ひろば通信 14-10       
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   2014年10月5日(日)

  ◆◆10月の予定◆◆
・ひろば 5日(日)・19日(日) ・工房  11日(土)・18日(土)

◇御嶽山の噴火には驚きました。昨年、頂上間近で引き返してしまったので、近々リベンジしようと思っていたところでした。人生何が起きるか分かりませんね。改めて自然を甘く見てはいけないと肝に銘じました。

◇第3回目の相沢康夫さんと市原千明さんが競うおもちゃイベントがありました。二人の豊富な笑えるコレクションが惜しみなく披露されるので、見逃せません。相沢さんの積み木ショウもあいかわらず見せてくれましたが、市原さんが紹介してくれた1000個のサイコロが入る箱が妙に気に入ってしまいました。幸い手元に1センチ立方の小さなサイコロが1000個ありましたので、さっそく記憶を手がかりにその箱を作ってみました。上からサイコロを落とすと少しずつきれいに収まっていきます。市原さんは塩などの結晶のでき方と同じだと説明していましたが、本当にその収まり方の感触が何とも言えません。先月のひろばで何人かに体験してもらいましたが、けっこう感動していました。ついでに下の台は100個入る入れ物にしてみました。
  発見したのは、ネフ社の「セラ」というおもちゃも同形になっており、このサイコロがうまく収まる同じ遊びができます。

◇講師になって毎年職場が変わる度に子どもたちへの置き土産にしているキューブパズルができました。今年は7種類の昆虫をあてはめてみました。 かなり苦しむかと思いきや、わりと早く形になりました。まだ公開前なので、ひろばで種類を当ててみてください。

◇朝の連ドラ入れ替わりの前に、また原作を読んでおきました。今回は国産ウィスキー産みの親の話。ハイボールを週末の楽しみにしている我が身には願っても無い話題。本も一気に読んでしまいました。ちょうどスコットランド独立の話題もあり、不思議なつながりを感じました。村岡花子もそうですが、戦争をはさみ、それでも自分の初志を貫く心意気は尊敬できる数少ない明治人ですね。

◇自閉症と診断された東田くんのことがBSで放映されました。彼の著作が翻訳され、外国の同じ障がいのお子さんを持つ親たちに「ようやく子どもの気持ちが理解できた」と絶賛をあびているようです。数年前に彼の本が出版された時、あまりにストレートに書かれているので、立ち読みで終わってしまいましたが、今回改めて彼の言葉を味わってみました。購入したのは「あるがままに自閉症です」「自閉症の僕が跳びはねる理由」その続編の3冊。(すべて〈エスコアール〉発行)
 どの本、どのページにも「そうだったのか」という言葉が並びます。かつて、クラスで何人かこの障がいを持つ子どもたちと触れ合ってきましたが、もしかしたら彼等の気持ちと正反対のことをやっていたかもしれないと自責の念にもとらわれています。ただ、だめなら無理をしないことでブレーキはかけてきたので、それで許してもらおうと思っています。関係者にはぜひ読んでほしいですが、特に印象に残った言葉を抜き書きしますので、参考にしてください。
◯コンプレックス 自立のために訓練することは、大切だと考えています。しかし、できるだけ子どもの自尊心を傷つけないようにしてもらいたいのです。都合のいい時だけ、この子はわかっていると判断したり、何にもわかっていないと決めつけたりしないでください。 ◯苦しみ 幼稚園の頃、少しずつ周りのことがわかってきました、自分がみんなと違うことに、だんだんと気づいてきたのです。その頃の僕は、気持ちをわかってもらいたかったのだと思います。・・もし、そうしてもらえたなら、抑えていた感情があふれだし、僕は暴れて泣いたでしょう。それでも、気持ちを受け止めてほしかったのです。
◯幸せだと思う瞬間 僕が幸せだと思う瞬間は、家族が幸せそうにしているのを見た時です。子どもが望んでいるのは、親の笑顔と受け止めてもらえる場所だと思います。
◯告知  告知で最も大切なことは「たとえ障害があっても、そんなことはたいした問題ではない。なぜなら、私たちはあなたを心から愛している」ということを、その子にわかってもらわなければいけないことです。・・ それから最後に「障がいは誰のせいでもない」そして「私たちはあなたを決して見捨てないし、あなたが成長するのを応援し続ける」と約束してあげてください。
◯できない気持ち 障害者にとってつらいのは、普通の人ができることができないことではなく、できない気持ちをわかってもらえないことではないでしょうか。
◯泣くことを受け止める 泣いている原因がわかるのと、泣いている気持ちを癒すのは別だと感じます。・・受け止めてくれる人が一人いればいいのです。そうすれば、人は自分を見失わずに生きていくことができるのではないでしょうか。
◯選択  いちばん大切なのは、本人が楽しそうにしているかどうかです。
◯叱られる  できれば、頭ごなしに叱るのではなく、愛情を込めて根気よく叱ってください。相手が自分のことをどんなふうに思っているか、僕たちも気にしています。
◯笑顔  人は笑顔にならなければ、次のことが考えられません。笑顔には、人を癒す魔法の力があると思うのです。
◯パニック  パニックの時、してはいけないことをするのは、わざとやっているわけではありません。苦しさから解放されたいためにしてしまう行為です。・・パニックになったら、問題行動を起こさないように見守ってください。・・パニックのあと、いちばん落ち込むのは僕たち自身だからです。
◯通じる  相手が心を開こうとしているのか、相手も自分と同じように心を通わせたいと考えているのか、そのことを忘れていないでしょうか。・・試されているのは、自分の方かもしれないということを忘れないでください。
 以上は「あるがままに自閉症です」より引用  彼の絵本「ヘンテコリン」も改めて読むと彼の心情が想像できます。

 

◇上橋菜穂子さんの新作が出ました。「鹿の王」というタイトルで上下2巻。囚われの男が脱走し、追跡するひとりがサヤという秀でた女性。スリリングな展開に一気読みになりそうです。

◇ふとしたきっかけで「進撃の巨人」を読み始めてしまいました。所属している会で若者たちのベストセラーになっているという話題から、試しに初巻だけ読んでみることにしました。巨人が人間を次から次に食べると言うおぞましい設定に二の足を踏んでいましたが、読み進むうちに何か惹かれるものが出てきました。なぜ人間を食べるのか、戦う人間に救いはないのか、そもそも巨人の存在は何を意味するのか等々。そしてアニメもコミックと同時進行で鑑賞。これだけだとあまりに刺激的なので「銀の匙」のほのぼのアニメと並行してバランスをとっています。

◇映画のお薦めは「グレイト・デイズ」車いすの青年が父親を説得してトライアスロンに親子参加。根性ものと思いきや親子の葛藤、夫婦のずれを背景に心洗われる仕上がりになっています。(名古屋ではミリオン座で公開中)「舞子にレディー」も楽しい仕上がりになっています。随所にインド映画を思わせる歌と踊りが入り周防監督の遊び心に浸ってください。

◇かなり気が早いですが、来年の干支の羊で積み木を作ってみました。形が丸いので積むのが難しくやっと24匹積みました。

CM 来月の特別工作教室「小松強志ワークショップ」の募集をします。内容は別紙のように午前中「森の時計」づくり、午後「組み木のたまご」 どちらも定員は10名(小学4年生以上)ですので、早めに申し込んでください。
○日にち 11月16日 ○午前の部 10:00〜12:00 材料費 1800円 ○午後の部  2:00〜4:00  材料費 800円 ・持ち物 室内履き 作品袋 ※申し込み受付 10月5日午前9:00より   メールかFAXで お名前、年齢、希望の部を明記   
 

◆◆11月の予定◆◆ ・ひろば 2日(日)・23日(日) ・工房  8日(土)
・小松ワークショップ 16日(日)

◯イベント紹介 10/19(日)14:00〜15:30
・岡崎勝講演会「気づいていないかも・・子どもの気持ち〜今子どもたちの身近で起こっていること〜」
 イーブルなごや(女性会館のこと)ホールにて