ひろば通信 12-12      
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   2012年12月5日(水)

◆◆12月の予定◆◆   

・ひろば 16日(日) ・工房  22日(土)

・特別工作教室 9日(日) ・一日おもしろ学校ごっこ 15日(土)

◇楽しい3日間の旅行が終わる。今月から始まった島根県の浜田のおもちゃの展示会に参加するので、その飾り付けに出かけました。そんなこともないとなかなか行くチャンスがないので、山陰の風景を楽しんで来ました。というのは嘘で、会場を出るとそのまま岡山へ。風景より孫とのひとときを選んでしまいました。 夕飯作りに、クリスマスツリー飾り、なぜかお店屋さんごっこ。2年生になり、てきぱき動くようになった彼女の成長を確かめた時間でした。

◇会場はこども美術館の広いスペース。おもちゃ仲間数人が集合して作品を並べましたが、初日早々にいくつか壊れるものが。名古屋の科学館での展示もそうでしたが、こういう場所での耐久性は半端ではありません。それでも壊れたおもちゃには気の毒ですが、子どもたちにはおもちゃと体を通して触れあってほしいと思います。見ているだけでは伝わらない作者の遊び心を感じてほしいと思います。修理はお任せください。

◇今月の新着おもちゃとして購入した『ウボンゴ』というボードゲームにはまっています。今講師で、一部のお子さんの相手をしていますが、その教材?にも活躍しています。ただ、まったく子どもに勝てないのでチョイスを間違えたかも。
 ゲームはキューブパズルの形のパターンをカードごとに砂時計が落ちるまでに早くはめる競争で、宝石を集めていくところがミソ。ついでにウボンゴのカードゲームも買いました。ひろばの日までにあきていてくれるといいのですが。

◇この個人指導の時間、新任当初のことばの教室の仕事を思い出します。ただちがうのは、あの時はことばの力を身につけてもらうという明確な目標があったこと。今は目標の設定が難しく、どこまで何をお手伝いしたらいいか見えてこないのが悩み。一年という限られた時間の中で、その子なりに学校社会の中をうまく渡っていく処世術(学力や子ども関係、集団行動etc)をとてもすべてを補うことなどできませんが、個別の時間の中で、私とのやりとりの中から、けっこう自分でもやれるじゃんといった気持ちになればいいかなとものすごく漠然と構えています。

◇久しぶりに日本おもちゃ会議主催のワークショップに参加してきました。タイトルは「ワイヤーアートで遊ぼう」講師は曽我真弓さん。そう、ひろばにもあるはりがねおもちゃの作者です。
 その日は何と10時から5時までのロングラン。前半はラジオペンチでのワイヤー基本操作の実技。そして、自由課題へ。細い線での描写が立体感のある作品に変身していくその様に熱中、夢中。こんな機会でもないと持ち出さない素材なので、とても新鮮でした。できあがった作品は、基本操作で教わったヘビさんを来年の干支として年賀状風にアレンジしてみました。ついでに工房のミニ看板も作りました。読めますか。いつかひろばの講座にもご招待するかも。

◇宮部みゆきの『ソロモンの偽証』をじっくり読み切りました。岡崎勝さんが毎日100ページ読むことにしていると会議もそこそこに帰宅したので、どのくらいおもしろいか読み始めたら、やはり止まりません。ひとりの中学生の死を巡り、家族、友人、教師、マスコミとたくさんの人間模様がこの死にからんできます。一巻が700ページという分厚さも気にならず、いつのまにか夜更かしもしつつ物語に浸り切りました。重いものをしょった中学生たちのやりとりがとても真摯に聞こえ、現実にこんな子たちがいたらこの国の未来はもっと明るいのにと、少々やるせない気持ちにもなってしまいました。
 続いて読んだ『楽園』もオカルトっぽい要素をからめつつ、事件を追う女性ライターのねばりにひきこまれて行きました。

◇岡崎勝さんの話をじっくり聞くことができました。20年以上のつきあいで、おもしろ学校を中心にずっといっしょにイベントをこなしてきましたが、案外まとまった話を聞いていませんでした。
 今回は別の団体主催で講演をしてもらったのですが、予想以上の参加で今子どもの問題で悩む方が多いことを再認識しました。 話は学校現場の生々しいやりとりから、非力な教師の情けない現実。それにしても彼の子どもに向かう姿勢は半端でなく、彼の前では問題児が問題児でなくなるわけが分かりました。それにしても女子の気持ちをつかむためにティーン雑誌まで買い込んでいるとは、完全に教師を越えていますね。  教師は子どもに裏切られてなんぼと言い切る彼の実践も今年まで。定年後もっと大きい仕事を期待してしまいます。 (岡崎さんの隣は教え子さん)

◇そのおもしろ学校の仲間と新しい本ができあがりました。その名も『一日おもしろ学校ごっこ』  前回は三分冊でしたが、今回は一冊にぎっしりつまっています。松尾さんのからだやけがのはなし、伊藤さんの社会科の授業は読み物としても楽しめます。岡崎さんが構成した原発と暮らしについてもきちんとした科学的資料を基に立場を問われます。私のものづくり授業は糸のこを駆使してしまいましたので、ぜひ工房で試してみて下さい。

◇木のメカニックシリーズが打ち止めまで行きつきました。この2作はかなり高度で糸のこでは難しい加工でしたが、何とか仕上がりました。そもそも右側のビー玉がおちてくる作品を作りたくて、このシリーズが始まりましたが、とてもいい練習になりました。
  ここのところの島根の展示会や来年早々に出品する企画がいくつかあり、テーマもいただいているのでそろそろ真剣に新作に切り替える時期になりました。ちなみにテーマは「ページ」と「存在」。どうなることやら。しかもその勢いで、来春工房の空間を使って久しぶりの個展も計画しています。なんだかにぎやかな年になりそうです。 ◇映画好きは変わっていませんが、今困ったことにアメリカのテレビシリーズ「24」に遅まきながらハマってしまいました。シーズン1からほぼ同時進行で1時間ごとのハラハラドラマが24回繰り返されます。噂には聞いていましたが、見出すとやめられません。幸いwowowで毎時間ごとに放映されていますが、今はまだシーズン2の途中。確かシーズン8まであるはずなので、見終わるのはいつになるでしょうか。もちろん年越しです。

◆◆1月の予定◆◆
          ひろば 13日(日) 27日(日)
          工房  19日(土)
           楽しいクリスマスとよいお年を!!