ひろば通信 15-09            
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   2015年8月31日(月)


  ◆◆9月の予定◆◆ ・ひろば 6日(日) 20日(日)
           ・工房  12日(土)
  ・「みんなの学校」上映会&対談 5日 ・組み木フェスティバルin福岡 26〜28

◇今年もわが家の朝顔は夏が終わる頃になって、元気に咲き出しました。朝顔が秋の季語ということを今年も証明しています。
 それにしても暑くて長い夏休みでした。いくつかのイベント、山登り2カ所、映画鑑賞に読書とほぼ予定どおりこなし、合間に新作づくり、若手教員と工房で納涼会とかなり充実した休みでした。これで、もし毎日が夏休みになったらどうなるのでしょうね。

◇9月に九州で開かれる組み木フェスティバルのテーマは「古代・古墳」。これにちなんだ最初の作品は、例のキューブパズルを埴輪や勾玉などでデザインしてみました。けっこう気に入っています。
 古墳といえば前方後円墳のイメージしかなかったので、その形をビー玉のおもちゃにしてみました。円の部分がポイントで、円盤のしかけになっています。この形はケプラーの法則の原理で、惑星の楕円軌道が再現されるそうです。ただ、これは円が小さいので、雰囲気だけ味わってください。
 もう少し古墳について調べてみたら、前方後円墳の他にもいろいろな形があることが分かり、その形の中をビー玉が走るようにデザインしてみました。これまでのビー玉作品と動きがちがうように考えましたが、いかがでしょうか。並べてみるとちょっとした古墳群に見えそうです。

◇この夏のワークショップは、「ビー玉迷路」のオンパレード。計3カ所で楽しんでもらいました。たくさんの端材さえ用意しておけば、子どもたちのアイデアでどんどん面白い作品が生まれます。最初は作品製作中に出てきた端材を貯めて使っていましたが、それだけでは間に合わず、細かい端材をたくさん用意しました。小田原でいただいた寄せ木細工の端材も生きました。準備さえしておけば後は子ども任せという気楽なイベントになるので、つい楽してしまいました。面白かったのは南図書館でやったとき、糸のこもありましたので、穴をあけて落とし穴もできるよというアドバイスに飛びつく子が多かったこと。どこまでも広がりそうなワークショップです。

◇この夏に見た映画一覧とメモ
・〈アリスのままに〉  認知症になったアリスが講演を頼まれ、たんたんと語る言葉にジーンと来ました。
・〈バケモノの子〉  役所広司の熱いセリフが泣けます。
・〈アベンチャーズ〉  気楽な娯楽にぴったり。
・〈あん〉  樹木希林の持ち味がさらに進化しました。
・〈HERO〉  なぜ人気があるかよく分かりませんでした。
・〈時をかける少女〉(ネット)  原作がいいとアニメにしても実写にしてもちゃんと見られるんですね。
・〈ターミネーター〉  シュワちゃん、そろそろ打ち止めかな。
・〈進撃の巨人〉  よく実写になりましたね。
・〈ボディーガード〉(BS)  何回見てもあこがれます。で、あなたはだれを守る?
・〈ジュラシック・ワールド〉  恐竜は永遠のキャラクターですね。
・〈日本のいちばん長い日〉(BS 監督岡本喜八)  こちらの方が緊迫感は強く伝わってきました。
・〈ミッション・イン・ポッシブル〉  5作目でもスリルを維持しているスタッフに敬服。
・〈日本のいちばん長い日〉  昭和天皇の立ち振る舞いがよかったです。それにしても、もう少し早ければ・・・。
・〈酔いどれ天使〉(DVD)  三船の迫力に圧倒されます。
・〈赤ひげ〉(DVD)  加山雄三って演技上手いのですね。二木てるみが懐かしかったです。

◇百名山としては6つ目となる鳥取の大山に登ってきました。昨年は四十肩で丸1年山に行っていなかったので、なかなか調子が出ません。夏休みらしく子ども集団もたくさん同行する山なのに、きついこと半端ではありませんでした。ようよう登頂したのに、日本海も見えるはずが濃霧のお出迎え。ブナ林が間近に見えたことと、山頂で湧かしたコーヒー、下山して入ったお風呂に救われました。
 名古屋へもどる途中岡山のアーちゃんちにお泊まり。5年生になった彼女はすっかりスポ根少女。
  翌日はバレーボールの応援に狩り出され、黒光りする体がまぶしかったです。
 ついでに娘から下腹が出てきたことを指摘され、翌日から筋トレを始めることになりました。
 もうひとつの登山は比叡山。ケーブルを使わず歩いて登ったら、しんどいこと。さすが修行の山です。日蓮や法然、親鸞、道元と名だたる僧侶がこもった場所だけあってパワースポットだらけでした。

◇この夏は戦後70年ということで、珍しくマスコミもていねいなレポートが並びました。ただ、なぜ始まってしまったか、止められなかったかという視点があやふやだった気がします。自分で考えなさいということかな。
 谷川俊太郎はこう綴っています。
   せんそうしない   
 ちょうちょと ちょうちょは せんそうしない  
 きんぎょと きんぎょも せんそうしない  
 くじらと くじらは せんそうしない  
 すみれと ひまわり せんそうない  
 まつのき かしのき せんそうしない  
 こどもと こどもは せんそうしない  
 けんかは するけど せんそうしない  
 せんそうするのは おとなと おとな  
 じぶんの くにを まもる ため  
 じぶんの こども まもる ため  
 でも せんそうすれば ころされる
 てきの こどもが ころされる  
 みかたの こどもも ころされる
 ひとが ひとに ころされる
 しぬより さきに ころされる
 ごはんと ぱんは せんそうしない  
 わいんと にほんしゅ せんそうしない  
 うみと かわ せんそうしない  
 つきと ほしも せんそうしない
                 (講談社刊)

◇日本おもちゃ会議の活動が正式に終了しました。 会報の最終号を余分にいただきましたので、ご覧下さい。おもちゃ会議のつながりで、秋の特別工作教室の講師をバッケージクラフト作家の高橋和真さんにお願いしました。
 詳細は次号でお知らせします。(日程は11月22日の予定)
  

  ◆◆10月の予定◆◆ ・ひろば 4日(日) 25日(日) ・工房 10日(土)