ひろば通信 08-10
 
ひろば 19日 工房 11日              

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   2008年10月16日(木)

◇暑かったり,寒かったり、この中途半端でいい加減な季節に生んでくれた母に感謝するこのごろです。このいい(アクセントによって意味が違います)加減さこそ、自分のモットーですから。

◇チューリツプなどの球根の植え付けも終わり、パンジーやルピナスなど、小さな芽もそろってきました。これから寒い時期に向かうこの子たちの成長がとても気になります。日当りのいいところを求めて置き場所もうろうろ。植物に過保護は禁物ですが,最適な場所を与えて後は任せる、やはり子育てと通じますね。

◇今月は学校行事やイベントが目白押し。秋ってこんなに忙しかったかと、昨年までのくすのき生活とのちがいにとまどっています。くすのき学園の毎日は、それこそ子どもを追いかけ回したり、いたずらの後始末でへとへとになる日々のくり返しだったこともありますが、その日常に慣れてしまうと、いつ何が起きてもいいとすべてを受け止める体制に体もなっていました。ある意味で世間と切り離された別世界にいたのかもしれません。  しかし、今普通の学校に戻り、やれ、学芸会だ、運動会だ、作品展だと行事の予定が先行して、それに合わせて子どもたちを動かしていくのは逆にとてもしんどいことです。支援学級とはいえ、学校の中にありますから、そのリズムに合わせるしかありません。でも目の前の子は皆何らかのハンディを持っています。そのハンディを持ちながらもひとつずつできることを増やしていく、そのゆっくりとしたくり返しが大事な日常なのですが、こうした行事が入ってくるとつい背伸びをさせたり、いいところを見せなくてはと無理をさせたりしがち。ま、これまでの体験を振り返って、日常の延長上に何とか位置づけてみたいものですが。

◇4月に職場を変わってから、教材や教具の整理が続いていますが、ここのところ工房でのメインの作業が教具づくりになってきました。アイデアは以前図面だけ描いて眠っていたもの、新しく思いついたものなどいろいろ。そして、100円ショップにもよく出かけます。かわいい雑貨グッズをアレンジして教具に変身させるのです。  ただ、教具というといかにも固いので、どこかに遊びを入れているつもりです。なので、教具ではなく「きょう(興)具」の方がいいかな。  ひろばに置く作品ではありませんが、参考までにご覧ください。

◇教具づくりのついでに「タングラム」のセットをいくつか用意しました。パズル界では老舗もいいところ。50近い問題集も添えましたので、楽しんでください。(貸し出し用5セット)

◇職場で使えるおもちゃはないかなと地下のひろばをくまなく探すうち、埋もれていた作品をいくつか見つけました。五味太郎の作品もひとつ。彼は絵本以外にいろいろ楽しいグッズを考案しています。絵本とおもちゃの境界を越えた作品が多々ありますが、マニアしか知らないものが多く、歯がゆい思いです。つい、オークションなどで探しまわり、変なコレクターになっています。地下にあったものもそのひとつ。 広げるとお店がずらりと並ぶ「おみせやさん」囲んでひとつの町のコーナーができあがるおもちゃです。幸い今のクラスの受ける教材になっています。  もうひとつは、ブルーノ・ムナーリーの作品。たぶん10年以上眠っていた作品です。最近静岡の「百町森」さんが復刻版や展示会の宣伝をしていますが、かつて、絵本やおもちゃ探しに奔走していた頃、うわさを聞いて購入していたのでしょう。切り刻んで遊んでしまうのがもったいないと思ったのか、そのまましまってありました。彼の作品を知る人は、そのユニークなデザイン、発想に引かれています。五味太郎とも少し共通するところがあるかな。ひろばには彼の絵本もいくつかありますので、いっしょに味わってみてください。

◇本の紹介です。進められて読んだ重松清の「気をつけ,礼」は自分の仕事柄教師の真髄に触れる部分があり、けっこうずっしりした読後感でした。それにしても現場のことや子どもの心情をよく描いています。しばらく彼の作品を読んでいくつもりです。  絵本でも考えさせられました。「ぼくがラーメンたべてるとき」(教育画劇)長谷川義史著  課題図書になっていたかな。静かな日常でも、ふと遠くの世界に目をやると、意識していなければならない現実があることに気づかされます。

◇新着おもちゃは久しぶりに東京の絵本と木のおもちゃ屋「星の子」から「レジスター」を購入しました。ままごとの延長で買い物ごっこに使えればと、クラスの子も想定して選んでみました。とりあえず、お金グッズは100円ショップ製品です。ちまたでは株暴落等々で経済問題がかしましい時代ですが、せめて子どもたちには夢のあるマネーゲームをさせたいですね。

◇前から気になっていた和久さんの積み木セットを分割してみました。ケルン積み木として精度も高く、遊び方のバリエーションも豊富なので、数が多いにこしたことはありませんが、運びやすくしてみました。不足分を自作してみましたが、その精度はいかがでしょう。年齢に応じてセットを選んでください。

◆イベントが並ぶ秋です。
○エコ工作教室 10/18 愛知教育大学  「ゴムでうごくエコ・カーをつくろう」 急を要するイベントですが、ぜひお出かけください。
○小黒三郎個展 10/22〜30 鶴舞手児奈 ここで、昔小黒さんと出会ってから人生が変わりました。
○山梨小児福祉機器展 10/25 以前ひろばや工房によく通っていたOBの企画した展示会。若者にちょっと協力しようと出かけてきます。その関係で、自作のままごとセットやお話セットなど、展示用に回しますので、あしからず。
○一日おもしろ学校ごっこ 11/29 はじめて11月に実施します。すでに受付が始まっています。あいかわらず元気なスタッフがユニークな授業を提供します。困談会で日頃の悩みを解消する方も増えています。   

◆◆11月の予定◆◆  ひろば 16日(日) 工房 8日(土)

PS
□久しぶりに貸し出しおもちゃの「催促状」を発送しました。夏にわざわざ届けてくれた方がいる反面半年以上しらんぶりの方もいます。皆さんに気持ちよく利用してもらいたいので、ご協力よろしくお願いします。

◇玄関で歓迎の挨拶をしている恐竜キッズにブラキオくんを加えました。大きいことはいいことですね。今月もお待ちしています。