ひろば通信 08-07

 ひろば 13日 工房 12日                               

 ・発行 おもちゃのひろば         

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   2008年7月10日(木)

◇今年も、もう半分以上過ぎたのですね。職場の異動と言う大きな変化をはさんだせいか、気づいたら夏間近という心境です。新しいリズムに慣れるのにバタバタしていたことを言い訳に、ひろばの日の変更をお願いします。
      20日→13日
 (そして、来月は毎年のようにお休みです。)

◇この日研修に出かけるのを忘れていました。現役教師の時間も数年を残すのみですが、この仕事、出会う子どもがちがえばそれまでの経験を洗い直す作業がいつも伴います。それは前の「くすのき学園」でさんざん味わって来たことですが、今回も新しいクラスの子どもたちとの関係を作り直すために、研修に行ってきます。そのため、ひろばの日を一週間早くさせてもらいましたので、お間違えなく。

◇私が出かける研修はほとんど佐々木正美さんが企画する「自閉症に関する発達障害講座」。これまで何度も出かけていますが、そのときは納得しても、ふだん子どもたちと接していると、子どもの動きに振り回されて、一日が終わってしまうことのくり返し。ま、楽しければいいのでは、まだ小学生だしとつい妥協して今日まで来てしまっていますが、そろそろそんな甘い専門家ではいられなくなりました。子どもにも長い人生があります。その人生の大事な基盤となるのが乳幼児と小学校時代の人間関係。親子、兄弟、友達、その中で自分という人間の存在をどうとらえるか、そんな難しいことではなく、自分が好きでいられるか、自分のすることに自信が持てるか、そのアドバイスをする仕事がまわりにいる大人の役目。いろいろハンディを持つ子どもたちも例外ではありません。言葉がけひとつで表情が変わります。日常のやりとりに流されそうになりますが、ちょっと立ち止まって、どんなやり方をしたらどんな影響を与えるか冷静に分析してみるのも大切なこと。彼らの子ども時代の思い出を有意義なものにするためにも、また改めて佐々木正美さんのアドバイスを聞いてきます。

◇先月はおもしろ学校と銀座の準備で大わらわ。おまけは五年生の中津川への付き添い。こちらもすでに何度も出かけていますが、ホッとするのは毎回訪れるたびに緑が多くなっていること。幹も太り、葉が生い茂り、少しだけ自然の風景が味わえます。鉄筋の建物の中で、設備の整った施設ですから野外生活とはほど遠いイベントですが、親から離れて友達と泊まることの意義はあるかも。今回はそれに加えて、夜のきもだめしで、本当にまっ暗の夜空に蛍の乱舞が見られましたから、いいおみやげになったことでしょう。
 もうひとつお茶の葉の茶摘みがあり、はじめてクラスで葉を煎って緑茶づくりをしてみました。(すみません、緑茶も煎茶もよく分かっていません。)とにかくお茶らしきものはできました。

◇銀座の展示会「アートイ展」は会場もやや広くなり、人の出入りもたくさんあって、かつてのおもちゃフェス
ティバルを思い出しました。「むげん」のテーマに苦しんだのは私だけではなかったようですが、さすがによく
練られた作品がずらり。解説はご本人しかできませんので、写真のみでご想像ください。 

 

 

 

 

 

 

 




◇苦肉の策で並べたいくつかですが、たまたまビー玉の落ちる「ぽろぽろ」という作品は会場で遊んでくれる子どもが多く安心しました。穴にぽとんと入れるとどこから出てくるか分からない不思議さ、その感覚にハマるのは童心がある証拠かな。
 数日後、教室に持ち込み、クラスの子に遊んでもらったら、何十分も集中しており、おもちゃのひとつの真髄を知った気になりました。
 ついでに前にデザインした数量遊びの教具も持ち込みましたが、これはあまりに「勉強」ぽいのかすぐ拒否されてしまいました。ひろば用にも作りましたので、お試しください。

◇夏休みが近づくと、見たい映画が一気に公開されます。最近は回転が早いので見逃すと次はDVDの発売まで待たなければなりません。そこであわてて行ったのは「西の魔女が死んだ」。(伏見ミリオン座公開中)本屋で広告を見て、原作の文庫本を読んだら、もうそれだけで満足。魔女のおばあさんが、学校生活に悩む孫に、本当に的確に無理なくアドバイスする、その「大人」の言葉に感銘を受けます。そして、映像の中でもそのイメージそのままのやりとりが続き、癒し効果抜群で言うことなし。これは読んで、見なくてはいけません。
「インディ・ジョーンズ」も楽しかったです。「マジックアワー」の三谷幸喜と同様映画をこよなく愛し、どうしたら観客が喜ぶかそのサービス精神のみで作っている感があります。学校の授業もそこまでいけば言うことないでしょうが。
◇今月の新着おもちゃはアートイ展のお土産作品にしました。ひとつはコマのアレンジに徹している石川さんの作品。二枚の合わせ鏡に映る無限の像をお楽しみください。もうひとつは黒いスリットを利用した「てのひらアニメーション」。ひろばにもある「うごくえ」の応用編ですが、円形にしたところがみそ。そのアイデアに感服です。
◇さて、今月は毎年のように夏休み前の特別貸し出しを行います。いつもの倍、つまりおひとりおもちゃ二点までどうぞ。
 ごめんなさい。反対に返却の遅れている方。つまり、三ヶ月以上もどっていないおもちゃはぜひ、この休みの間に、ひろばに届けていただけるようお願いします。

◆夏休みのイベント紹介

 ○平和フォーラム  外国籍の子どもたちを中心としたおもしろ授業
   7/31,8/1 名古屋学生センターにて
 私は工作の担当で、おもしろ学校で好評だった「簡単織り機で格子織りに挑戦」をします。以前、ひろばでも 購入してもらいましたが、段ボール板の耐久性に問題があったので、シナ合板の薄板に変え、いろいろバージョンアップしました。
 ○全国組み木フェスティバルin東京

    8/2〜8 内田洋行東京ショールーム

   ○動物組み木と木のおもちゃ展
   8/9〜8/30 名古屋市南図書館

 ○糸のこ教室  8/23 同
    組み立て動物、ミニハウスづくり

   ◆◆9月の予定◆◆

ひろば 20日(日) 工房 12日(土)