ひろば通信 10-03
ひろば 21日 工房 14日             

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   2010年3月19日(金)

◇今月は区切りの季節。年末以上に慌ただしい日々をおくっています。送り出す準備、迎える準備と頭の中も気持ちもぐるぐるうずまいています。そんな気持ちを整理するためにも「文集」編集に精を出して、この一年を振り返っています。
 一年という時間が年々短く感じますが、それでも、まとめて振り返ってみると、いろいろな出来事があり、子どもたちもそれなりに成長しています。  このひろばでも、しばらく会わなかったお子さんの姿を見てびっくりすることがあります。
 泣いて親御さんのそばから離れなかった子が他の子とおもちゃの取り合いをしていたり、難しいパズルを得意げに解いていたり、そのしぐさひとつひとつに成長を感じます。日々の生活ではなかなか感じられないこうしたエピソードをお伝えするのも、このひろばの仕事のひとつかもしれません。

◇ 季節は確かに春です。ときどき寒の戻りがあり、ストーブを手放せませんが、桜のつぼみはふくらみ、開花も間近。球根たちも咲き始めています。わが家の春のしるしはクリスマスローズ。毎年一株ずつ増やしながら、むっくり花をもたげて春を知らせてくれます。
 ウグイスの初鳴きも聞きました。先月までミカンをあげて楽しんでいたメジロに代わり、梢の間から声をたよりに見つけるのが楽しみです。ただ、めったに姿を見せてくれないのが残念です。

◇アカデミー賞の発表も毎年この時期。映画ファンとしては気になりますが、新作や俳優の名前が覚えきれず、思い出すのは昔の名画ばかり。そんな心情を知ったか、次の世代に残したい名画50本の上映運動が先月から始まりました。すでに安い値段でDVDが買える時代ですが、映画館で見る機会はほとんどありません。その体験をぜひ若い世代にということで全国で展開されています。
 先日早速「ライムライト」を見に行きました。(名古屋では名古屋ベイシティで上映)毎週入れ替わりますが、次の楽しみは「フォロー・ミー」。いまだDVD化もされずずっともういちど見たいと思いながら数十年。聞けば多くの映画ファンのも同じ思いだったとか。ご存じない方も多いと思いますが、男女の切ない恋物語で、二人の不器用さと街の情景がとても印象的でとにかく心に残っていました。「午前十時の映画祭」と検索してぜひ映画館でご覧ください。

◇「浮遊」をテーマにした「うらしまたろう」が少しずつ形になってきました。とりあえずカメにのったうらしまが海中を散歩するところまで。ビー玉を仕込んだカメが板の上を浮遊します。こんな途中経過を報告して先が心配ですが、温かく見守りください。

◇姪が結婚するので、そのお祝いに考えたのが小さな木のマグネット。これまで集めたいろいろな材を使い、10種の木材で動物の顔のマグネットをデザインしました。目の位置は全部同じで、正方形の中からデザインしましたが、見当つきますか。題して「森からの贈り物」。二人の新しい生活の中に森の香りをとりいれてほしいという願いを込めて作りました。磁石はネオジム磁石と言う超強力のものを使用。こんなのが簡単に入手できるネット販売に感謝します。ついでにチョコのお返しにも使えそう。該当する方はお申し出ください。

◇今月の新着おもちゃはクラスで眠っていた作品がひとつめ。カラフルなひもをブスブス穴にさしていくと絵ができあがる仕組みなのですが、子どもたちの反応は今ひとつでした。ひろばの子どもたちにも試してもらって、そのおもしろさを見直したいのですが。すみません、タイトルを忘れました.  もうひとつ、ボードゲームで人気の「ラビリンス」のカード版です。配られたカードで迷路を作りながら財宝を集めていきます。これも試してみないとおもしろさは分からないかも。

◇文集のあとがきにも書きましたが、今月は巣立つ子どもたちもいれば、入学進級する子どもたちの大切な節目になります。育ててきた親御さんとしては感慨深いものがあると思いますが、私自身のことで言えば、励ます一方で「そんなに急いで成長しなくていいよ、ゆっくり大人になって」と願ってしまう気持ちがあります。子ども時代の楽しい会話やエピソードにいつまでも浸っていたい欲にとらわれてしまいます。ふと、気づくと子どもたちはすでに親の手の届かない世界で生きている事実に愕然としますが、それが成長の証なのですね。
 親として関係者としては子どもたちがひとりで歩き出すのを応援しながら、いつも見守っているよというメッセージを届けるしかありません。わが家はそのメッセージが高い仕送りになっておりますが。

◇林業に生きる若者の楽しい本を読みました。あの宮崎駿が推薦していると言うCMに乗っかって読みましたが、楽しかったです。舞台も隣の三重県の山村。横浜からやってきた青年が少しずつ山に染まっていく姿が清々しく綴られています。「神去なあなあ日常」(三浦しをん)

◇文集編集で時間が取れず、ひろばのお便りも次回改めて練りますが、今年は20周年の年。落ち着いた時点で記念のイベントをささやかに計画していますので、お楽しみに。   

  ◆◆4月の予定◆◆  ひろば 18日(日)・工房10日(土)