ひろば通信 15-01       
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   2015年1月6日(火)

 ◆◆1月の予定◆◆ ・ひろば 18日(日) ・工房  24日(土)

 新年あけまして  おメェーでとうございます  
  今年もよろしくお願いします  Y.MIWA 2015.1.1

◇白いものがチラチラする元旦。凍てつく様な空気の中で雨戸を開けると、ガラス窓がくっきり。そう、今回の大掃除は窓ふきをがんばり、その疲れか紅白の途中でダウン。体力の衰えを感じます。
 のんびりした冬休みですが、宿題は元旦生まれのアーちゃんの誕生日プレゼント。毎年注文に応えていますが、10回目の今年は「レジスター」がご希望。ひろばに来たとき買い物ごっこをしながらおもちゃのレジスターで遊んでいますが、さて、同じ物ではこちらもプライドが許しません。しかし、レジを打つ別の仕かけがなかなか思いつかず悩んでいました。既製品の真似をしようかなと思った時、工房の若い常連さんが大きなヒントをくれました。それは、本物の電卓を置けるようにしたらというもの。ちょうど大きめの電卓が手元にありましたので、それから一気にデザインが決まりました。注文しておいた本物のレジ用のロール紙も届き、ゴー。丸一日でほぼ完成。せっかくなので、バーコード用のスキャナー、キャッシュカードの読み取り、ペン立て、最後はコインやお札も木で切ってみました。一通りそろうとけっこうな作品になりました。ひろば用にはアーちゃんの感想を確認してから作りますので、少々お待ち下さい。

◇冬休みのもうひとつの仕事、庭木の剪定のついでに奥まっていたバードレストランを工房の真ん前に移動しました。あまりの目の前なのでもう来ないかと思いきや、ある日からメジロとスズメが入れ替わり群がり、かしましくついばむ姿が見られます。警戒心の強いスズメに比べてのんびりなメジロたちに逆に心配になります。

◇すてきな絵本が届きました。すてきというか、中身はとても深くて、アメリカと言う国の難しい姿も教えてくれます。タイトルは「マリアンは歌う」で、黒人歌手のマリアン・アンダースンの半生が描かれています。有名になり、世界中から注目されても、本国では人種差別の壁にコンサート会場が遮られます。その時代が南北戦争からすでに80年も経っていることにアメリカの現実が見えてきます。しかし、多くの人に支えられ、ついに黒人ではじめてメトロポリタン・オペラで歌い上げます。彼女の静かな闘いもすごいですが、やはりその歌声でしょう。今は便利なYouTubeで聞けますので、ぜひお試しを。
◇そのアメリカの負の姿を分かりやすくレポートしている本が、猿谷要著の「アメリカよ、美しく年をとれ」(岩波新書)。ネイティブ・アメリカンのこと、メキシコやキューバのこと、黒人問題、最近の同時テロにいたるまで、その国の判断の危うさを警告しています。その国に追従しているわが国はどうなるんでしょうね。

◇最近の読書の仕方は数冊の同時進行で、気に入ると一気読みというパターンです。その中の一冊でようやく読み終えたのが「ノボさん」(伊集院静著)。正岡子規と夏目漱石の友情が克明に描かれています。病床に伏しながらも俳諧運動の為に心血をそそぐ子規の生き様の生々しさに打たれます。さらにその兄を支えた律という妹の存在も光り、ここにも明治人のすごさを教えられます。
◇もうひとりすごかったのが、山本美香さん。紛争地帯を取材中、銃撃を受けてなくなったジャーナリストです。「山本美香という生き方」(新潮文庫)の中に、彼女の執念の様なジャーナリスト魂が綴られています。弱者の立場から事実を報道することにより戦争を早くやめさせることができると信じ、カメラを構えます。ニュースまで操作を企むどこかの政府にとってもいやな存在だったことでしょう。

]◇今年最初のものづくりは、話題の「塩レモン」。3年目の苗からようやく収穫できた小さな3個のレモンを仕込んでみました。切ると香りはしっかりレモン味。これからひと月間のお守りです。

◇休み中映画三昧のはずが、わずかしか行けませんでした。お薦めは「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」(名古屋・シネマスコーレ)谷川俊太郎が詩を創作する現場にカメラを持ち込み、言葉が紡ぎ出される瞬間を映像で捉えようとします。谷川さんの詩を語るのは自分の言葉で語ろうとする市井の人々。素朴な映画ですが、不可能なことを可能にした秀逸な作品です。
 今年の元旦映画は「海月(くらげ)姫」。主演の能年玲奈がくらげオタクの少女を熱演します。久しぶりに普通に笑ってしまいました。脱力したい時にいい映画です。菅田将暉の女装もすてきでした。  「バンクーバーの朝日」(監督石井裕也)は、戦前のカナダ移民が作り上げた野球のドラマをていねいに描いています。彼の映画はどの作品も人物と台詞にかなりの重きを置いている気がします。
「ホビット」はようやく完結しました。「指輪物語」につながる原作はたるい展開に投げ出したままですが、それを迫力ある映像に作り上げる創造力と想像力はすごいですね。

◇ビー玉作品の新作ができました。前にのんびりコースの作品を超のっぽにして満足していましたが、小さい子には大きすぎました。そこでひろばにあるビー玉おもちゃをヒントに、自分で玉を入れて楽しめるように改良しました。ビー玉より小さければ、どんな玉でもいいので、意外なおもしろさが見つかるかもしれません。

◇新年なので新着おもちゃもゲームばかり3種類そろえました。「それだ!」「ゆかいなふくろ」「はらぺこかめさん」どれも楽しいはずですが・・・。  (写真は「百町森」HPよりお借りしました。)

 






◆◆2月の予定◆◆ ・ひろば 1日(日)・15日(日) ・工房  7日(土)・21日(土)

◎年賀状いただいた方、この通信にてお礼に代えさせていただきます。改めて本年もよろしくお願いします。