わせて工房では子どもたちへのサービス用の作品作り。
 先月の注文でぬいぐるみ用のおうち兼いすをプレゼントしたので、それを見た子がリラツクスできるいすをとのご注文。しかも組み立て式で。たいしたお題をもらいましたが、つくり手としてはそんな難題が心地いいときもあります。もうひとつはオートバイで「アメリカン式」の形。つまり若いときに見た映画「イージーライダー」に出てくるタイプ。これもネットで調べて形にしましたが、気分がのっていると、作品の出来もまあまあ。この世界、自己満足が前面に出てしまいますが、一応常に目の前に手厳しいお客さんがいますので、その声は何より貴重です。

  ついでにひろばのおみやげも作りました。先月ある親子のイベントで、木のおもちゃの紹介をして、そのときプレゼントで渡した「花びらびゅんびゅんごま」が大変好評だったので、皆さんにもプレゼントします。お楽しみに。
◇もうひとつ、先月は簡単な機織りをいくつか紹介しましたが、その後その「段ボール織り機」に私自身がはまっています。というのは、月刊誌「大きなポケット」に載っていた格子織りの様々なパターンがその織り機でできてしまうからです。以前カード織りに凝っていたことを思い出しました。しばらく毎日のように織っていました。これはぜひ皆さんにも味わってもらいたいと、とりあえず10セット(1セット500円テキスト付き)用意しておきます。二色の毛糸の組み合わせでいろいろな模様ができることに驚くはずです。  
◇娘の舞台が無事に終了しました。東京と名古屋の往復で本人も大変だったでしょうが、自分のあるがままを舞台で表現する懸命な姿にはつい大きな拍手をおくってしまいました。 わが家はこれまでそんなに早く大人にならなくてもいいよとのんびりした子育てだったので、未だに何かと依存されてしまいますが、親がいつも応援しているというメッセージはいくつになっても大きな支えになるはず。その中から本当の自立につながってくれればと願っています。
 さらにこの春上の子も孫を連れて引っ越し。例のキッチンセットは引っ越し祝いになりそうです。
◇ターシャ・チューダーの『コーギー村』の絵本が好きだった娘たちですが、当時は知りませんでしたが、彼女はカーディニングの世界でも超有名。多くの人があこがれるチューダーの庭が最近よく紹介されます。広大な敷地にまぶしいくらいの花が咲き誇り、コーギー犬と暮らすナチュラルな生き方はとてもまねはできなくても、どこかでお手本にしたいものがあります。90を過ぎても庭に出て生き物たちを見つめるそのやさしい姿は、自然な生き方をすれば生き物たちが守ってくれるオーラをかもし出しています。家族に支えられながらも自分の生き方を貫く信念に   年齢を超えたものを感じます。敬意を表して処女作などを購入しました。

「パンプキン・ムーンシャイン」は23歳のときのデビュー作。「喜びの泉」は有名な作家や詩人の言葉にターシャがすてきな絵をそえています。その一節から

  この世でもっともすぱらしいことは、自分は自分のものだと知ることである。  (モンテーニュ) 
 写真の後ろの『絵本からうまれたおいしいレシピ』はひろばで話題にしていた本で、「ぐりとぐら」や「14ひきのシリーズ」に出てくるメニューがちゃんとしたレシピとして掲載されています。いちどお試しを。
◇本の紹介を続けます。佐々木正美さんの本が文庫本になりました。アスペルガーについての分かりやすい本も出ました。さらに佐々木さんの子育てアドバイスを並べた冊子もあります。佐々木さんコーナーをご覧ください。

◇今月の新着おもちゃは懲りずにボードゲームを選びました。「ザーガランド」という冒険もので6歳以上から楽しめるそうです。この手のものは実際に遊んでみないとそのよさが分からないので、ひろばでの反応をお待ちください。
 今月はその他「ヘルプマン」や「Drコトー」「がばいばあちゃん」の新刊など盛りだくさん。

◇ひろばの翌日には卒業式があり、やがて春休みには桜が咲き、入園式、入学式と新しい季節がやってきます。子どもたちの成長を見守るのはいいのですが、わが身も前に進むことを意識しないと脳がさびつきそう。子どもたちに負けていられませんね。


   ◆◆4月の予定◆◆ ひろば15日(日)・ 工房28日(土)