ひろば通信  07-04

 ひろば 15日 工房 28日               

 ・発行 おもちゃのひろば

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      2007年4月12日(木)
◇新年度になりました。学校という場に携わっていると、この四月はとにかく新鮮な気持ちにさせられます。どこかの論議で欧米並みに九月新学期というプランも出ているそうですが、桜の開花と同時進行で新しい学年を迎えるこの雰囲気にはとても捨てがたいものを感じます。同じ準備を残暑厳しい中でするなんて絶対にやめてほしいものです。
◇春休みの大きな仕事のひとつは、家の前に設置したハンギング用のラティスの入れ替え。今のところに越して五年経ちますが、すっかり柱がくさってしまい、枠もがたがた。簡単な修理では追いつきません。これまで一応木を使ったものづくりはしていますが、自分の作品以外さほど注意を払っていませんでした。木は生き物だし、木の作品もしかり。時が経てば変質するし、劣化もします。そんな大事なことを忘れて放っておいてのですから、痛んで当然でした。
 修学旅行で毎年のようにながめてきた法隆寺が千年以上も維持できたのは、その時々の宮大工たちが常にチェツクを入れ、修理を施してきた結果です。これからは少し視点を変え、華やかな飾り物を支えている土台の方にも注意を向けてみたいものです。
 丸一日かかったラティスの入れ替えで家の前も春らしい色づけができました。あちこちで毎日のように新しく花が咲き、ひろば歓迎の準備も整いました。ひろばも十八年目を迎えます。青春のまっただ中。悩み多き年でもありますが、今は迷うことなくひろばと工房の教室を続けていきます。
◇短い春休みに後二つ大きな仕事があり、ひとつは富山の「みらい館」というところから作品注文が舞い込みました。おもちゃ会議のメンバーと共同のイベントで参加要望に応えたため、「おやゆびひめ」のセットと教育テレビの番組で制作しかけた「観覧車」を仕上げ、おまけにミニハウスのセットを作り直して送りました。今頃富山でイベントが開催中のはずです。
 さて、もうひとつはずっと棚上げだった孫のあーちゃんの「キッチンセット」の仕上げ。新しいイメージもあったのですが、最初に考えた初期の作品のアイデアが捨てがたく、その後のひろばなどでの遊びぶりを思い出しながら、いろいろリメイクしてみました。かなりしっかりしたセットになり、レンジ風のスイッチでさらに雰囲気が出たと思います。ただ、包丁で切る箇所が中井さんの作品のようにマジックテープではないので、本当にまねごとで終ってしまうところが課題。
 先日実は実際に本人のところに出かけ、遊びぶりを観察してきました。二歳ではとてもはしを使うのは無理なのに、「これはママの」「これはジージの」などといいながら、はし置きに並べていました。とりあえず調理ははしょってすぐ食べるシーンになるところがあーちゃんらしいままごとあそびでした。
 ひろば用にも作り、以前のセットも手直ししましたので、お試しください。引き出しになる箱も作りましたので、片付けしやすくなったはずです。
◇今月はキッチンセットがあるので、新着おもちゃはパスしようと思いましたが、また輸入玩具が値上げされるということで、定番おもちゃのひとつであるネフ社の「シグマ」を購入しました。前に購入した穴の空いていない「リグノ」とサイズも形も同形なので組み合わせても遊べます。こちらは棒につながったひもを通す遊びで、妙に、はまる子が出てきそうな気がします。
◇ひろばも新年度になり、新しい方も加わることと思いますので、改めてこの「おもちゃのひろば」を紹介します。すでに十七年が経ちますが、きっかけは木のおもちゃが中心のライブラリーが作りたく、たまたま当時アパートの一部屋が空いたので、その空間をおもちゃの部屋に改造したところから始まりました。並行して自分自身のおもちゃ作りも進み、作ったらひろばで遊んでもらう、気に入ったものは借りてもらう、作りたくなったら自分でも作るというスタイルで、今は別に借りた「工房」も月に一回開放しています。
 「工房」には電動の糸のこが四台あり、材料も用意されているので、すぐ制作できます。ただ、希望者が多いので予約制にして、早い者順で1時間ごとに受け付けています。一応対象は小学校三年生以上にしてあります。参加費用は材料費として五百円前後いただいています。
◇毎年この時期にひろばの賛助会員を募集しています。ひろばの運営は全く個人の趣味なので心苦しいのですが、協力してくださる方はよろしくお願いします。お一人一口二千円以上でお願いしています。郵便振込の用紙を同封しましたのでご利用ください。
◇毎月一回のひろばはいつも十時から四時までで、お昼の1時間は昼休みにしていますが、どの時間に来られてもけっこうです。時間によっては大変混み合うときもあり、狭さを痛感してしまいますが、これはいかんともしがたく、お互いのコミュニケーションで狭さを補ってください。混み合っているのはおもちゃもそうで、棚の奥までもぐっています。どうぞ手をのばして眠っているおもちゃを起こしてみてください。
 貸し出ししているおもちゃは緑か青のシールが貼ってあるもので、子どもも大人もお一人ひとつが原則。通信で紹介している新着おもちゃは翌月から貸し出します。ただ、絵本や児童書などは册数を問いません。返却については二ヶ月以内にはお願いします。それ以上になる場合はご一報ください。
 なお、ときどきおもちゃの修理をしています。こわれるのはいたしかたありませんが、ほとんどのものは修理可能なのでご心配なく、こちらにお任せください。ただ、小さいパーツや玉などが紛失しがちですので、気がつかれたら補充しますので教えてください。

◇来月一日より「1日おもしろ学校ごっこ」の参加募集をします。こちらは32回目になります。年に二回ずつなのでひろばに近い時間が経っています。いつものと少し違う視点から授業を楽しんでみる、こんな楽しい授業もあるんだと、スタッフが日頃の糧の中から選りすぐった中身が味わえます。続けて参加される方も多いので、今回から二回参加された方に三回目は半額になるというサービスを開始します。末長くお付き合いください。


     ◆◆5月の予定◆◆

ひろば 20日(日)・工房 12日(土)