ひろば通信 14-09       
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   2014年8月29日(金)

     ◆◆9月の予定◆◆
・ひろば 7日(日)、21日(日) ・工房 13(土)、28(日)

◇玄関のレモンの木をふと見ると、小さな実を3つ発見。2年前に購入して、ユズと共にアゲハの幼虫のえさ場になっていましたが、できるものですね。はたしてどこまで大きくなるか、ほんのわずかずつですが成長しているのでドキドキです。(ただいま2センチです)

◇この夏の不安定な天気のせいでしょうか、花の成長は芳しくないのですが、ベランダの多肉植物がめちゃ元気です。湿度と気温があっているでしょう、すくすく育っています。乾燥させた方がいいはずですが、水やりもよかったようです。工房へみえた時にのぞいてください。

◇まもなく夏休みが終わりますね。今年は思いのほかのんびりできました。2学期、子どもたちと会うのが楽しみです。というといやみになるかな。  休みの前半はほとんどイベントづけで、その準備と後片付けでフル回転でした。場所の移動も名古屋に鳥取、岡山、東京、小田原、京都と新幹線にしっかりお世話になりました。  ただ、いつもチャレンジしている夏山には肩の故障で行くことができず、机上登山に終わってしまったことが残念でした。

◇その分、映画館にはいつも以上に通いました。先月と今月で計12本。話題の映画はほとんど見ました。アメリカ版ゴジラが今回は見応えがあったので、ゴジラ映画の復習をしました。国産は28本あるのですが、そのうち約半分のDVDを借りてじっくり鑑賞しました。水爆実験で生まれてしまったゴジラが日本にやってきては、街を破壊しつつ、他の怪獣も入り乱れて、どれが敵で味方か、一体何をしにきたか分からなくなることもありますが、特撮はおもしろいですね。以前東京の美術館で特撮装置やミニチュアハウスの展示会がありましたが、精巧に作ってあるのに驚きました。どうせ破壊されてしまうのに手抜きをしていない職人のものづくりにとても感心しました。でも、結局60年前に作られた第一作目にすべてが集約されていることに驚きました。私がまだ幼児のときですよ。

◇2回見たのは「思い出のマーニー」。とにかく美しい画面でした。音楽もしっとりとしています。原作同様、前半のゆっくりテンポから、だんだん彼女らの育ちや環境の断片が見えてきて、物語の真髄に入って行きます。原作もお薦めです。

◇女の子の心理の難しさは佐世保の事件が物語っています。もちろん男子には男子なりの悩みがあり、壁にぶつかっている子もいるでしょうが、つい幼稚さを感じてしまうのは同性だからでしょうか。恐い結果を招いてしまう間に何があったか、事件当初はマスコミがかしましく情報を流していましたが、ぱったり静かになりました。静かなのはいいですが、あの事件をどうとらえるか、とても難しいことを突きつけられている気がします。特異な子の特異な行動ですませれば簡単ですが、たぶん、あらゆる犯罪のどこかは自分の中にもつながっていると思うのも大事かもしれません。にわか評論家だけにはなりたくないものです。

◇おかげで本もたくさん読めました。いちばんハマったのは、漫画の「銀の匙」。娘や知人からも薦められていましたが、古本で揃っていたので大人買いしました。畜産の農業高校が舞台ですが、飼っているブタからベーコンを作ったり、本格的なチーズづくりに挑戦したり、食い物と高校生の情熱が絶妙にからみあって、楽しいドラマになっています。燻製やつまみづくりにこだわっている自分に最適な中身でした。
 久しぶりに「獣の奏者」(講談社文庫)の別巻「刹那」を読みました。エリンとイアンの出会いや出産シーン、エサルの生い立ちなど物語の側面が懐かしく綴られます。前に読んでいたかもしれないという記憶との葛藤の中で楽しみました。
 「村上海賊の娘」は評判どおりの展開でした。古い年号や人脈が入り乱れると頭が混乱してくるので時代物は苦手なのですが、これは解説付きでていねいに描かれているので、楽に読めました。  
 大河ドラマと時代がダブるので役者の顔もかぶりましたが、このすごい娘、ドラマ化されたら誰が適役でしょう。ちなみに「守り人」のバルサは来年綾瀬はるかでドラマ化されるそうです。
 ちょっと前に読んだ「さようなら、オレンジ」もいい話です。アフリカからの移民サリマが、オーストラリアに渡り、苦労して仕事を探し、子育てをしながら生きるために英語力を獲得して行く過程に打たれます。なぜか昔担任した「ことばの教室」時代のことを思い出してしまいました。

◇夏のイベントはビー玉おもちゃに徹しました。一日おもしろ学校ごっこ、ナディアパークの子どもワークショップ、南図書館糸のこ教室とこなし、9月のはじめには、オヤジ対象の講座で披露します。
 とにかく、中の板を糸のこでくり抜けば、あとはキット式に組み立てるだけですが、初心者にはかなり高度だったようです。いったん切り終わってからの修正がたいへんでした。でも、仕上がったときの醍醐味は充分味わったようで安心しました。
 はじめ5つだったサンプルもいつのまにか20を超え、ちょっとしたシリーズになりました。さらに先日おもしろ学校のスタッフ学習会で紹介したら、アイデアをいただき、スロットマシーン風のバージョンを試作してみました。調子にのってパート2もできました。ゆっくり落ちてくるパターンの作品で満足していましたが、進化するものですね。

◇京都のおもちゃ展に行ってきました。和久洋三さんと小黒さんの作品が並ぶというので、いさんで出かけましたが、会場はとある古民家風の喫茶店。和風のギャラリーの中に、見慣れた作品がずらりと置かれていました。狭い空間なのに、妙にマッチしていました。きっと「木」という共通した素材がギャラリーと作品をつないでいるのでしょう。おみやげに和久さんの作品「ツートンブロック」を購入しました。100以上のパターンに挑戦する子はだれかな。

◇清須の美術館では、ブルーノ・ムナーリの展示会がありました。ひろばにもある「霧の中のサーカス」などのしかけ絵本をはじめ「木をかこう」やスライド絵など、昔から好きな作家のひとりでしたが、原画を見るのははじめて。発想のおもしろさやイラストの自由な線はまさにおもちゃ感覚。いい刺激になりました。さっそくビー玉にも応用しました。
 その会場で見つけたアンカー社の小さなゲームが楽しそうです。サッカーをはじめ5通りの遊びが紹介されています。石積み木の重さが何とも言えません。小さな机があれば最適です。

◇小物も紹介します。中央のニワトリはドイツ製の洗濯バサミを利用した彦根泰男さんの作品、鳥取のおみやげです。段ボールのネコはアートイの仲間村尾さんのキット。その精巧さに驚きです。ペーパークラフトはさわるとびっくりです。お楽しみに。

□イベント案内
・「おれの"おやじ塾"」糸のこ講座 9/6(土) 昭和区社会福祉協議会
・相沢康夫とゲンさんの積み木&オモチャショー   9/15(祝・月) 天白文化小劇場  
 問い合わせ 天白文化小劇場 052-806-8060   

 
◆◆10月の予定◆◆ ・ひろば 5日(日)・19日(日) ・工房  11日(土)・18日(土)

?お知らせ  秋の特別工作教室を11/16(日)に行います。講師は長野の小松強志さん。彼の組み木ファンとして招待しました。
詳細は来月号にてお知らせします。募集も10/1からです。