ひろば通信 15-06            
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   2015年6月10日(水)

 ◆◆6月の予定◆◆ ・ひろば 21日(日) ・工房  20日(土)
 ◯おもしろ学校ごっこ 6日(土)  
 ◯銀座アートイ展 23〜28

◇今月も行事が目白押し。6日におもしろ学校があり、翌日子ども文化の総会を行い、いこいの家でコースター織りのワークショップをします。その後ある小学校で糸のこ教室を開き、銀座のアートイ展に参加して来ます。そしてその作品の仕上げが毎日の日課。充実しています。

◇5月の暑さはどうかしていましたね。おかげでせっかく順調に芽が出ていた花が、ずいぶんしおれてしまいました。日中の日当たりまで計算に入れておかないといけないことが勉強になりました。

◇今年の職場でも算数のお手伝いをしていますが、また新しい教具を作ってみました。前に紹介した1立方センチメートルのサイコロに続いて、もっと大きな1立方メートルの模型です。5年生の体積の計算に出てきますが、実物を見せたくて工夫してみました。そのまま木の塊にするのは、とても無理なので、1メートルのアクリル棒とジョイント用の木片を用意し、差し込めば組めるようにしました。教室で実演すると、部品に群がりハラハラしましたが、出来上がった形に4、5人潜りこみ大きさの実感は伝わったようでした。

◇小田原の10日間イベントが終わり少し拍子抜けの気分です。最終日の前日、日本おもちゃ会議の総会を開き、活動の終了が確認されました。その後の懇親会では、小黒三郎さんが歌い、田中周子さんの音頭でスコットランド民謡の合唱が奏でられました。おもちゃというキーワードで繋がってきた仲間たち。最後の会に相応しい和やかな雰囲気で幕が下されました。記念に小黒さんデザインのテクテク人形をサイン入りで購入しました。赤ちゃんを運ぶコウノトリですが、バランスが絶妙すぎます。

◇そのおもしろ学校、今回は日程が影響したのか、やや少なめの参加でした。でも、みなさん、満足した感想にやりがいを感じます。私のメニューは何度目かの「オリジナルキューブパズル」でしたが、事前に自分のデザインに挑戦してみてと宿題を出しておいたら、何と半分の子がチャレンジしてくれました。朝受け取って、糸のこで切りやすいようにていねいに修正してあげました。自分でも、毎年のように新しいデザインを考えていますが、子どもたちの発想の柔らかさには参りました。

◇ おもしろ学校の翌日は、工房のスペースを使って「愛知子ども文化」の総会。有効に利用してもらっています。この会もおもちゃ会議とよく似たところがあり、会員の減少、活動のマンネリ化 、会の趣旨の見直し等壁に当たっています。ただ同封したチラシのように夏のワークショップは定着しつつあるし 、理事会を中心とした会員同士のつながりも新鮮な刺激になっています。
 そのよい例が、総会後に行ったミニワークショップ。新しい会員の方を講師にラベンダーの香料を入れた石鹸づくり。ドングリを使った動物づくり。モールで作るサルのおもちゃと三本立てのワークショップを久しぶりに生徒になって楽しめました。たまにこういう経験をするのも、自分がやる時ずいぶん参考になる気がしました。難しい論議はやめて、作る楽しさを大人にも子どもにも伝える、こんな目標で進めて行けばいいと思うのですが。
 この会の夏のワークショップを中心にまとめた小冊子「愛知の子ども文化2015」も完成しました。ご希望の方には一冊500円で販売しますので、ご覧下さい。岡崎勝さんの講演録も掲載されています。

◇まだ読み終わっていませんが、芥川賞作家の川上弘美がようやく書けたと言う児童文学「七夜物語」(朝日新聞出版)は、とてもほっこりするメルヘンになっています。大きなねずみが出てくるところはくるみ割り人形風ですが、教室や文房具が飛び出し、主人公の4年生の男女の態度や会話がとても自然です。上下2巻の長さをまったく感じません。江口香織の「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」(同)は不思議な本です。口数の少ない少年は虫たちのことばが分かり、そのひらがなで綴られた会話をはさみながら、夫婦のすれちがい、複雑な親子関係が展開されていきます。余韻の残る本です。
 池上彰さんが東工大の学生相手の講義をまとめた「この社会で戦う君に『知の世界地図』をあげよう」(文春文庫)は、理工系の学生にも広い知見を持って研究に当たってほしいという願いが込められています。原爆の話からオウム真理教のことまで、自分で考える大切さを説いています。

◇昨年に続いて、中学時代のブラスバンド部の同窓会がありました。前の東京オリンピックの時、街頭でマーチを演奏していたメンバーで、たぶん全盛期に近いものがありました。練習も半端ではありませんでしたが、充実感の方が勝っていました。その思いがあるからでしょう 、80を過ぎた顧問の先生のバリトンを聴き、おぼつかない指で何十年かぶりの演奏を楽しんで来ました。(私は聞き役でしたが)

◇朝ドラにも出ている大泉洋が主演している「駆け込み女と駆け出し男」は江戸の情緒をユーモラスに、新鮮な感覚で描いています。役者も熱演していますが、朝ドラの演技とダブり落ち着かない場面もありました。ジャズドラマーの「セッション」の迫力はここまでやるかとハラハラしましたが、意外と人間的な終幕を迎えますので、安心して見てください。

◇新しいおもちゃも届きましたよ。ひとつは紙箱の積み木。フランスらしいカラフルな絵が描かれた10個のキューブを積み上げるとどのくらいの高さになるかお楽しみに。もうひとつは「登れ!ナイト」の立体ボードゲーム。塔のてっぺんに閉じ込められたお姫様を救い出します。扉にあった鍵を見つけながら、魔法使いより早く助け出せば大成功。   

 ◆◆7月の予定◆◆ ・ひろば 19日(日) ・工房 11日(土)
           ・第7回アートピア子どもワークショップフェスティバル 
25日(土)