ひろば通信 16-05            
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   2016年5月3日(火)

 ◆◆5月の予定◆◆ ・ひろば 15日(日)
 
・工房  21日(土) 要予約

◇わが家で初夏を知らせてくれるのはタツナミソウとシラン。スケッチしてかまぼこ板のコースターにデザインして、ようやくいくつか名前が分かるようになりました。名前を知ると少し身近になるのはいろいろなことに共通していますね。

◇一週間ほど前に見た娘の舞台,月灯り移動劇場の余韻に未だに浸っています。ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」の世界をダンスとパントマイムの動きを中心に綴られて行きます。本の扉を開けるとそこは不思議なファンタージエン国。大きな木のおもちゃ箱も登場し、そこから工房で仕上げた作品も舞台に並べられます。ことばの記憶が薄れてきた少年はビー玉のアルファベットを使ってことばのシルエットを映し出します。しゃれた演出と娘のシンプルな振り付けに時を奪われ、自分の作品が多少は役立ったことに安堵したひとときでした。9月の名古屋公演を楽しみにしていてください。

◇今年最初の登山は足ならしを兼ねてお馴染みの御在所岳へ。娘たちの小さいとき何回も連れて行き、前回は孫のアーちゃんと裏道を登ったので、今回はちょっときつい中道に挑戦しました。連休中でもありけっこう人とすれ違いましたが、とにかくゆっくりペースをキープしようとお先にどうぞの繰り返しでした。急な岩登り岩下りがあり、コースとしてはおもしろいですが、だんだん下山の意欲がなくなり、情けないことに帰りはロープウェイの誘惑に負けてしまいました。好天気に映える絶景とイワカガミやアカヤシロなどの高山植物に癒され一応準備運動完了です。

◇今年の職場はすでに3年目。小さい学校なので子どもたちとも顔なじみになり、とても気楽に過ごしています。与えられた仕事はほぼ1年生の付き添い。なんだかんだといって入学仕立ての子どもたちを相手にするのは初めての経験。長い学校生活の始まりを道案内する立場にちょっとだけ緊張します。今ひと月経ち、ひらがな学習が半分程進みました。担任もていねいに字体の説明やらことば遊びを交えてゆっくり進めています。時々形の取れない子には、前に作ったひらがななぞり器が活躍します。日々変化していく子どもたちをまぶしく見ながら、居心地のいい学校生活の応援に徹しています。

◇舞台の小道具作りが一段落し、6月のアートイ展に意識を繋げながら、ふとモビールの模様替えを思いつきました。糸のこを駆使したデザインで題材を考えましたが、ガーデニングとのつながりで、野菜や果物の断面を糸のこ用に描いてみました。以前クラスで使っていた絵本「やさいのおなか」や「くだものなんだ」(福音館書店)も参考にしました。何だか分かりますか。     
 つぎは、真田丸をはじめとした家紋も考えています。

◇「ズートピア」はとても見応えのあるアニメでした。ジブリの鈴木敏夫さんもベタほめだったので、急いで見に行きましたが、期待にそぐわない展開でいつの間にかウサギのジュディとキツネのニックの応援団になっていました。

◇佐々木正美さんの新刊「子育てお悩み相談室」(主婦の友社)を購入しました。母親たちの悩みに答える形でとても読みやすい内容になっています。佐々木さんもかなり高齢になられたので、なかなか直に声を聞くのが難しいですが、今回の本は声が聞こえてくるくらいはっきりとした子育ての意見が綴られています。例えば
・自分のことが好きになれない人は、自分以外の人を好きになることはできない。
・「どんな親であってほしいのか」を考えて育児をされるといいですね。
・お母さんが上の子にやさしくすればするほど、上の子は下の子にやさしくなります。
・ほめられすぎる子は、大人の評価を気にするようになります。etc

◇読みかけの報告で申し訳ありませんが、本屋大賞の「羊と鋼の森」と西加奈子の「まく子」(福音館書店)を交互に読み進めています。どちらも一気に読むのがもったいないような雰囲気があり、ていねいに物語を味わっています。羊の方はピアノの調律師の成長物語。音を合わせる真髄はどこにあるか、ひとりの青年のあがきが手に取るように伝わってきます。「まく子」は小学5年の不思議な女の子をめぐり、子どもなりに生や性に揺れ動く日常が綴られます。どこへ向かうか孫たちを見守る気分で読んでいます。

◇どうしようかと迷いながら、こんな絵本もあった方がいいと「このあとどうしちゃおう」(ブロンズ新社)を購入しました。作者のヨシタケシンスケの発想シリーズ第3弾です。前の2冊も発想がおもしろく、クスッとくることまちがいないのですが、これは死後の世界を笑いと安心感にかえてしまうもっとインパクトの強い本です。この年の人間が読むと身近すぎて、ちょっとひいてしまう気分ですが、子どもたちが身近な人の「死」について考える時に明るく示唆してくれる気がします。

◇もうボードゲームの収納場所がなくなり、いよいよひろばもリフォームが必要かもしれませんが、どなたか匠を紹介してください。それまでは皆さんのお家をお借りします。今月の新着ゲームは2015年のゲーム大賞だった「スピンデレラ」。アリとクモをめぐり、立体的な二層構造の巣の中で駆け引きがはじまります。6歳以上のお手頃なゲームです。    

 ◆◆6月の予定◆◆ ・ひろば 5日(日)、19日(日)
           ・工房  11日(土)  
      ・一日おもしろ学校ごっこ 18日(土)  参加申し込み受付中
        ・アートイ展 21〜26 銀座