ひろば通信 12-09
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2012年8月31日(金)
◆◆9月の予定◆◆
○ひろば 2日(日)・16日(日)
○工房 8日(土)AMのみ・22日(土)
◇今年の夏はいつになく暑かった気がします。そのせいか玄関先の朝顔はほとんどチリチリ状態でいちど咲いたきり。これが夏休みの宿題でしたら大変でした。そんな時代はだいぶ前ですが。毎年冬越しより夏越しの方が難しく、イチゴも日陰に非難してようやく持ちこたえました。リフォームした庭も2年目に入り日当りの加減も分かってきましたので、夏前に収穫した種を並べ、秋の花壇計画を練っているところです。
◇ベランダでの七輪燻製も、かなり回数を重ねたせいでしょうか、メニューが決まってきました。ハムとスモークチキン、スモークチーズが定番に。しかも燃やすチップも工房でナラの木をカンナにかけた木屑を使っています。そこに出がらしのハーブティーや紅茶の葉を干して混ぜてオリジナルブレンドにして使っています。ものづくり材料も自前でと、理想型に一歩近づきました。
◇このものづくり、支援学級のカリキュラムのいつも中心に置かれ、子どもたちを巻き込んで楽しんできましたが、はたしてそれでよかったかどうか、今卒業生たちがときどき顔を見せてくれるので、はらはらしながらその回答を待っているところです。
当時から毎年のように「文集」を組んでは1年の締めくくりをする習慣になっていましたが、全部ではないのですが、足跡が残っていましたので、貯まった作品とともにページをめくってみました。
若気の至りでしょうか、よくこんなことを書けたなと厚顔に感心しますが、ちょっとそのさわりを聞いてみて下さい。
・手づくりにこだわって 人の手、それはすばらしい文化をつくりだしてきた。しかし、今やその手、いや、からだの存在そのものが、自分のものでなくなっている時代、そこに私たちは生きている。 衣食住はおろか、ことば、あそび、からだ、すべてが商品として扱われ、生産の対象とされている。さらには生命さえ売買されるという。
そんな時代の中で、ヒトが人らしく生きていくには、とぎすまされた感性と手の復活しかないように思う。・・・・
・親の立場&教師の立場 ・・親はなくても子は育つというが、それはうそだ。いつも親となる人がいて、はじめて育つ。たとえ適切でなくても、子どもはすがりつき、いつか巣立つまで子どもから糸を断ち切ることはないだろう。・・
思うに、これからの親の心がまえとしては、子どもが0から育まれるように、親もほんとうは0から成長するつもりでないといけないのではないか。 どうも親ははじめから親であったつもりでいるが、たかだか20年くらいよけいに年を取っているだけで、親の仕事としては、子どもと一緒にスタートしていることに気づいていない。・・・
・親々 最近言われるダメオヤジ論に、私自身そのとおりの父親だなと思いつつ、でもそんなに親に矢をむけるなよともあえて言いたい。
べつに、子育ての責任からにげるわけではないが、誰も、自分の子どもを悪くしようと思って育てるわけがない。むしろ、このごろの家庭教育見直し論の風潮に何か釈然としないものを感じる。ここにも書いたように,今の子どもたちが生活している空間が、そもそもまともに育ちにくく変質してしまった現実がある。親よりもマスコミの影響が強いこの世の中では、よほどのテコ入れをしないと、子どもに夢や希望をもって将来を送らせることが難しいと思う。「大人になんかなりたくない」という子どもが大勢いることを私たちはどうとらえたらいいのだろう。・・・
◇上記はいずれも30年近く前の駄文ですので語弊があるかも。機会があれば、HPの中に全文を載せてみます。夏休み中のやり残しのひとつがこのホームページの編集。ものづくりも含めて子どもたちと試みてきたたくさんの実践や教材教具があります。これからの支援学級の仕事に役立つかどうかは分かりませんが、自分の経験から、その子に合わせて工夫された中身は、どこか他の子にも役立つはず。それをどう応用するかは目の前の子どもが教えてくれます。そんなことの資料になればと整理し始めましたが、公開はもう少しお待ち下さい。ITに強い方がそばにいると早いのですが。
◇セミ時雨もだいぶ遠のきましたが、夏のある日ウッドデッキの前でさわがしい羽音がします。よく見るとカマキリがクマゼミを捕まえ、口からセミの液を吸っているではありませんか。大自然の驚異の一コマをとらえてみました。
◇夏の後半はイベントをいくつか。
まず、昭和区の学生センターで外国籍の子どもたちを含めた授業で「ミニハウスづくり」をしました。組み立て式のお家と木の切片で家具を作りますが、その準備がたいへん。20人分の材料を仕込むだけでまるまる一週間かかります。でも、その分「こんなにあるの」と手応え充分な材料に子どもたちもご満悦。時間が過ぎてもなかなかやめようとしません。ずらりと並べるとなかなか壮観でした。
毎年全国のどこかで開かれる「組み木フェスティバル」にも参加してきました。今年は新潟。未知の土地でしたが、それこそトキとのつながりで以前佐渡まで行こうとしたことがありました。当時はまだ最後の1羽「キン」が生きていた時代で、剥製さえめったに見られない超隔離状態でした。確かその剥製が公開されるというので、金沢の博物館まで出かけた記憶があります。しかもクラスの子まで連れて行ったのですから、かなり大胆な先生でした。そんな先生によく付き合ってくれたお子様にも感謝です。
組み木フェスでは当然組み木教室が連日開かれます。どこでも同じ光景ですが、今回は金メッキの糸のこがずらりと並びかなり目立っていました。そのせいか親子参加がとても多く大忙し。観光がまったくできないまま新潟を後にし、なつかしの金沢で途中下車し、二度目の兼六園をのぞいてきました。
◇メリーゴーランドにつづいて、クラゲシリーズも手直ししてみました。ミズクラゲやアンドンクラゲなどをイメージして、ゴムの力でクルクル、ゆらゆら回ります。動画にしたいですね。
◇夏のBS映画でハマったのが、前半は「オードリーヘップバーン」のシリーズ。ラブコメディーの傑作を5本立て続けに放映してくれました。永遠の乙女とはよく言ったもの。映画に恋するおじさんの心境がよく分かりました。後半は「アン」のシリーズ。「赤毛のアン」に始まり、アンの青春、結婚そして新しい旅立ちと一週間アンづけでした。孤児の境遇ながら出会う人たちを自分の中に巻き込み、自ら人生を切り開いていく「強さ」は、「風と共に去りぬ」 のスカーレット・オハラに勝るものがありました。
映画館でのおすすめは「いわさきちひろ〜27歳の旅立ち」母親とあまり違わない年齢にも驚きましたが、あの愛らしい作画からは想像もつかないエビソードにかなりのショックを受けました。長女が生まれた頃彼女の絵本も次々と出版された時期で、作者ごと絵本を集める第1号でした。
夏の最後は映画の三本立てで締めくくり。「アベンジャーズ」「るろうに剣心」「あなたへ」と映像、アクションを楽しみました。はでなハリウッドアクションにも負けていない殺陣さばきで、日本の時代劇も見応えがあることが分かりました。「あなたへ」では高倉健の存在感が光っていましたが、夫婦の距離について考えさせられる内容で、健さんの古い写真に向かって言う「ありがとう」という台詞が耳に残りました。
◆◆10月の予定◆◆ ひろば 7日(日) 20日(土) 工房 13日(土) 27日(土)