ひろば通信 11-08

・発行 おもちゃのひろば  
・TEL&FAX 052-834-1986  
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   2011年8月1日(月)

◇いつもの夏休みならひろばも工房もお休みにしてのんびり休暇を楽しむのですが、今年は毎日のんびりした時間を過ごしているので、夏休みも集まってもらうことにしました。
 それにしても節電がかしましいですね。痛み分けというと聞こえがいいですが、その原因を作った面々の罪はどうなるのでしょうね。ただ、自分も含めて原発依存に対して無関心でいた者たちも、責めるだけの立場ではないことは承知しています。しかしこんな大事な折りに国政の議論を聞いていると、本当に情けない気持ちになってしまいます。
 これ以上夏を暑くしたくないので、まずは自分たちでできることを探していくことにしましょう。つましい生活を見直すためにもやはり節電はした方がいいかもしれませんね。

◇工房での特別教室、大江委久子さん講師による「布のおもちゃ」づくりが楽しく開かれました。なぜかひろばからの申し込みが少なく、職場や知人にも声をかけて集まってもらいましたが、おしゃべりしているうちに、いろいろなところでつながっていることが分かりました。他のイベントでもそうですが、おもしろいことを求めて集まっている人たちはどこかに共通の星を持っているのかもしれません。
 それにしても、糸のこが置いてある工房で、布をいじっている光景はとても不思議で、いい感じでした。6畳のギャラリー空間も含めて、これから工房をどのように活用していくか模索しているところなので、今回の教室はとてもいいヒントになりました。

◇ヒントと言えば、午前中のメニューのひとつ、布のお弁当箱タペストリーを見てとてもほしくなりました。そこで教室が終わってからさっそく木のおもちゃで作ってみました。これはあの「おべんとうばこのうた」に合わせて遊ぶものですが、布のおもちゃと比べてみたいな。ついでに二番のサンドイッチも作ってみました。うたの最後のフキとベーコンには、ちょっとしかけを考えてみました。誰が最初に見つけるかな。

◇夏は映画づけの日々もいいですね。昔のようにはしごにも挑戦しています。まずは「ハリー・ポッター」ついに終わってしまいました。原作どおり明るい終焉で幕。本当に心から楽しめるファンタジーです。だんだんヴォルデモートに同情してくるのが不思議です。最初2Dで見て、もういちど3Dと比較してみましたが、2Dでも充分迫力があったことをご報告しておきます。
「コクリコ坂から」はいつも通り初日にかけつけました。原作の少女漫画は苦手分野でしたが、ギリギリで読み終わり、宮崎駿の色づけも楽しみでした。ゲド戦記のことがあり、宮崎吾郎の味付けを計るつもりでしたが、今回は合格点でした。高校生が主人公の時代が自分の中学時代なので、ほろにがい記憶も鮮明によみがえってきます。最近富みに記憶力があやしいのに、過去のことは頭のどこかに眠っているものなんですね。このアニメももういちど見に行ってきます。
 新聞の映画評が気になり、出かけたのがトルコ映画「蜂蜜」。養蜂家の父を慕い、森の洞で静かに眠るラストシーンも含めて、それはそれは美しい映像が流れてきます。おかげで最初は後半ほとんど眠ってしまいましたが、合わせて三部作だというので、改めて全編見直してみました。「卵」「ミルク」「蜂蜜」とそれぞれ壮年期、青年期、少年期と時代をさかのぼって描かれていますが、幻想と現実が入り組んで構成されているので、?という場面もあり、解釈しきれていませんが、とにかく印象には残る作品でした。

◇木の時計の第二弾、十二星座シリーズができあがりました。今回は楕円形の中に収めるデザインで、全体の形も同じ楕円形です。この形、いつも人形に利用している楕円です。苦労したのは「双子座」と「乙女座」双子座の方は、知り合いの息子さんに二卵性の子がいるので、一応モデルにしました。乙女座はなぜか黒柳徹子さんの顔が浮かび、使わせてもらいました。(本人は獅子座でした。)今ギャラリーにかけてありますが、木の時計を見ると落ち着きますね。
 その後プレゼント用に十二星座のキーホルダーを作ってみました。おひとついかがですか。

◇天体には詳しくないのですが、以前ピンアート風に星座のおもちゃを作ったことがあります。十二星座の時計ができたので、その作品ももういちど手直ししてギャラリーに展示してみます。まずは天体の勉強のし直しですね。

◇今頃夏の計画を立てています。まずは久しぶりの登山。ほとんど御在所岳しか登ったことがないのですが、もう少し足をのばしてみるつもりです。木曽駒が目標ですが、報告は来月号で。後、自転車旅行もどこまで行けるか、体力診断してみます。十年前は長良川の河口堰まで出かけ、80キロでダウンでした。

◇ひろばと工房の予定も今立てています。たまたま空いていればお出かけください。

 ■夏の特別工作教室
○8/12 ゆらゆら人形づくり(小黒三郎デザイン) 対象 小学校3年生以上 AM,PMとも8名まで 参加費 800円 ○8/13 端材工作 (木の切片で乗り物や人形を作ってみましょう) 対象 年長から小学校低学年 AM,PMとも8名まで  参加費 500円
○8/14 簡単織り機で機織り入門 対象 小学校3年生以上 AM,PMとも8名まで 参加費 800円
 
いずれも室内履き持参で工房へおいでください。定員になり次第締め切りですので、メールかFAXで早めにお申し込みください。 ○上記の端材工作の材料は、普段作品を作っているときに出たもの。何かに使えるかもと区分けしてありますが、その辺のアイデアは子どもたちの方がやわらかいでしょう。自由に考えてください。ボンドづけを中心にした工作です。糸のこも使えますよ。 ○簡単織り機は最近のワークショップでよく紹介しています。これまで入門用にいろいろな形を試してきましたが、一応完成形です。本来なら家庭にある材料で用意できるとどなたにも紹介できますが、それは他にゆずるとして、この工房ならではの材料を用意してあります。小さなランチョンマットくらいの作品ができあがり、並太の毛糸の組み合わせでいろいろな格子模様が楽しめるところが売りです。先日も子ども文化ワークショップで試みましたが、すてきな模様が生まれていました。

◇工房での食べ物づくりはアーちゃんとの手打ちうどんが最初でしたが、次は梅干し。庭で取れた梅が黒ずんでいてあきらめかけいましたが、二回目の収穫で何とか漬けることができました。今年は梅雨明けがものすごく早かったので、漬けたとたんに梅雨明け。ようやく干そうかと思ったら雨続き。不純な天候に振り回されながらの梅干しなのできっといい味になっているでしょう。シソも干し直してすり鉢でゆかりを作りました。 次は豚肉からロースハムづくりの予定。だんだんメニューが増えてきました。

◇新着おもちゃは、「ジャンボはしご人形」です。超有名な人形が1メートル以上上から落ちてきます。他の人形もアレンジできそうです。

◇絵本との出会いから少し遠ざかっていますが、ほんの時折ハッと出会うことがあります。今回手に取ったのは谷川俊太郎の「おならうた」に飯野和好さんが絵をつけた作品。迫力ある画面の中から黄色いおならが聞こえてきそうです。大きな声で読んでみましょう。(絵本館)  人気らしいバムとケロのシリーズは出会うことのなかった作品ですが、こんど小さな絵本になって登場。さっそく四冊まとめて購入、けっこうおもしろいではないですか。あのキャラクターも見慣れるとかわいいですね。まだ幼かったアーちゃんとの遊びを思い出しました。

◇重松清が児童向けの本「おじいちゃんの大切な一日」を出しました。工場でものづくりの職人だったおじいちゃんを孫が訪ね、おじいちゃんの大きさを知る物語、そして印税はすべてあしなが育英会に募金し、震災で両親を失った子どもたちへの応援を兼ねています。いろいろなところでいろいろな動き、私たちも息長く続けましょう。   

   ◆8月の予定◆
○ひろば 7日(日) ・21日(日)
○夏休み特別工作教室 工房にて  8/12〜14
○南図書館糸のこ教室 27日(土)
○南図書館木のおもちゃ展示会 8/7〜8/28