ひろば通信  07-05

 ひろば 20日 工房 12日               

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      2007年5月17日(木)

いい季節です。日差しがまぶしすぎる日もありますが、風はさわやか。緑も日に日に濃くなり、たくさんまいた種も次々と芽を出してきました。成長してくる息吹がいちばん感じられる季節かもしれません。ラベンダーやアジサイも青く色づきはじめ、五月は青色が似合う気がします。そんな草花や木々をゆっくりながめていたいのですが、職場では運動会の練習、ひろばでは来月にせまった銀座の展示会やおもしろ学校の準備と時間に追われています。それでも、頭の中では「ゆっくり、じっくり、あわてないあわてない、飲み過ぎない?」と唱えながら、はやる気持ちを抑えています。
◇毎日子どもたちと楽しく、きびしいやりとりをし、おもちゃや新しい作品のことを考えてと、普段、日常の社会の動きと少し遠いところで生活している気分ですが、社会の一員である以上、隠とん者でいるわけにはいきません。大きく言えば、地球環境の問題も関わってくるし、裁判員制度で誰かを裁く立場になるかもしれません。そして、ついに国民投票法が成立して、憲法が変えられるときがくる危機感を感じます。世の中永久不変のものはほとんどないので、時代に合わせて変わってもいいのですが、今の私には憲法やすでに改正された教育基本法のどこが不都合なのかよく分かりません。それをあえて変えようとしている立場の面々には別の意図が感じられて仕方ありません。いやおうなく政治が身近になってしまいました。
連休中は母を連れて水族館に。いつもの遠足では忙しくてじっくり見学できないのですが、老いた母のテンポに合わせ、ゆっくり水槽をながめることができました。ちょうど昨年の今頃,サンゴテーブルのリメイクに夢中だったので懐かしく熱帯魚を観察できました。時間をかけて眺めていると、同じ種類の魚はだいたい泳ぐコースが決まっていて、ちゃんとすみ分けしていることが分かりました。勘違いじゃないですよね。
 残りの連休は岡山からもどってきた孫のあーちゃんのお相手。またまた地下を独占です。こちらも二歳児の遊び方をじっくり観察できるので願ってもないチャンス。今回はのぼり人形の動かし方をマスターしたので、うれしがることしきり。ひとりで操作できるおもちゃがだんだん増え、それぞれの遊びに集中する時間も長くなりましたが、その効果はたぶん、そばでゆっくり遊びを見ていてあげているからだと思いました。子どもがうるさいように「みてて、みてて」というのは、たぶん本当に見ていてほしいのでしょう。大人に共感してもらってさらに遊びが深まるのだと思います。みなさんもそんな時間を上手に作って下さい。ただし、よけいなことは言わないように。
 また職場の児童公園でも遊びました。かつて娘たちも同じように自転車に乗せてよく連れていきましたが、同じ場所で孫と遊ぶとは思いませんでした。公園では遊具もそこそこに綿毛のタンポポに夢中。「フーフーは」と取りまくります。これはないしょですが、この公園のタンポポには在来種のものがたくさんあり、よく見かけるセイヨウタンポポに押され気味な中で知る人ぞ知る貴重な場所。いちど調べてみてはいかが。
今年の銀座のアートイ展のテーマは「つなぐ」。今回もこじつけに近いのですが、自分の作るおもちゃを通して、子ども同士の関係をつなぐ、自分の立場もそんな子どもたちの間に置くというつもりで作品を作っています。その気持ちを最も表現したのが、遊園地シリーズ。観覧車をはじめとした遊具を考案し、そこにモデルの子どもたちを乗せました。今回は以前、動かす仕組みが頓挫していた「ローリングカップ」を手直しして、修正しました。その作品と公園の遊具でまとめてみました。

誕生プレゼントの作品が続きます。今回のリクエストは「デコトラ」。今、工作好きな子どもたちが毎日のように「工作用紙」を加工して、乗り物づくりをしています。その中のひとりですが、すごいのは、自分のイメージだけで、展開図も書かず、いきなりはさみで切り出して、トラックや飛行機を作ってしまうのです。さすがの私もこの子にはかないません。その彼のリクエストなので、半端なものは作れません。少し凝り過ぎましたが、幸い気に入ってくれたので一安心。彼の作品の中に埋まった写真をご覧下さい。
さっそくひろば賛助会員へのカンパありがとうございます。十七年経って、まだまだ変わらぬテンポで続けていきますので、みなさんの応援をお待ちしています。
 今月も百町森から、ゲームを購入しました。最近会員になったので、「コプタ通信」をはじめとしていろいろおもちゃ情報が入手できます。そのニュースで、ゲーム作家のランドルフさんが亡くなったことを知りました。ひろばにも「こぶたのかけっこ」や「ガイスター」など彼作の人気のゲームがたくさんあります。ネフさんもそうですが、一つの時代を作った方が去る時期なのでしょうか。残された我々としては、作品に込められた「あそび心」をもういちど見直して、子どもたちに手渡したいものです。
 「ベニスの運河」と名付けられたカードゲームですが、相手とかけひきをしながら、運河ができたほうが勝ちという知恵比べなので、また子どもに負けてしまうかも。
最近、職場に置いてあった手塚治虫などの漫画本を持ち帰っています。そろそろ職場を整理する意味もあるのですが、置き場がなく、階段に並べていますので、お気をつけ下さい。


◇おもしろ学校の受付が始まりました。まだ半分以上空席がありますのでお早めにどうぞ。

◆来月、展示会の関係で日程がいつもと異なりますので、ご注意ください。

      ◆◆6月の予定◆◆

ひろば10日(日)・工房30日(土)