ひろば通信 10-07
ひろば 18日 工房 10日             

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   2010年7月16日(金)

◇わが家はプランターや植木鉢での野菜収穫を楽しんでいますが、職場には広い花壇があります。でも、手入れをしていないので、雑草の山。その中に埋もれて野菜が育っています。それでも、キュウリが大きくなり、トマトもいっぱい取れます。枝豆もよく太って、わが家のとは比べ物になりません。前にも書いたように「自然農法」に近いものがあるかもしれません。耕さず,肥料もやらず,雑草もとらない。土の持つ力そのもので育てるといいます。
 それを子育てに当てはめるとどうなりますか。放任ではなく、その子の持つ力を信じて、じっと見守る。よけいなことを言わず家庭の基盤だけを大事にする。まわりの子どもたちといっしょに成長する。そんなこじつけができそうですね。

◇先月からにわかサッカーファンになり、寝不足が続いています。日本チームの活躍も引き金ですが、一流の選手たちの気迫にせまったプレーは見逃せないものがありました。ふだんとは異次元のあの熱っぽい世界は、人間ってすごいなと素直に感動を呼びました。子どもたちにもいい刺激になったことでしょう。

◇銀座のアートイ展に参加してきました。こちらの一流のメンバーの作品もいつも楽しませてもらっています。テーマの「浮遊」に対してみんながどうアレンジしてくるか、興味津々。人ごとではないのですが、観客の心境で味わう心地いい時間を過ごしてきました。いくつか気に入った作品を紹介します。
 ネコ好きなわが家にぴったりの作品が壁に並んだ段ボールネコ。ていねいに切り抜かれた段ボールを張り合わせたネコは本当にリアル。それがいくつか壁を突き抜けるように展示されています。何でもネコはときどき異次元に「浮遊」してまたもどってくるとか。思わず村上春樹の作品を読んでいる気分になりました。
  もうひとつすごかったのは、何と換気扇を使い、その風力でわずかに浮かせたチップをカーリング風に動かすおもちゃ。この作者には毎回脱帽です。いつかひろばに寄贈をお願いしておきました。
 そんな中で「うらしま」積み木もよく遊ばれていました。小さい子でもカメに乗ったうらしまが進むことも発見。積み木は積み木らしく別の建物に変わっていました。

◇サッカーづけの毎日だったため、レンタルしたDVDも見られなかったくらいで映画鑑賞は夏休みに見だめです。「アリエッティ」「トイストーリー3」「ヒックとドラゴン」などアニメが楽しそうですね。

◇久々にNHKの朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」にハマっています。もちろん朝見る時間はなく、その後の再放送で話をつなげていますが、「三丁目の夕日」に近い時代背景や漫画雑誌が興隆してくる自分との同時代感についチャンネルを回してしまいます。 チャンネルを回すというのも昔のテレビ世代の証ですね。手塚治虫も大好きですが、鉄腕アトムと鬼太郎を始めとしてテレビと漫画がうまく共存していたよき時代だった気がします。

◇重松清の[カシオペアの丘で]は長編ですが、長さを感じさせないストーリー展開でした。北海道を舞台に地元と東京、過去の青春時代と現在との結びつき、幼なじみと新しい出会いなどうまい対比の中で話が深く進みます。後味のいい終わり方でした。

◇好きなラジオ番組に「ラジオ版学問のススメ」があり、読書の選択にとても影響しています。ゲストの話もそれぞれ楽しいのですが、聞き手の司会者蒲田さんの相づちの打ち方,引き出し方がものすごくうまくいつも聞き入ってしまいます。その話を聞きながら本屋に行って買ってしまったのが「考えない練習」最近はテレビCMでも流れているのでご存知かも。作者は東大出の若い僧侶小池龍之介さん。人は大概話を聞いているときもよけいなことを考えており、その話を聞き逃していることが多いと耳の痛い指摘。それだけでなく、ふだんの様々な煩悩からいかに自分を取り戻すか、示唆にとんだ指摘が読みやすく書かれています。最近土地売却にからみ、心境も穏やかでなかったのですが、この本のおかげで冷静さを取り戻せました。持つべきものは良書ですね。子育てへのアドバイスもありましたので少し引用します。

〈子どもは大抵、親や先生から褒められたり叱られたりして成長していくでしょう。しかし、その人の言う通りにしたら褒めてくれる、その人の言う通りにできなかったら叱られる、そのパターンがひたすら繰り返されますと、この人は「言う通りになる子どもがほしいだけで、もし自分が言う通りにしないなら、自分のことなんかいらないんじゃないかな」と感じてしまいます。・・・・  それを和らげるためには、子どもをしっかり見守りながらも放っておくのが良いでしょう。  子どもが辛い状況だったら、どうしたのかと話を聞いてあげることが大事です。しかし、たとえば子どものテストの点に毎回喜んだり、落胆したりと、思考のノイズに乗っ取られずに、平常心を保つことです。・・・〉

◇夏休み前のこのひろばで「カード織り」の講習をしようと思いましたが、幸か不幸か夏のイベント「子どもワークショップ」のコーナーに申し込みが少ないので、急遽ひろばから募集します。小学四年生以上でカード織りに挑戦してみたい子どもたちは至急申し込みください。
  7/31 ナディアパーク デザインセンター   ○申込先 www.bunka758.or.jp

◆ついでに他の夏のイベントを紹介します。 ひろばの翌日に「おもちゃばこフォーラム」があります。先月号にお知らせしたように杉山亮さんのおもちゃトークショウは見逃せませんよ。ぜひお出かけください。私も動物組み立てキットをせっせと売ってきます。  7/19 名古屋友の家   ○申し込み先 www.kodomiru.com

◆毎年恒例の南図書館の展示会もあります。  「動物組み木と木のおもちゃ展」8/8〜29  糸のこ工作教室 8/28  ○申込先 南図書館 052-821-1732 ◇今月は八月がお休みのため、毎年特別貸し出しとしていつもの二倍貸し出しをしています。夏休み、じっくりたっぷりすてきなおもちゃや絵本で楽しんでください。
 新着おもちゃとしてミニゲームを二つ用意しました。ひとつは「いろがごちゃまぜ」15個の絵の中から色も形もまったく同じものを早く見つけるゲーム。これも親子でいい勝負になりそう。
  もうひとつは「宝の滝」並べたチップが瀧を落ちると相手に宝が渡ってしまいます。小さなかけひきがハラハラしそう。
  さて、いつもならひと月待ってもらいますが、今月は特別。新着おもちゃも含めた貸し出しですので、お早めにどうぞ。

  ◆◆9月の予定◆◆  ひろば 19日(日)・工房4日(土)