ひろば通信 08-05

 ひろば 18日 工房 10日                               

 ・発行 おもちゃのひろば         

 ・TEL&FAX 052-834-1986

 ・Email  toyhiroba@sa2.so-net.ne.jp

  ・HP    http://toyhiroba.raindrop.jp/

   2008年5月15日(木)

◇GWが終わると職場では早運動会の練習。やっと新しいクラスに慣れてきたところですが、かわりばんこに練習に出て行くので、またまた落ち着きません。同じ学校の中にあるクラスなのでいたしかたないし、いろんな子どもたちの中で過ごすことが、この先にも必ずメリットになることなので、しばらく子どもたちの背中を押し続けることになります。

◇新しい学校には広い花壇があり、念願の土いじりが存分にできそう。さっそくナスやスイカの苗を植え、バケツ稲に挑戦し、コスモスや枝豆の種をまきました。この辺はほとんど「くすのき」の続き。ここでも子どもたちにつきあってもらっています。
 そして家庭科室では、校庭でつんだヨモギを使い、草もちづくり。作業の順番をもめながらようやく完成。途中でいなくなる子もいて、それなりにここでもたいへんそうです。

◇あまり教材のストックがない教室なので、使えそうなおもちゃをひろばから少し運んでいます。誰でも楽しめるおもちゃというモットーで集めてきたことが役立っています。今はその中でも「かたつむりゲーム」で楽しく遊んでいます。はじめは順番やら勝ち負けにこだわっていましたが、どの色のかたつむりが早いか予想したり、ゴールしたらもっと先まで行ってしまうとか、バリエーションが広がっています。子どもの想像力につきあうのは楽しいですね。

◇GWは岡山から3歳のあーちゃんがやってきて、ほとんどそのおつきあいに使ってしまいました。前回はぜんそくで入院騒ぎになってしまったので、連れも掃除に気合いが入り、英国製の強力な掃除機を購入し、空気清浄機を取り付け、万全の体制でお出迎え。自転車にも新しく子どもいすを取り付け、午前中は近くの公園でブランコ三昧。もどって地下のひろばで遊ぶパターン。お昼寝以外はほとんどべったりでした。
 二日目はピザに挑戦。パパとお出かけ中に生地を準備し、トッピングを手伝ってもらいました。焼いたオーブンは20年以上前にクラスで使っていたもの。その頃パンづくりにハマっており、世界のいろいろなパンに子どもたちと挑戦していました。ただ、ほとんど書物だけの知識なので、成功することの方が少なかったのですが、ピザだけは学生時代のバイト先で本物の技術を見ていましたので、何とか成功しました。こんどのクラスでもいつか試してみようかな。
 混むのを承知で水族館にも出かけました。遠足では何回も行っていますが、昨年同じ時期両親を引率し、それがそろって出かけた最後の場所だったので、ちょっとセンチな心境でもありました。でも、はじめて見たシャチのダイビングの迫力や産卵の準備に砂にあがってきたアオウミガメなど、予期せぬ出会いにわくわくしました。これまでこうした連休、いろいろ計画を練り、下調べをして準備するのですが、あーちゃんの体調もあり、今回はもう出たとこ勝負で、なるがままにまかせたまったり暮らし。じつはこの休みの間に来月の作品展の出品作も何とかしたかったのですが、それもままならないことがわかったので、よけいにつきあうことに専念しました。大人の都合ではなく子どもの気分につきあう余裕はこんな時期くらいしかないかもしれません。

◇とはいってもそろそろ銀座の作品を形にしなくてはならず、苦肉の策でこんな作品を形にしてみました。テーマは「無限」。とにかくきりがなければいいので、ひたすら遊べるものということで、あちこち押すとあちこちから出てくるという変なおもちゃを作りました。とりあえず「ひろば」で公開しますので触ってみてください。ぜひ命名を。

 もうひとつは「雪の女王」を展示します。カイという少年が雪の女王から「永遠」ということばを作れたら自由にしてくれるという場面があります。これもちょっと苦しいですが、無限を永遠に置き換えてみました。

◇工房の作業のとき、愛用しているのは例のエプロンともうひとつ、「くすのき」の子どもたちのメッセージの入ったクッション。もしかしたらすごいことが書かれているのではとドキドキしましたが、感謝いっぱいの言葉に10年の疲れが吹っ飛んでしまいました。そのクッションの暖かみを感じながら、新しい作品にもチャレンジできたらと思います。
 そしてむずかしいおもちゃの修理にも挑戦してみました。欠けてしまったフォークリフトのつけ替えです。何とかなるもんですね。

◇今月の新着おもちゃはおもしろいのですが、じっくり、ゆっくり遊ぶ覚悟のいる動物園お客集めゲーム。まるではやりの旭山動物園みたいですが、仕組みが分かれば相手との駆け引きも楽しめ、ボードゲームとしてはかなりいい水準のもの。ただし、8歳以上なのは妥当かも。   

◇ラジオをよく聞いています。はては夜中に放送している「深夜便」も、長時間録音できる機種で流しているといろいろな情報が手に入ります。テレビだと情報も押しつけがましいのですが、耳だけから選んだものは印象に残り方がちがう気がします。
 手塚治虫の漫画(今月は「ブラックジャック」)をさらにそろえ始めたのもラジオで聞いた彼の漫画を命の尊さを学ぶ教科書に使うという本の紹介。さりげないコメントといっしょに味わうと手塚漫画の手応えに共感します。
 本屋でふと手に取った絵本は画家のゴッホの半生を弟の目から描いた秀作。前に紹介した老いた装釘家をモデルにした「ルシュールおじさん」を書いた「いせひでこ」の新作です。ゴッホのひまわりを連想しながら読めます。
 石田衣良の「5年3組リョウタ組」は普通の小学校の普通の教師が自分の普通の感性で子どもと向き合う学校物語。別に熱血教師でなくても子どもは関わりを求めていることが実体験とともに共感できる作品です。

◇賛助会員へのご協力ありがとうございます。そしてひろば卒業の連絡もお手数をかけました。どんな役割を果たしたか分かりませんが、子育ての小さなヒントになっていれば幸いです。
◇おもしろ学校の申し込みも届いています。全国学力テストや授業時間の増加など、表面をいじるだけでよけいなことばかりしてくれる文科省とはまたちがった立場の授業を味わうのも貴重な体験だと思います。ぜひご参加を。

   ◆◆6月の予定◆◆
ひろぱ 15日(日) 工房 21日(土)

(注) 6月の工房をお申し込みの方、日にちが一週間ちがっていましたのでご訂正ください。こちらからも再連絡します。