ひろば通信 16-04            
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   2016年4月8日(金)

 ◆◆4月の予定◆◆  ・ひろば 17日(日)  ・工房  23日(土)

◇新年度になりました。ご入学、進級おめでとうございます。また新たな気持ちで毎日を楽しんでください。
 私も非常勤講師の仕事をもう一年続けます。本当にこれが現場の学校に行く最期の年と決めていますので、いろいろ思うところはありますが、できるだけ自然体を保ちたいと思っています。

◇久しぶりに夜桜を楽しみました。怪しい雨予報がはずれて、とても気持ちのいい散歩でした。わが家の近くの山崎川は昔から桜並木で有名でしたが、一時護岸工事と植え替えでみすぼらしい風景になってしまいました。それが10年も過ぎるとかなり昔の面影を取り戻し、目を楽しませてくれています。ここでも植物の生命力に感心しました。ただ、日本中に咲くソメイヨシノがすべて同じ遺伝子からできているクローンなのですよね。

◇庭にも春が来ています。蒔いた種もどんどん芽を出しています。枝にも新芽がぞくぞく。せめて庭の木はしっかり名前を覚えておこうと名札を付け直しました。その下の植木鉢からスミレのかわいい花がひっそりと咲きました。タケノコも出始め、 これからしばらく穴掘り作業が待っています。

◇春休みの前半は、例の舞台の小道具の仕上げ。巨大迷路、ビー玉アルファベット、ジャンボフッフールと木馬の手直しと作業の連続でした。展示会を前に入れ込んでいたことはありますが、今回はすぐ人の手に渡すというこれまでとちがったプレッシャーがありました。しかも娘がからんでいますので尋常な心境ではなかったようで、工房から作品が移動するとちょっとがっくりきました。
 今月下旬にまず東京で初演がありますので、今稽古の真っ最中だと想像します。大きなおもちゃ箱に収まった作品が舞台でどう使われるかドキドキしながら上京するつもりです。

◇6月のアートイのテーマ「影」に舞台用に考えたビー玉迷路が使えそうと、今仕上げに取りかかっていますが、そのとき思いついた動物迷路にこだわっています。ビー玉が走るように型を抜いただけの超シンプルな作品ですが、ビー玉を収納する穴とちょっとゲーム性を持たせるようにゴールの穴をあけ、斜めに立て掛けられるピンを加えました。それだけのことですが、バランスを考え何度も試作。思わぬ力の入った作品になってしまいました。

◇先月、京都の同志社中学校で、はじめて中学生相手の糸のこ教室を行いました。しっかり設備の整った技術室で、キューブパズルの紹介をしてオリジナルデザインに挑戦してもらいました。頭を抱えていた子もいましたが、何とか形をひねり出しみごと全員完成。そのとき、夏の組み木フェスティバルのテーマ「京都」にちなんで私も考え中でしたので、中学生に負けじと7つのパーツに京都のイメージをはめてみました。左から、くし、茶釜、龍安寺の石庭の石、金閣寺の鳳凰、西陣の機織り機、扇子、舞子さんのかんざしとかなりのこじつけです。ケースの穴は五条の大橋と京都タワー。とりあえず第一弾の完成です。

◇孫のアーちゃんが久しぶりに帰省(?)。ついに母親の身長を追い抜いたのっぽさんですが、雰囲気はあまり変わっていなくて一安心。娘の時もそうでしたが、だんだん大人びていく過程に一抹のさびしさを感じていたので、ゆっくり成長を応援しています。
 工房で作るものもすでに決めてきたらしく、ちゃっちゃとデザイン。卓上かざり用に修正してあげて糸のこで切り出しました。幼児から教えているので自信ありそうでしたが、かなり細かいところで、フーとためいき。助けてやりたいのをがまんして見守ることに。この辺のかけひきが楽しいですね。完成した作品を持って岡山へ。またバレーボールづけの毎日が待っているようです。

◇「精霊の守り人」シリーズが始まりましたね。バルサやタンダのイメージが原作とちがう違和感はありましたが、役者たちの熱演に毎週土曜日の楽しみがひとつ増えました。

◇新着おもちゃは、どんぐり家族です。坂道をトコトコ降りて、最後にドテッとなる心憎いおもちゃ。そのぼうやのパパとママを購入しました。それぞれころがる動きがちがい、何回でも試してみたくなります。本当によくできています。

◇お昼の顔だったタモリは好きな芸能人のひとり。赤塚不二夫に見いだされた彼は独特の雰囲気と芸、トークで芸能界を自由に動きます。その過程を上手にまとめた本が「タモリと戦後日本」(講談社現代新書)。ほぼ同時代を生きてきたのでとても身近な歴史を振り返ることができました。
 村上春樹の「雑文集」(新潮文庫)は、小説とちがって軽く読めるし、村上春樹の生身の言葉が綴られていてそれなりに村上ワールドを味わうことができます。
 「動物を守りたい君へ」(岩波ジュニア新書)は野生動物を救いたい若者たちに、単に動物への愛情からだけでなく、地球規模での生態系を考え、人間が行ってきたことの冷静な分析など広い視野をもつように的確なアドバイスをしています。
 

◆◆5月の予定◆◆ ・ひろば 15日(日) ・工房  21日(土) 要予約