ひろば通信 15-07            
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   2015年7月9日(水)

 ◆◆7月の予定◆◆ ・ひろば 19日(日) ・工房 11日(土)
・第7回アートピア子どもワークショップフェスティバル 
25日(土)

◇朝顔の苗がそろってきました。皮肉なことに、こぼれ種からのびた蔓に先な一輪。まあ、朝顔は秋の季語だそうなので、ゆっくり待ちます。苗ではミニトマトが元気です。種から挑戦したコンテナ栽培の成果はこれからです。

◇名東区のある小学校で、電動糸のこの使い方を指導して来ました。長年糸のこを使っていますが、正式に授業として出張指導するのは初めて。5.6年生ひとクラスずつ時間をもらえたので、授業プランを考え、これまで作ってきた作品を紹介しながら、糸のこがとても便利な機械であることを強調してきました。実演の後は、キュープパズルをクラス全員、交代で少しずつカットしながら、糸のこ操作のコツを伝授しました。どこまで伝わったか定かではありませんが、途中経過で終わったパズルを工房で仕上げて、教室に届けた時の歓声が心地よかったです。

◇今年の銀座のアートイ展は例年になく楽しかったです。「流れる」というテーマに当然のようにビー玉おもちゃを並べましたが、もちろん昨年とは違う作品をそろえました。いちばん苦労したのはビー玉コースのジャンボ版。小さいときは普通にころがったのに、大きくしたら途中で止まるようになってしまい、何度も修正。コースも入れ替えて搬入直前にようやく完成しました。同時にもうひとつ、川のように見立てた板にビー玉を流して、動きを楽しむパターンを思いつき、いくつか試作。その中でひとつだけ気に入った動きになった作品をギリギリで送りました。銀座に出かけたのは、最後の土日。手みやげ代わりに、その後できたもうひとつの流れるパターンの作品を持っていきました。それがすこぶる評判がよく、とても遊んでくれました。 今回の作品は小さい子が飛びつきやすいらしく、ずっと離れない子もいて、かわいい孫たちのお相手がたいへんでした。

◇アートイでビー玉作品が一段落すると思いきや、流れるシリーズの続編やら、ビー玉小品、9月の組み木フェスティバルのテーマ「古代・古墳」をイメージした作品とまたまた始まりそうです。どうなりますやら。

◇久しぶりに左脳を駆使しました。今職場で算数の助っ人に参加していますが、前にも紹介したように、昨年からのつながりで5年生のクラスにもお邪魔しています。その時間には本題の前に子ども先生からの3分授業があり、毎回問題が提示されます。教科書の復習問題もありますが、ときどきひねった問題もあり、いっしょにチャレンジしています。そのひとつが次の問題。 〈3桁の数があります。その一の位と百の位を入れ替えて引き算をします。今度はその答えの一の位と百の位を入れ替えて足し算をします。するとその答えがいつも1089になります。〉
 この問題を聞いたその晩なぜか眠れなくなり、布団の中で何とか証明しようと数字を浮かべて悶々とすること数時間。翌朝、次はなつかしいxyzの文字数を使ってようやく1089にたどり着きました。図々しく子ども先生に代わって、この証明を説明する時間をもらいましたが、子どもたちは大学の授業みたいとほぼ観客になっていました。

◇「日本史の謎は地形で解ける」(竹村公太郎著) 
  地形を手がかりに歴史上の出来事を分析していくこのシリーズ本はとても楽しめました。社会科教師の免許を持ちながら、年号もあやふやな私でも分かった気になるので、よほど書き方が上手なのでしょう。それぞれの出来事も楽しめましたが、最後の章の提言に未来が明るくなりました。  <100年後の日本は人口も7000万人に減り、超高齢化社会が予想されるが、温暖化が進む中で食料自給をめざし、水力を利用したクリーンエネルギーの開発、高齢者・女性の社会参加、ロボットの普及と具体的な提言に未来が見たくなります。>

◇「毎日が天国」(ドナ・ウィリアムズ著) 「自閉症だった私へ」を最初に読んだ時、あの子たちはこんな風に世界を感じているんだと強いショックを覚えました。あれから数十年、久しぶりに彼女の本を読みました。母親から虐待を受けていたこと、父親を知る女性から自分が愛されていたことを知ったこと、他の自閉症者たちのために講演をしたり、電話相談に乗っていたこと、身体の変調に苦しみぬいていたこと、ようやく安心できるパートナーと出会えたことなどなど、その後の彼女の人生が詳しく綴られています。いつか映画になるかもしれません。

◇先月超多忙なため珍しく一本も映画が見られませんでした。やっと時間ができ、まず見たのは、「きみはいい子」。虐待や学級崩壊、障がい児、認知症と少してんこ盛りの中身を、呉美保監督は同時進行のエピソードとして上手に調理します。子どもはほめれば必ずのびる。それが結論です。
 翌日「ゆずり葉の頃」を見てきました。八千草薫と仲代達矢が共演する老優の映画ですが、かなりの一押しです。まず、全編に流れる山下洋輔のピアノの音色が心地よさを喚起します。ストーリーは上品な大人の絵本といってもいい内容。八千草さんの顔が弥勒菩薩に見えてきました。癒されること間違いない映画です。
「海街ダイアリー」はおじさんが一人で見るのに少し照れる部分もありましたが、訳ありの美人姉妹四人がかもし出す、生きているっていいなというメッセージになぜか最初からウルウルしていました。自分がけっこう純情なことにやっと気づきました。

◇ポールマッカートニーのライブに続いて、ナゴヤドームでサザンオールスターズのライブを楽しんで来ました。癌を克服した身体で何十曲も歌い切る桑田くんのパワーには感服です。またまたパワーをもらいました。それにしても、途中でさらりと歌ってくれた原由子の歌声には癒されました。羨ましい夫婦です。

◇先月のひろばは悪天候にも拘らず、大入りでした。しかも父の日でしたが、午前中は父親引率組が揃いました。偶然なのかな?そしてつい新着おもちゃを公開するのを忘れてしまいましたので、今月にご期待ください。いつものように来月は夏休みでお休みしますので、今月のひろばでは余分にお貸しします。
 夏休みも楽しんでください。もし、夏休み中工房を利用したい方はご一報下さい。糸のこのレンタルもできますよ。  

  ◆◆9月の予定◆◆ ・ひろば 6日(日) 20日(日)
           ・工房  12日(土)
  ・「みんなの学校」上映会&対談 5日 ・組み木フェスティバルin福岡 26〜28

◇夏休みの予定 ・8/1(土) 南図書館糸のこ工作教室  AM キューブパズル PM ビー玉迷路
        ・8/20(木) 平和フォーラム  名古屋学生
会館