ひろば通信 11-09

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   2011年9月1日(木)

◇いつのまにかセミの声がしなくなり、セミ時雨がなつかしいくらいになりました。今年はいつもより余分に夏休みがあり、すっかり休暇気分。(でも給料はお預け?!) 遠出の計画も立てましたが、花の水やりを考えると2日と空けるわけには行かず、ほぼ工房に入り浸りの毎日でした。
 はじめて8月に開いたひろばや工房の特別教室もささやかな入りでしたが、じっくりゆっくりを今モットーとしている身には、ちょうどよかったかもしれません。

◇とりあえずはこんな夏休みでした。
○8月×日 「コクリコ坂から」2度目の鑑賞。やはりこのさわやかさがとてもいい。
○8月×日 手あそびうた「おべんとうばこ」セットの2番が完成。2番はサンドイッチですが、以外と知らない方も。
○8月×日 手づくりハムの準備。その後薫製で仕上げる。七輪にもだいぶ慣れてくる。
○8月×日 ゆっくり発酵の手づくりパンに挑戦。イーストを箸でまぜ、冷蔵庫で一晩ゆっくり寝かすだけ。いろいろ応用できそうです。
○8月×日 お盆用に「牛」と「馬」を新しくデザイン。その場ですぐ作れるのが何ともうれしい。
○8月×日 DVDで「トイレット」鑑賞。外国人俳優の中で、もたいさんの存在感に感心。
 同じく「Nowhere Boy」若きジョン・レノンの生い立ちを知り、前に購入した記念ブックを改めて取り出す。いいものを買いました。
○8月×日 連れと上京。娘の公演の前に思い出の小石川植物園を散策。すごい数の木々のコレクションとその太さにびっくり。学生時代はまったく関心がなかったのですが・・・。
○8月×日 貴重な手回しオルゴールの修理に成功。
○8月×日 「大鹿村騒動記」鑑賞。原田芳雄の冥福を祈る。
○8月×日 今後の山歩きの練習に岐阜の金華山に行く。やはり海より山ですね。
○8月×日 映画「ヒマラヤ」で雪山をロッククライミングした気分に浸る。とても無理ですね。
○8月×日 ハムの次はベーコンに挑戦。少し肉に片寄りすぎかも。なかなかベジタリアンにはなれません。
○8月×日 HPの更新に手こずる。無線LANを有線につなぎ直したらOK。訳が分かりません。
○8月×日 アリスのコーヒーカップを娘の注文どおりティーカップに作り直す。見かけはほとんど変わらず。
○8月×日 墓参り。DVD「リトル・ランボー」鑑賞。少し見すぎか。
○8月×日 加古川の組み木フェスに参加。中学時代のブラバンの友人と再会。
○8月×日 この日雨降りにもかかわらず、中くらいの入りのひろば。開いておくものですね。
○8月×日 「おじいさんと草原の小学校」鑑賞。ほのぼのとした内容と思いきや、ケニヤの独立紛争を背景にした重たい中身でした。
○8月×日 刈谷の美術館で安野光雅展を堪能。原画を食い入るように見てきました。ほとんどコレクションしていますが、自慢は薄い「月刊こどものとも」を持っていること。
○8月×日 平和フォーラムで機織りのワークショップ。しっかり準備したつもりが、見本を一式忘れる。いつもどこかに落とし穴があります。
○8月×日 南図書館の糸のこ教室は大きな恐竜づくり。穴の大きさを大きめに配慮したら、くたくたの恐竜に。このかげんにいつも苦労します。誰が考えたのでしょう。
○8月×日 中国の恐竜展を見に出かけたら、プラネタリウムのものすごい長蛇の列にびっくり。ついでに星を見るどころではありませんでした。

◇このところネットのレンタルDVDは「大草原の小さな家」シリーズに集中。今2シーズン目に入りましたが、かつてテレビで見ていた記憶はほとんど消えているので毎回新鮮な気分で、アメリカのよき時代に浸っています。どこの国でも何かを懸命に作り出そうとしているときは、貧しさの中にも豊かな時間が流れているのですね。
 そういえば私の好きな作家小川洋子さんの理想の男性は何とその大草原の家のお父さんだそうです。さもありなん。
 朝の連ドラ「おひさま」を見ていても、自分が生まれた頃が舞台になっていますが、戦争を乗り越えた親の世代が新しい時代の息吹きを感じながら前に向かって歩き出している姿にときどきウルウル来てしまいます。

◇それにしても地下のひろばの湿気はものすごく、おもちゃの動きにも影響を与えています。雨の度に除湿器を持ち出してセットしていますが、一日経つと2リットルくらい貯まります。先日ボードゲームの整理をしたら、何と下の箱がじっとり。あわてて干して、工房ですのこを作り、しまい直しました。とにかく日々のチェックが大切ですね。
 最近は黒猫のミューがひろばの監視役になっています。そして、工房の方にもときどきお出かけ。居心地のよさを求めてうろつきますから、ひろばも工房もいけてる空間なのでしょう。

◇暑さに負けそうな花たちの中で、今年は白とピンクのサルスベリが元気に咲き、夏の庭を彩ってくれました。リフォーム工事のために移植したり、大幅に剪定したりして日当りも変わりましたが、少しずつ新しい環境になじんできたようです。
 虫の声を聞きつつ、この環境に合った植物をまた探していきます。

◇小川洋子さんの近刊「人質たちの朗読会」はそのシチュエーションといい、物語の構成といい彼女のセンスのよさをまたまた堪能できました。ある事件に巻き込まれ人質となった8人が、思い思いの「物語」を残し人生を生き切る、ものすごく余韻の残る作品です。
 同じく文庫本の「科学の扉をノックする」(集英社文庫)も豆知識以上のレベルの高いレポートで、よくこんなにうまくまとめられるものだとうなってしまいます。最後のレポートのプロ野球(彼女は大の阪神ファン)のトレーナーの科学論を読んでから、野球の見方が変わりました。

◇ヘレン・ケラーの自叙伝「奇跡の人」(新潮文庫)を読み直しました。熱病のため三重苦になり、その後のサリバン先生との歩みはやはりこの仕事のバイブルと言えます。特に第四章の有名な井戸の場面は映画でもパティー・デュークがみごとに演じていましたが、本人自身のことばで語られるとさらに重みが増します。ことばがいのちを持ち、感情や考えさえも生み出すすごい力のあることが分かり、子どもたちの教育に当たる者には必読書だと再認識しました。

◇毎日新聞切り抜き帖 
○放射能とケガレ(齋藤環) 人間の罪や責任を、まるで自然現象のようにとらえる感性は、つらい経験を受け流すうえでは役に立つ。しかし「原発」は決して「ケガレ」ではない。その「罪」と「怒り」とは、キヨメではなく「補償」と「対策」によって癒されるほかないのだ。
○人間が幸せに生きるための土台として、三つのつながりが必要です。まず、自然とのつながりと人間同士の社会的なつながり。そして自分自身とのつながりです。人間は、自分自身の命に限りがあることを自覚し、「では自分はどう生きるか」と自問することで、生きる意味を見いだしていく。三つのつながりを養い、保持するにはたっぷりの時間が必要です。・・これから大切なのは、より「スロー」で「スモール」で「シンプル」な方向に向かう「引き算」の発想。「過剰」から「ちょうどいい」状態に下りていくのです。・・「豊か」になるべきは経済ではなくて、人生です。(辻信一)

◇先月購入したジャンボはしご人形はギャラリーの方に置きました。ついでに娘たちが小さいときに描いてあった人形も切り、いっしょに落ちてくるようにしました。ただし、その音のけたたましいこと。娘たちがはしゃぎ回っていた時代を思い出します。  今月の新着おもちゃは「ハリガリジュニア」にしました。ハリガリは合わせて5になる絵を見つける算数ゲームですが、ジュニアの方は同じピエロの笑顔を見つけるやさしいバージョン。三歳くらいでもできそうです。          

 ◆◆9月の予定◆◆  ○ひろば 4日(日)・18日(日)  
           ○工房  10日(土)AMのみ ・17日(土)  
 
◆◆10月の予定◆◆  
           ○ひろば 16日(日)・30日(日)  ○工房 8日(土)・22日(土)