ひろば通信 16-01            
・発行 おもちゃのひろば  
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   2016年1月8日(金)

◆◆2016年1月の予定◆◆
・ひろば 17日(日) ・工房  23日(土) 要予約

あけましておめでとうございます  
  今年もよろしくお願いします   

◇年明けに暮れの続きで庭木の剪定をしていたら、小さな野鳥の巣を発見。すでに枝を切った後でしたが、ものすごくていねいな作りにびっくり。細い枝の中に細く裂いたビニールテープもあり、野鳥の職人技に感心しました。(右上の写真左手前)もし、途中経過なら罪なことをしてしまったと正月早々後悔しています。手元の図鑑で調べたら、メジロのようでした。よく姿は見かけましたが、わが家に住んでくれたのかもしれません。二重に後悔です。幸い、バードテーブルにはつがいで来てミカンを食べてくれたので、よしとしますか。

◇前号でもお伝えしましたが、暮れから娘関係のダンスのイベント「月灯り移動劇場」の話がだんだん具体的になり、今後の大仕事になりそうです。
 題材はエンデの「はてしない物語」をベースにしているので、物語に登場する不思議な生きものなどの作品化も念頭に今3回目の読書に入っています。関係する作品としては、章ごとに出てくるアルファベットをビー玉作品にしてパフォーマンスにも使うことと、ビー玉迷路を巨大化して舞台上で演出する予定らしく、試作に入っています。
 作品が大きくなるにつれて、ビー玉も大きいのを探してまた種類が増えてきました。

◇元旦が誕生日の孫のアーちゃんには、モビールをプレゼントしました。スヌーピーが好きらしいので、本人にイラストを描いてもらいそのまま生かしてモビールにしてみました。けっこう味がある作品になりましたが、気に入ってくれたかな。

◇先月のひろばの直前に待ちに待った「スターウォーズ」の新作の世界同時公開。見逃す手はないと一週間前に予約したら、何を手違いしたかそれは吹き替え版。盛り上がる隣の劇場を横目に寂しく堪能しました。悔しいので翌々日字幕版を鑑賞。何回見ても楽しいのは、このシリーズが映画の王道を行っているからでしょうか。スリルあり、家族愛あり、裏切りあり、闇と光の世界が入り交じり、分かりやすい展開にいつのまにか映画の中に同化している自分に気づきます。そんなファンが世界中にいますが、元日帰省した娘と3回目の鑑賞をして娘もその一人に加わりました。

◇2年生の2学期の算数はかけざん学習が山になります。1年生のくりあがり・くりさがり学習に続いて、つまずく子が目立つようになってきます。 くりあがりなどの場合は、二桁の量のとらえ方があいまいなまま計算練習に偏ってしまうことも原因と考えられます。
 かけざんの場合は、一あたり量のいくつ分というかけざんの意味がしっかりおさえられないまま九九練習が重視されるので、結局記憶力だけが頼りになってしまいます。さらに今の職場には外国籍の子も多く、九九を唱えること事態がハンディになっています
 そこで、そんな子たちには目で見てすぐかけざんの意味がつかめる教材を補助具に用意しました。昔算数の研究会で知ったものの改訂版です。ボードをスライドさせることで、一あたり量といくつ分がタイルになって表れます。後は数えてもいいし、5の固まりを意識して量を求めていきます。 九九の練習と並行して使えば、暗記の手助けになると思います。もうひとつは回転させる九九練習器。ただ漠然と唱えるより手を使うことで興味が持続することを期待します。

◇岡崎勝さんが編集する『お・は』で発達障害の特集を組むということで、お手伝いすることになりました。わが体験記を役立ててくれるそうです。36年間、特別支援学級ばかり渡り歩いてきた教員生活ですが、よくやってきたなという感慨ととても楽しかったという印象でいっぱいです。詳しいことは昔一冊の本にまとめましたが、その後「くすのき学園」の体験などがあり、さらに仕事の意味を問い直すことにもなりましたが、私の場合は同時におもちゃづくりをやってきたこと、そのおもちゃたちを紹介するこの「おもちゃのひろば」を続けてきたことが、本業の仕事の大きな支えになったと思います。子どもたちにとって誰でも学校生活はほんの一時のこと。でも、その体験によって、その後の人生が左右されることもあります。なら、できるだけ楽しい経験を与えたい、私のクラス運営はたぶんそれにつきていた気がします。
 ものづくりを柱にかず・ことば・からだなどの授業を思いつくかぎり、これはいい、やってみたいと自分の納得する内容をチョイスしてきました。かなり冒険だったこともありますが、答えは子どもたちが出してくれました。何せ正直な子どもたちですから、その反応を見ていれば一目瞭然です。そのふるいにかけられた授業のいくつかが今も続いている「おもしろ学校」のネタにつながっています。

◇3回見た「スターウォーズ」に隠れて、他の映画を忘れそうでしたが、またせっせと行ってきました。
・「007スペクター」これで主演を最後にするらしいダニエル・グレイグが、妙に張り切ってボンド役をこなしていました。
・「アバウト・コーヒー」コーヒーが市場に届くまでの過程をていねいにレポートしたドキュメント。見てから、コーヒーの入れ方が変わりました。
・「独裁者と小さな孫」もっとユーモラスに描いてあると思いきや、シリアスな場面も多く考えさせられました。
・「母と暮らせば」どうしても元々の原作「父と暮らせば」と比較してしまうので、反戦の色も薄らいで見えてしまいました。
・「杉原千畝」外務省から削除された外交官の掘り起こしには成功していました。

◇アーちゃんのクリスマスプレゼントに用意したのは「シャーロットのおくりもの」。子ブタを救うためにクモのシャーロットの編み出した知恵には参りました。ラストがすてきです。「かげええほん」は娘も共演したことがあるダンサー近藤良平さんの作。からだで表現したかげがあるものの形に変身。こんどの舞台のヒントになりそうです。小川洋子の新作「琥珀のまたたき」はまた不思議な話です。妹を亡くした家族が塀の中にとじこもり、子どもたちは父が残した図鑑だけを相手に暮らします。結末はもうすぐ分かります。  

 ◆◆2月の予定◆◆ ・ひろば 7日(日) 23日(日) ・工房 27日(土) ・卒業生の会 14日(日)