ひろば通信 10-10
ひろば 17日 工房 9日             

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   2010年10月15日(金)

◇秋らしくなったと思ったら、夏の暑さがもどってきたり、片づけかけた扇風機をまた取り出したり、変な年ですね。このまま地球の温暖化が進んでしまうのかといういやな予感もします。
 そろそろ終わるはずの朝顔もまだ毎朝咲いているので、花たちも困っているかも。ただその割に秋まきの種が順調に芽生え春の花壇が楽しみです。
 ちなみに蒔いた種はパンジー、ビオラ、ルピナス、ワスレナグサ、ネモフィア,アリッサム、スウィートピー、リナリアetcもういいですね。

◇その春をめざして新しい工房構想を進めています。わが家のとなりに工房を移してしまおうと言う壮大な?計画です。いつでも作れる環境がそばにあるというのは作り手にとって最高のぜいたく。皆さんにもそのぜいたくをおすそ分けしますので、ぜひ味わいください。
 その関係で今の工房の教室は12月でいったん終了して移転準備に入りますのでご承知おきください。

◇先日、日本おもちゃ会議の仲間とスカイツリー見学に行ってきました。まだ途中経過ですが、よく話題になっている故、いちどじっくり見てみようとぶらり散歩。近くでも離れて見てもその迫力はしっかり伝わってきます。人間の力のすごさも思いますが、その複雑であるいは逆に単純ともいえる構造をながめていると、人智を越えたすがすがしさを感じてしまい、無心で見入ってしまいます。機会があればぜひどうぞ。ただいま488メートルでまだまだ200メートル近く伸びるはずなので、見るチャンスには事欠きません。

◇そのスカイツリーより深いところで閉じ込められた落盤事故の男たちの救出が始まりました。二ヶ月以上狭い地底の中で過ごし、さらに地上から穴を掘り進めて全員救助に向かうまさにヒューマンドラマ。この事実にはどんな映画もかないません。と思ったらすでに映画化が始まっているとか。

◇先月紹介した「ころころ動物」に続き、「ゆらゆらカー」を作りました。自分の作るおもちゃを原点から見直し、本当に必要とされるものを残していこうという殊勝な気持ちが背景にあります。
 分厚い板をいろいろな形に切り抜き、車輪は楕円形にしてみました。この楕円は私のお話おもちゃに登場する人形の顔と同じ形です。軽く押すとゆらゆら揺れながら走ります。手の平の上で動かしても気持ちのいい感触があります。さっそく母のところにも持っていきましたが、赤ちゃんや小さい子のいるお宅でモニターになってくれませんか。好きな形の車を貸し出しますので、しばらく遊んで感想を聞かせてください。
 もうひとつは尺取り虫の動きを参考に考えた「wa」。ぐにゅぐにゅ曲げているといろいろな形が生まれます。ちなみに左はかたつむりのつもり。こじつけも入れればかなりの数ができそう。こちらもモニターを募集します。

◇これらの作品、かなり還暦を意識しています。60で人生一巡して最初にもどるという言い伝えらしく、ならば自分の作品も原点にもどってみようという発想。そんなこんなで今はとても気持ちがすっきりしています。
 娘たちからのささやかなお祝いにもジーンと来るものがありました。といっても上の子からは自分から探して注文した還暦ジーンズ。岡山在住ということもあり、国産ジーンズの老舗が売り出した製品ではき心地もばっちりです。下の子とは当日モダンダンスのすばらしいショウを鑑賞して、はじめてご飯をおごってもらいました。ほろ酔いの頭の中で、つぎの人生の扉が見えた気がしました。

◇西原理恵子さんの絵本「きみのかみさま」は見応え、読み応えのある一冊です。わが家は昔から毎日新聞の読者で彼女のどぎつい(?)漫画「毎日かあさん」が毎週掲載されています。それにときどきの発言もかなり過激で、少し敬遠気味になることもありますが、その真意に「やさしさ」があることをこの絵本は教えてくれます。彼女自身のやさしさだけでなく、絶望的な状況でもたくましく生きる子どもと女への応援歌が高らかに聞こえてきます。
 もうひとつ紹介しそびれていた絵本が「ヘンテコリン」自閉症の少年が描いた壮大な物語です。自分が少しまわりとちがっていることを自覚し、それでもぼくはぼくと胸を張って生きていく、その気持ちを絵本で綴っています。こちらも応援したくなります。職場のクラスにも絵のうまい子がいて、こんなふうにすてきなストーリーが描けるようになるといいなと子どもの気持ちや力の引き出し方が問われます。

◇夏の高温と多湿のせいでしょう、ひろばのいくつかのおもちゃがカビだらけに。特に「魔女の館」と「キッチンセット」が被害莫大。もういちどしっかり天日干しして、除菌シートできれいに拭き取りました。特に魔女の館はかなりこった作品で、ドライハーブを入れたミニ容器もたくさん。わずかに残ったカビ痕がさらに本物の魔女の家らしくなったと思うのは負け惜しみかな。

◇この頃上京のたびにiPadに映画のDVDをダビングして新幹線の中で鑑賞すると言う習慣になっています。(今それくらいしかiPadの使い道がないのです。)先日これまでずっと最後までみていなかった「ニューシネマパラダイス」をじっくり鑑賞しました。ほとんどの名画ランキングでトップになっているのですが、つい寝てしまうのです。今回見終わって本当に映画好きな人のための映画であることがよく分かりました。
 このように実は一度見たきりで映画の真意を誤解しているものやいい加減な見方をしているものもかなりあると実感。次の人生の仕事がまた増えました。

◇輸入玩具の老舗「ニキティキ」のカタログが大幅に変わりました。大判のものから横長のコンパクトなサイズに変身。でも中身は相変わらずぎっしり目を楽しませてくれます。今月はその中からこれはというものを厳選しました。またまたボードゲームですが、名前は「ヴィラ・パレッティ」という覚えにくい名称。要するにその名の男になり柱をぬきながらだんだん塔を高くしていくゲームで少し難易度の高いゲームです。でも、ひろばにはこの手がとくいな面々が多くいそうですね。楽しんでください。

■イベント紹介 ・第40回一日おもしろ学校ごっこ 12月18日(土) 場所 名古屋市女性会館

詳細はチラシを配布します。申し込みは11月1日から始まります。   

  ◆◆11月の予定◆◆  ひろば 21日(日)・工房13日(土)