ひろば通信 15-04       
・発行 おもちゃのひろば  
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   2015年4月6日(月)

 ◆◆4月の予定◆◆  ・ひろば 11日(土) 26日(日)  
           ・工房 18日(土)

◇すっかり春めいてきました。進級、進学おめでとうございます。私も早々継続勤務が決まりました。もうしばらく学校へ顔を出すことにします。ただ先月お別れしたばかりなので照れますね。2年生のクラスでは授業のお手伝いの他に久しぶりにギター伴奏をさせてもらいました。曲は映画「繕い裁つ人」でも使われていた懐かしい「切手のないおくりもの」とゆずの
「友」。昨年購入したヤイリギターでしっかり練習して、子どもたちの元気な歌声に負けないようがんばりました。
 最後の授業では、まず40分の1サイズで作った合板恐竜を並べて、大きさ比べをしてもらいました。同じサイズの人間を見せたときの歓声は心地よいものがありました。メインは「ちいさなおうち」の紹介。担任に絵本を朗読してもらいながら、作品を少しずつ置いて話を進行させていきました。子どもらしい反応に浸りながら、物語の世界に入ってもらいました。おまけは工作用紙で作ったミニブーメランのプレゼント。どうも「もの」で子どもをつるという習慣はどこへ行っても変わらない習性になっています。

◇少しお世話した4年生のクラスのお別れはとてもしんみりしていました。落ち着きのない子が多く、あまり話を聞いてくれない子どもたちがこの時だけはシーンとしていました。ネタは一昨年別のクラスに置いてきた手紙を手直しして朗読しました。どのくらい届いたか、もうすぐ分かります。
 おまけに用意した「タングラム」もヒットしました。問題集つきで配るとそのままゲーム大会に。レベルもちょうどよかったようです。ひろばにもたくさんありますので、お試しを。

◇桜の開花と同時に種まきを始めました。ちょっと前から咲き終わった後、種を収穫しておいたのでほとんど自前。これでうまく行けばいいサイクルになるのですが。蒔いた種は、ベチュニア、ナデシコ、マリーゴールド、ネモフィア・・・。

◇春休みの仕事のひとつが「確定申告」。現職時代は何でも事務さん任せで、給料表もほとんど見ないまま過ごしてきたツケがここで来たようです。
 数年前からネットで手軽にできるようになったので、これ幸いと打ち込んでいたのですが、今年はパソコンのバージョンが合わず、そこから珍騒動が始まりました。まず購入したMacのOSがインストールできず、アップルと電話相談。これはていねいに教えてくれ、しかもパソコン同士がつながって遠くから指示の矢印が画面に出てくることに感動。ハッカーってこういう気分なのかも。とりあえず、ネットで申告可能になったのですが、こんどは暗証番号を保存しておいたソフトが、バージョンが上がったため開かなくなり、税務署にお助けメール。ようよう打ち込み終わったのは締め切り前日。こんどは送信ができず、国税庁とまた電話でやりとり。パソコンの設定の一部が合っていないらしく、何度も修正してやっと送信完了。ここで、連れ合いにプリントしたのを見せると、打ち込んでいない項目がぞろぞろ。しかも昨年の分まで。もはやこれまでと、結局直に税務署に行って教えてもらいながら修正。この間ほぼ5日費やしました。ちなみに手書きの連れは3時間くらいだったそうです。

◇朝のテレビでよく星座占いが発表されますが、私は毎朝信号占いをしています。職場に着くまで、(もちろん自転車通勤)大きな通りを6カ所渡りますが、信号を待たないで渡れるかどうかで勝負しています。勝ち越しか、引き分けならラッキーデー。負け越しのときは要注意と決めています。

◇今月の「たくさんのふしぎ」はすてきな付録がついています。タイトルは「いのちのつながり」で4年生に書いた手紙とつながる内容ですが、付録がおもしろいです。地球の歴史が、マトリョーシカ人形風に入れ子の地球になっています。さっそく作ってみました。内容も生命科学者の中村桂子さんが地球の歴史を分かりやすく解説しているので、お薦めです。

◇「アメリカンスナイパー」は解釈の難しい映画でした。主人公は米軍の特殊部隊の狙撃手。舞台はイラク戦争。と来れば戦争一色。結婚も束の間で派兵されます。しかし冷徹な主人公も仲間の負傷や傷病兵の姿にだんだん心が荒んで行きます。監督がどういう立場で描いたか分かりませんが、反戦ではなく厭戦の気持ちだけは伝わって来ました。
 科学物が続きました。まずホーキング博士を描いた「博士と彼女のセオリー」。ブラックホールや時間の始まりなどさっぱり分かりませんでしたが、難病を克服していく博士の姿勢と周囲のサポート、博士の裸の人間性に打たれます。
 「イミテーションゲーム」は暗号解読に成功した天才数学者の話。そこからコンピューターにつながるのですから、戦争と科学技術との関係はいやらしいですね。
 久しぶりに「ガイヤシンフォニー8番」が公開されました。今回は国内の取材が中心。しかもほとんど木の精霊の話で、わが仕事を見直す気持ちにもなりました。国宝の能面を復元する匠、ストラディバリウスのバイオリンを大胆に修復する職人、この国にはすごい人がいるものです。
 最近見た「ソロモンの偽証・前編」もよく出来ていました。原作どおりではありませんでしたが、原作のハラハラ感は充分、若い役者たちの熱演にも熱いものを感じました。すぐ後編を見に行きます。

◇西加奈子の「サラバ」は長編ながらも、すぐ読めます。読み始めた時が、ISの日本人人質事件のころだったこともあり、エジプトやイランが物語の舞台である内容に複雑な気持ちを抱いていました。風変わりな近寄りがたい姉と、身勝手な母親、存在感の薄い父親の中で、主人公自身存在のあいまいさ、危うさを隠れ蓑に、自分を見つめ直して行く道程がすごく共感を呼びます。「宗教」「信仰」の扱いも作者らしい軽いノリで揶揄しています。とても読後感のよい本でした。

◇この「おもちゃのひろば」も25年目に入りました。何か記念行事をと思いますが、まずは平常どおり毎月の継続を主眼にします。当面はゴールデンウィークに開かれる日本おもちゃ会議のイベント「みて・あそんで・つくる展」に集中します。もしかするとこの会の最後のイベントになるかもしれないので、気持ちは複雑ですが、何とか成功させたいと思っています。  ひろばはこの頃ものすごく大入りだったり、閑散としていたり、その差が工房にも現れてきました。子どもたちも年々成長していきますが、両方ともまだまだ利用してもらえそうなので、こりずに開いていきます。

◇いちどこれまでに作った作品を整理しようと思いながら、つい新作から手がけてしまうので整理は後回し。しかたないですね。
 で、新作はこの小さな作品。一昨年から始まったビー玉シリーズ。そろそろ打ち止めにしようと思いつつ、またまた作ってしまいました。最初に作ったパターンから動きに変化を加えてみました。
 もうひとつはまったくの試作です。3センチ立方のサイコロにくぼみを入れた積み木を作ってみました。これでたくさんのパターンができれば、ネフの作品に迫ると思いきや、そうはうまくいきません。だれかヒントを下さい。

◇組み木フェスティバルのテーマ「古代」にちなんで、「埴輪」を作ってみました。組み木にはならず、とりあえずかたどってみました。  この後古墳をモデルにしたビー玉迷路(また!)をデザインするつもりです。

◇毎年年度始めにお願いしているのが、賛助会員の協力。まったく自前運営のひろばと工房ですが、協力してくださる方は、一口2000円のカンパをお願いします。 ・振込先  ゆうちょ銀行 記号12160 番号 15861701 名義人 ミワヨシノブ   

 ◆◆5月の予定◆◆ ・ひろば 24日(日) ・工房  16日(土)
  ◎〈みて・あそんで・つくる展〉   5/1〜10 小田原・すどう美術館