ひろば通信 12-04             

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   2012年3月29日(木)

◆◆4月の予定◆◆ ひろば 15日(日)・21日(土)/工房 7日(土)
 ( 注 ひろばの予定が変更になっています。)   
  
春のものづくり教室 4月28.29.30   (詳細は通信を見て下さい。)

◇まもなく3月が終わろうとしているのに、何という寒さでしょう。例年なら今頃種まきに、ハンギングづくりと毎日忙しいはずなのに、反対に部屋から早く外に出しすぎて、せっかく持ちこたえた花たちのメンテナンスをしている始末。自然に任せるとはいえ、人がかまう以上、もう少し細やかな神経が必要かもしれません。

◇そんな趣味も含めて、何年も続けてきた仕事にひと区切りをつけて一年が経ちます。ただ学校とのつながりは断ちがたく、講師と言う立場で顔を出すことに。今年度は低学年の算数の補助と支援学級のお手伝いが仕事。それでも、担任ではないので、気の使い方がまったくちがい、その差に我ながら驚いてしまいました。子どもが何をしていても許してしまえるその心のゆとりは、こんな立場にならないとできないのかもしれませんが、もう少し早くそんな心境になっていれば、子どもたちとの関係もちがったかも。
 算数の授業の合間に、壁や棚に飾られた子どもたちの作品もよくながめていましたが、低学年の子どもたちののびのびとした作品は、本当に温かい気持ちになりました。作ること、描くことに何のためらいもない無欲な作品は、ものづくりに関わっているものとして、逆に教えられるものがありました。ただ、そんな無垢な姿勢が年を重ねると色あせてくることも事実。その多くは教師や親のなにげない言葉や評価が原因です。心したいものです。

◇駐車場も作ってしまった新しい庭も一年が経ち、前には元気だった花が咲かなかったり、反対にいつもより元気になったものもあります。建て直しで大きいのは、日当りの条件が全く替わってしまうこと。置き場所のチェックも反省です。いい効果があったのはクリスマスローズ。その他つぼみのままだった椿もようやく咲き始め満開の梅とともに庭を飾ってくれています。ボケ、沈丁花、アセビとそろってきました。確かに春にはなってきました。これからまた花木の名前調べが始まります。詳しい方よろしく。

◇3月までおじゃました支援学級の思い出が忘れがたく、学芸会の写真を見ながら思いついた作品が「わたしの六地蔵」です。一人ずつのイメージをお地蔵様に託して切ってみました。本人たちを知る人にしか伝わらないかもしれませんが、子どもたちを感じてみて下さい。今月末その子たちが来訪するそうなので、また来月ご報告します。

◇今年ひろばも工房も月二回にしたせいか、前のように足の踏み場もない場面は少なく、むしろ一家族貸し切りのような時間もときどきあります。そんなときは秘蔵の(?)積み木、「ダイヤモンド」が登場します。ネフのデザイナー、ピエール・クラーセンの秀作で、キュービクス、セラと並び彼の代表作です。しかも来日記念の百町森特別バージョン。たぶん入手困難なお宝のはず。このひろば、そんなお宝がけっこうありますよ。

◇先日はこのひろばに「日本おもちゃ会議」のメンバーが集まりました。発足して20年以上になる会ですが、紆余曲折があり、今日に至っています。でも、個人的には自分のおもちゃづくりとほぼ並行した時間を過ごしていますので、とても大切な会です。この会に入り気づいたのは、作品と人が深くつながっていること。その人ならではの作品という観点で触れられるのは、この会を知っているからこそ味わうことのできることです。ひろばにはそんなおもちゃがたくさんストックされています。今回はそのつくり手たちが何人か集まりおもちゃ談義。ヒロちゃん人形の田中周子さん、かたつむりオルゴールの若林孝典さん、板積み木の中井秀樹さん、花島さん、久保さん、三竹さんと、ハーブティーを飲みながら、話が尽きません。翌日の「ベン・シャーン展」の見学も含めて至福の時間でした。
 この会は今、かつて電気文化会館でやったような大規模なおもちゃフェスティバルを企画できる状況ではありませんが、いいおもちゃを、手づくりの楽しさを広めたいという思いだけは忘れていません。昨年大江委久子さんを呼んだように、このひろばでもまたささやかな「フェスティバル」を計画してみます。

◇今月の新着おもちゃは、その中のひとり久保進さんからのプレゼント。銀座のアートイ展でも、毎回びっくりするような仕かけのおもちゃを出品し、そのアイデアに脱帽していますが、昨年評判だった作品がひろばにプレゼントされました。「すきま」というテーマの中で生まれたビー玉が走るおもちゃには、かくされた工夫が何カ所も。あなたはいくつ見つかるかな。
 もうひとつは、歩く姿がとても愛らしい「どんぐりくん」。最後にコテッとなるところが何ともたまりません。 ◇六地蔵を作った後、遊べる形になったお地蔵さんにしたいと、ひろばにある私のお気に入りの差し込み人形「ステッキマイケル」を真似て、3体作ってみました。パクリといえば言えるかもしれませんが、糸のこで作れる形と言うことでデザインしてみました。

◇「獣の奏者」の後、「守り人シリーズ」にハマっています。これまでどうして上橋菜穂子さんの作品に出会わなかったのか不思議ですが、本との出会いも偶然が大きいですね。エリンにかわって、さらに強いバルサという女武者の活躍が心地よい時間を作ってくれています。

◇「戦火の馬」と「ヒューゴの不思議な発明」も楽しんできました。馬の生命力に圧倒されながら、筋書きどおりの結末にちょっぴり物足りなさも感じてしまいました。ヒューゴはまさにおもちゃのつくり手にとっては、そのまま遊んでいたい世界。新作に行き詰まっている私には皮肉な映画でした。3Dになったスターウォーズに期待したのですが、最初の印象を越えるものではありませんでした。やはり映像の前にストーリーありきですね。

◇GWを前に春のものづくり教室を計画しました。
○4月28日(土) からくり恐竜づくり  ティラノくんorステゴくん
○4月29日(日) ミニハウスづくり(家具も)
○4月30日(月) 簡単機織り教室
・時間 午前の部 AM10:00〜12:00  午後の部 PM 2:00〜4:00
・定員 どちらも先着8名 小学校3年生以上で   小さい子は親子でどうぞ。大人のみも歓迎。
・参加費 どれも1000円
・申し込みはメールかFAXでお願いします。      

◆◆5月の予定◆◆ ひろば 6日(日)・19日(土)/工房 12日(土)