ひろば通信 14-05       
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   2014年5月9日(金)

 ◆◆5月の予定◆◆
    ・ひろば 18日(日) ・工房 17日(土)
◇今年は不作かと思ったタケノコですが、結局15本も採れ、食卓のお供になりました。自宅で採れるというのも思えば贅沢ですが、そろそろ隣の敷地に近づいているのでそれが悩みです。竹、恐るべし。

◇今年最初の仕事は、日本語教室。外国籍の子が多い学校なので、日本語がおぼつかない子もいて、学習補助兼日本語の指導。今フィリピンから来た4年生の女の子を相手にそんな教室がスタートしました。とっかかりのテキストは、『幼児のこくご絵じてん』。これは新卒の頃「ことばの教室」時代に難聴のお子さんの指導に使っていた本。すでに絶版ですが、国語学者の大久保愛さんが監修し、幼児が日常耳する言葉がほとんど網羅されています。他の本とちがうのは、「けれど」とか「だけ」など、接続詞や助詞も登場すること。つまり文や文章につながることばも大切にしているので、ことばの組み立てに役立ちます。絵や写真をヒントに楽しいおしゃべりが続きます。時々英語やフィリピンの言葉が混ざり国際的な時間になっています。しかし、漢字にカタカナと日本語マスターの道は外国人にとってかなりけわしいこともよく分かりました。私もまた朝ドラの「花子とアン」のように人生何回目かの英語マスターに挑戦しようかな。

◇GWには岡山へ出かけるというパターンが続いています。メニューもドライブに映画とお決まりコース。それはそれで楽しかったのですが、違ったのはおみやげに持っていった卓球ラケットがバカうけしたこと。これは昨年世話した子どもたちと工作時間に作ったもの。普通サイズと狭いテーブルでもできるミニサイズを持って行きましたが、暇さえあれば卓球ごっこのお相手。学生時代テニスをやっていたので多少心得があり、またひとつジジイ自慢が増えました。

◇奥にしまってあったボードゲームを二つ修理しました。(「マウス・レース」と「VIVA・TOPO」)部品やパーツを作るだけなのですが、ようやく復活します。おもちゃの修理はそれなりに勉強になりますが、糸のこオンリーのわが腕の限界も教えられ複雑な気分にもなります。でもしょせん人の作ったもの、何とかなるはず。そんな気持ちにさせてくれるのが、今読んでいる「エイラの世界」(完訳「エイラ・地上の旅人」)。やっと一巻目が読み終わったところですが、ネアンデルタール人の一族に拾われたエイラが次々と困難を切りひらいていきます。その姿はナウシカやエリンとダブりまだまだ続く物語に浸たる時間を楽しんでいます。

◇壮大な物語といえば、「大草原の小さな家」のシリーズをすべて見終わってしまいました。ローラの幼少時代から始まって、学校生活、やがてそこの教師になり、結婚し赤ちゃんもできます。その間、姉が失明したり、孤児が兄弟になったり数々のドラマが展開します。ローラが壁にぶつかったときいつもそばに父と母がいました。子どもの気持ちと言葉をしっかり受け止める両親の姿に理想の家族像を見ていましたが、最終章はその父が家族から遊離してしまいます。結局奇跡で終焉を迎えますが、どこか物足りないのでもっと続きはないかと探したらありました。ファンの要望に応え続編ができていました。思わずアマゾンで購入してしまいました。

◇狩りをするエイラの足元にもおよびませんが、はじめてアジの干物に挑戦してみました。新鮮そうなアジを包丁で開き、内蔵を出し、塩水に漬けます。そのまま2時間近く干したらできあがり。意外とあっけないものづくりでした。グリルで焼きましたが、こんどは炭火でやってみます。

◇「いのちの木」という絵本を紹介します。いきなりキツネが亡くなるところから始まる出だしですが、少しずつキツネの思い出を語り合ううち、キツネの死が一本の木に託され、みんなの悲しみを少しずつ癒していきます。死やいのちの意味を考えさせられる絵本です。

◇もうひとつ、本屋さんで見つけたのは「こんにちは おてがみです」の続編。今回も福音館の「こどものとも」の主人公からのおてがみが読めます。ぐりとぐらやぐるんぱからお話しかけられるなんて、いい気持ちですよ

◇「世界の果ての通学路」という映画は学校という存在の大きさ重さを考えさせられました。2時間近くも草原を越え猛獣や象から隠れながら通う子、あるいは足の悪い兄をガタのきている車椅子に乗せ、それを引っ張りながら川を渡ってようやく学校にたどり着きます。授業の中身はほとんど出てきませんでしたが、子どもたちの熱意だけはしっかり伝わってきました。

◇「算数的思考法」という本を紹介します。岩波新書ですが、とても分かりやすい算数の教え方入門になっています。岩波新書には水道方式を開発した遠山啓の著作が昔からそろっており、算数の教え方はその水道方式がベストだと未だに考えていますが、この本は別の角度から算数教育を見直しています。現場の実践をベースに体験や手で考える、疑問を大事になど目にウロコ的出会いがありますよ。

◇夏のジブリアニメ公開前にと「思い出のマーニー」を読みました。あとがきにあるように書き出しのゆったりペースに挫折しそうでしたが、少しずつ謎や秘密が見えてきて霧が晴れてくるような爽やかな余韻が残ります。何でも宮崎駿や高畑勳たちにはできないだろうと言われた米林監督の手腕に期待します。

◇おもしろ学校ごっこの予定が決まりました。すみません、すでに受付が始まっています。私は高学年の図工担当ばかりなので数年単位の繰り返しメニューが多いのですが、今回は始めて「ビー玉おもちゃ」を作ります。昨年から続いている私の作品ですが、ワークショップ用にいくつかアレンジしてみました。複雑な作り方も簡単にできるように部品をそろえました。何れにしても初めての試みなのでこちらも緊張します。ぜひ参加ください。

◇ビー玉の新しいシリーズとして、ビー玉アニマルを始めました。動物の形を切り抜いた中をビー玉がころがります。それがどうしたとあきられそうな作品。でも、作りたいのです。

◆6月のイベント紹介 たくさんありますよ!!
・木のおもちゃ展 6/7,8 出品します      栄ナディアパーク
・おもちゃばこフォーラムin京都        6/21,22
・アートイ展 6/24〜29 東京銀座画廊
・一日おもしろ学校ごっこ 6/28(土)     東別院ホール   

 ◆◆6月の予定◆◆
  ・ひろば 1日(日)・15日(日)
 
・工房 14日(土)