ひろば通信 13-06      
・発行 おもちゃのひろば  
・TEL&FAX 052-834-1986  
・Email toyhiroba@sa2.so-net.ne.jp
・HP http://toyhiroba.raindrop.jp/
   2013年6月1日(土)

   ◆◆6月の予定◆◆
・ひろば 2日(日)・15日(土) ・工房  8日(土)
○一日おもしろ学校ごっこ 22日(土)
○アートイ展 6/18〜23
○おもちゃばこフォーラムin京都 29.30

◇紫陽花が咲き出し、梅雨の訪れが間近なことを告げています。同時に虫たちも活発に動きだし、あちこち穴だらけの葉が目立ってきました。今年は食われにくいなと思ったのは大いなる勘違いでした。ただ虫に食われて安心している自分も変ですね。

◇今月から夏にかけて、イベントが目尻押し。ワークショップの準備もあり、糸ノコの休む間がありません。30年を超えて働いてくれる機械に感謝です。

◇いりなかの本屋で見つけたのは、非常に懐かしい名前。タイトルと著者の名前から、もしかしてとページを括るとやはりその人でした。当時この本屋の近くの「地球号」と呼ばれる工房に通っていました。金工や陶芸、染織などを学ぶ若者たちが集まる不思議な空間でした。私は染織の生徒でしたが、自分で工夫したカード織りを紹介したり、田島征三の話を聞いたりして、ものづくりの原点をそこで教わりました。その染織の先生が本の著者早川ユミさん。まだ若かった彼女から原毛からの糸紡ぎや草木染めのノウハウをたくさん教わりました。でも今思えば、そんな本を読めば分かる知識ではなく、身近な植物となかよくして自然の恩恵を分けていただくという謙虚な生き方を教わったのかもしれません。数十年振りに本と出会って、変わらぬ人生をつらぬいていることを知りました。とても勇気づけられた一瞬でした。本のタイトルは「種まきびとのものつくり」(アノニマ・スタジオ発行)。もうひとつバイブルが増えました。

◇母との別れが来てしまいました。長い人生を静かに見届けました。花に囲まれて見送られた彼女は明るかったのひとことで語れます。私が映画好きになったのもまちがいなく彼女の影響。小さいときからディズニー映画が公開される度に映画館に連れて行ってもらいました。ダンボにピーターパン、ピノキオ等々。テレビで洋画劇場が始まると、こちらが受験生にもかかわらず、「ちょっと見にいらっしゃい」と誘惑する母でした。はてはいい年してオールナイトの映画マラソンに参加してテレビのインタビューを受けていました。そんな母の得意は洋裁。近所の方の注文を受けて、足踏みミシンでカタカタぬっているそばで、母の購入していた婦人雑誌の漫画を読んでいました。その作者が手塚治虫でした。そして、隣りには創作折り紙のページ。その先生がその後大人まで付き合うことになる吉澤章氏。結局それが今のおもちゃづくりにまでつながっていることに気づきます。
 花も好きでした。山野草を集め、種を取り、しょっちゅう庭に出ていました。そのDNAも確かに受け継いだようです。まもなくまた父といっしょにどこかすてきな場所へ出かけていくことでしょう。自前の服を着て。合掌。

◇「からすのパンやさん」の続編が出ました。何と40年ぶりだそうです。4人の子どもたちがそれぞれ独立して「おかしやさん」「やおやさん」「てんぷらやさん」「そばやさん」を開きます。どれか一冊と思いましたが、連れの「大人買いしないの」とひとことでまとめて購入しました。どのシリーズもつくる過程がよく分かる話になっていますが、最初のパン屋に比べて話がくどくなっているのは加古里子さんも年を取ったかな。
 今月のおもちゃはこの絵本に変えさせていただきます。

◇毎年お願いしている賛助会員の募集を忘れていました。個人運営の趣味空間に援助してくださる方は振込をお願いします。一件2000円を目処に考えてください。
  振り込み口座 0810-9-19647   口座名義人  三輪義信   または
  ゆうちょ銀行通帳口座 12160-15861701  ミワヨシノブ    
 
◆◆7月の予定◆◆
・ひろば 6日(土)・21日(日) ・工房 
13日(土)
・アートピアワークショップ 27日