ひろば通信 13-07      
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   2013年7月3日(水)

 ◆◆7月の予定◆◆
 ・ひろば 6日(土)/21日(日) ・工房 
13日(土)
 ・アートピアワークショップ 27日

◇イベントに追われた6月でした。いつのまにか現役時代より仕事をしている感じ。土日に何か予定が入っているので、好きな山歩きもままなりません。確かもっとゆとりのある定年生活のはずだったのですが。
 そこにさらに、いろいろなものづくりを加えているので、時間がないはずです。
 先月はぬか漬けにチャレンジ。一週間ぬか床を寝かし、試し漬けをしていざ本番。キュウリにナス、ニンジン、ダイコンと毎日の仕事に。取り出すタイミングが今ひとつつかめませんが、おおむね好評、できれば収穫した野菜で作れたらベストですね。

◇今回のおもしろ学校は、なぜか大入り満員。いつもと変わらぬ宣伝でしたが、うれしい悲鳴。とにかく部屋に入りきれなかったのですから。察するに、岡崎さんの性教育の授業が評判を呼んだのかもしれません。それだけを聞きに参加された方もいましたから。実際私も興味津々で聞かせてもらいましたが、きわどい内容を臆せず、さわやかに語るのはさすがでした。そしてひとりひとり親から大事にされていることをすごく強調していたことも印象的でした。
 その余波でいつもの倍以上の参加だった高学年のものづくりは、すべて材料をこちらが切り出しておく内容。一人分作るのに1時間以上、それを46人分用意しました。それこそ現役時代にはとても無理なことでした。ただ、今回大人の方の参加も多く、子ども以上にミニハウスづくりを楽しんでおられました。大人が童心にかえる瞬間、とても貴重だったかもしれません。

◇翌日は銀座のアートイ展へ。最終日にやっと参加できました。このイベントも今回で10回目。そのため、会場のレイアウトもうすい布を垂らしてエレガントに模様替え。さすが多分野のアーティストが集まっているこの会の強みです。私の作品はすでにこちらの個展で公開した物語組み木。これまで展示した作品と様変わりしたせいか、けっこうインパクトがあったようです。いずれにしても今年も楽しい展示会でした。

◇6月のある朝、散歩中の方がカルガモのヒナが親からはぐれていると言います。鳴き声が聞こえるので、家の前の側溝を見るとかわいいヒナがうろちょろ。しかしすばやいこと。挟み撃ちでようやく捕獲するも親の姿はすでになく、多分川の方だろうと検討をつけて、ヒナをだきながら追うことに。見つけたのはちょうど集団で横断歩道を渡っている時。車も慌てて止まります。そこを平然と渡って行きます。こちらもそっと最後尾にヒナを置いてやると何事も無かったように群れの一員に。その後がすごい。川に出ると橋の上から親鳥はためらわずダイブ。高さほぼ5メートル。続いて2羽のヒナもダイブ。さて残された助けたヒナも含めた7羽は橋の上でウロウロ。どうするだろうと見ていますと、そこへ散歩中の大型犬が鼻をクンクンさせました。驚いたヒナたちは一斉にそろってダイブ。親子が無事に合流できた一瞬でした。いくつかの偶然が重なってこの結果があるわけですが、野生の生きもののしたたかさを知った朝でした。

◇前評判の高かったスペインのアニメ「しわ」は、必見です。認知症が静かに進行していく元銀行員のエミリオを中心に、ホームでの老人たちのやりとりが、生々しいのにさわやかに描かれています。誰も避けられない老いにどう向き合うか、少しヒントをもらった気になります。同室のミゲルに注目です。

◇安野光雅さんの「旅の絵本」が8冊目になり、ついに旅人は日本に上陸です。どこかに楽しいエピソードが隠れている絵本ですが、今回は日本の昔話のシーンをいくつか発見しました。解説と共に彼の原発に対する思いも切々と綴られています。傾聴しましょう。

◇戦争の罪の重さと人の生き様をひとりの飛行機乗りを通して見事に描いてある百田尚樹の「永遠の0」を読んだ後は、戦記物が続くと思いきや同じ分野は書かない主義の作者だそうです。いつも同じパターンで作品を作っている我が身に耳の痛い姿勢を知ってしまいました。
 次に読んだのは「風の中のマリア」何とオオスズメバチの生態を小説にしてあります。ハンターとして女王や妹たちのために命をかけて懸命に飛び続けるマリアがとても切なくなります。本当にうまい書き手です。今はベストセラーの「海賊と呼ばれた男」に、はまっています。

◇昔の卒業生との工房教室が続いています。工房がNewオープンしてからなので3年目に入りました。月に一回工房でお昼ご飯を一緒に作り、そのあと創作作業のパターン。今月はリクエストでパウンドケーキづくりも加わりました。いつも大概うまくいくのは気持ちの余裕のせいかも。
 彼らとは小学校の支援学級からのつながり。ものづくりを中心とした学級経営で先生ばかり楽しんでいたのではと心配になり、卒業生に会うたびにどうだった?と聞いてみますが、おおむね好評だったようです。ペーパーテストの学力とは無縁のクラスでしたが、では何を身につけさせるかは迷うところ。親御さんの要望も様々。今非常勤講師になり、子どものお手伝いに徹している立場から思うと、まずその子の今の姿がそのまま認められ、そこから一歩でも自分が向上したなと実感できるようにしてあげること。それを指導の目標にしています。現役時代はものづくりにこだわっていましたが、今思えば学校生活すべてを通して、そんな目標でいたらよかったのですね。

◇京都での「おもちゃばこフォーラム」にようやく参加できました。このイベントも19回を数えますのでよく続いています。  今回全く一参加者として気楽にじっくり見せてもらいましたが、顔なじみの面々が無理なくおもちゃイベントをこなす姿に、これまで積み重ねた歴史を感じました。気の合った仲間と続けていくこと、実際にはこれがけっこう難しいことなのです。次回はもっとお手伝いすることになりそうです。
 イベントの締めくくりは大人の積み木遊び。直方体の積み木をつぼめたり、広げたりして、できるだけ高く積むグループ作業。しかも積み方を変えながら。てきぱきとアイデアを出す若者にあおられながら、こちらも童心に還ったいい時間でした。
 今月のひろばは、このイベントのおみやげがいっぱい。楽しんできた証拠をご覧ください。
 左の作品は、おもちゃ仲間のワークショップで作らせてもらったもの。複雑なからくりの仕掛けも作りやすくキットにしてあり、その苦労が充分分かるだけにひたすら感心していました。
 紙コップの作品は小学生から教わったもの。学校のクラブのネタらしいですが、意外とよく飛びます。
 右のカードゲームは、おもちゃばこスタッフのキッズいわきさんのおすすめ。模様さがしのかんたんゲームなので入門にいいかも。
 びっくりしたのはフィルムケースのおもちゃ。はじを弾くように回すと地球が現れます。証拠を撮ってみました。
 後は、市原さんから買った駄玩具「手動扇風機」松島さん作の「ひっつきけん玉?」大江さんの何回でも使える「バンドエイド」etc。

?来月はひろばも夏休みになります。どこかのイベントで会えるかも。
・8/1〜31 創作玩具フェスティバル   東粟倉おもちゃ村
・8/3〜31 動物組み木と木のおもちゃ展  名古屋市南図書館
・8/3 南図書館糸のこ工作教室
・8/10〜12 組み木フェスティバルinふくしま
・8/20 平和フォーラム ものづくり教室   

 ◆◆9月の予定◆◆ ひろば 1日(日) 15日(日) 工房  7日(土) 21日(土)