ひろば通信 16-06            
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   2016年6月4日(土)
 
  ◆◆6月の予定◆◆ ・ひろば 5日(日)、19日(日)
           ・工房  11日(土)
 
      ・一日おもしろ学校ごっこ 18日(土)  参加申し込み受付中
      ・アートイ展 21〜26 銀座


◇半年間世話したニンニクを掘り出しました。期待以上にニンニクらしくなっており、ホッ。また燻製づくりに活躍してもらいます。

◇GWの後は夏休みまで連休なしの日々。加えてイベントが目白押し、その準備で久しぶりに追われている感があります。それでも休日のルーティーンはほぼ決まっており、プランター関係の草花や野菜の世話をし、庭木の手入れをして、工房の糸のこに向かいます。同時にキッチンでボイルした肉を七輪の上で燻製にします。夕方できたての燻製を肴にハイボールで一息。(優雅過ぎますね。)  ところで最近加わったのが、テニスラケットでのボール遊び。なくしたと思っていたソフトテニスのラケットがひょっこり見つかり、学生時代を思い出しながら、ボールを打つ場所を探しました。でも近くになかったので、考えて庭の狭い空間で打つことにしました。草花を傷つけないように注意しながら、あて板にぶつける感触は格別です。軽い筋トレなどもやっていますが、昔やっていた運動はやっぱり体に合っているようです。

◇学生時代、テニスをやりながらもうひとつ好きだったのはモダンジャズ。植草甚一のエッセイやスイングジャーナルの記事などを読みながら、薄暗いジャズ喫茶で大きなスピーカーから流れる演奏に浸っていました。マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンのLPレコードも少しずつ購入にして棚に並んでいきました。今でもときどき針を落としていますが、先日ジャズピアニストのチック・コリアのライブに行ってきました。昔聴いていたレコードでは小難しい風貌を予想していましたが、とても軽く、演奏も軽やかで分かりやすく、いい時間を過ごせました。

◇そのジャズつながりで「ブルー・ジャイアント」というコミック漫画を読んでいます。高校のバスケ部からふとしたきっかけでテナーサックスに取り付かれ、世界一のジャズプレーヤーを目指すという青春漫画です。執筆は「岳」の作者石塚真一。山岳漫画とはちがうタッチで音の世界をうまく描いています。漫画から音が聴こえてくる気がしますからたいしたものです。

◇職場の1年生の教室もずいぶん変わってきました。ひらがな学習も大詰め。50音の正しい書き方とことば遊びをふんだんに取り入れて元気に練習しています。算数も10までの学習で5のかたまりをしっかり押さえていました。この辺を徹底するとくりあがりなどの計算がスムースに理解できるのですが、さてどうなりますか。  給食当番やそうじもいつのまにか自分たちで動けるようになり、ただいま失業中です。クラスにはダウン症のお子さんもひとりいますが、ほとんどみんなと同じペースでこなしていますので、集団の力に感心しています。

◇今年も志願して5年生の糸のこ工作のお手伝いをすることにしました。同じ課題だと思いきや今年は薄い板を切ってそれを広げてビー玉迷路を作るというもの。ビー玉迷路は持ってこいの課題ですが、ちょっと発想がちがうのでサンプルに悩みました。結局思いついたのは、世界地図。大昔の地球は大陸同士がつながっており、それが地殻変動で分かれて今の形になったという話を思い出し、まず合体した大陸をデザインし、それを分解しました。素材は前に合板動物を100体作ったとき、それを大陸別に飾ろうと巨大な世界地図を作ったものがあったので、それを流用。方眼を利用した地図ですが、一応それらしく見え、残りの板で迷路コースをつくり、壁飾りにもなりそうです。評判も上々でした。

◇久しぶりに小黒組み木を作りました。夏に京都で開かれる組み木フェスティバルのボスターに使う立体組み木です。20回を記念して数字の20の中にたくさんの動物が収まっています。どうしてこんなにうまく収まるデザインが浮かぶのか、うらやましい限りです。

◇工房のモビールを模様替えしようと野菜とくだものの断面をデザインしましたが、ついでに戦国武将の家紋を真似たモビールを作りました。真田丸をはじめとして、家康や秀吉など8人選びましたが、加藤清正と明智光秀の家紋が同じことを始めて知りました。どういう関係?

◇不思議な映画を見ました。園子温監督の新作「ひそひそ星」です。近未来の地球が舞台で人間の数よりアンドロイドの方が多い世界になっています。その散らばった人間たちにアンドロイドの女性が操縦する宇宙船が宅急便の荷物を届けます。その荷物はネガフィルムだったり、つぶれた空き缶だったり、一応誰かの思い出の品のようです。淡々と静かに話が進行し、福島の被災地が廃墟の風景として使われています。宇宙船の中は四畳半の和室風、屋根は神社の社のよう。これも何かのシンボルでしょうか。余韻の残る作品でした。(名古屋シネマテークなどで上映中)

◇本屋でふと見かけた「母親をやめてもいいですか」というショッキングなタイトルに引かれてある文庫本を手にしました。それはある母親の子育て体験記を赤裸々な漫画にしたもの。不妊治療してようやく授かった子どもは徐々に発達障害が明らかになっていきます。悩んだ母親自身も精神が病んでいき、ついに離婚。親権も失い、一人になってやっと客観的に子育てを見直すことができます。それまでの葛藤を正直にそして専門家のコメントをそえながら綴っています。親の辛さがよく伝わる秀作だと思います

◇岩波新書の「学びとは何か」(今井むつみ著)は、勉強や学習の本当の目的や意味についてとてもよく考えさせてくれます。子どもが自然に?ことばを覚えていく過程をベースに生きた知識の働きやしくみを分かりやすく解説しています。羽生義治さんを例に達人たちの記憶の仕方、知識の引き出し方もなるほどとうなづけます。暗記中心の受験勉強がいかにむだか教えてくれます。

PR一日おもしろ学校もですが、毎年の夏のイベント、「アートピア子どもワークショップフェスティバル」の募集が始まっています。最近は講座の数も増え、年々定員を超える申し込みがあります。一応抽選になりますが、ぜひふるってご応募下さい。未就学の子どもたちの講座もありますよ。  

 ◆◆7月の予定◆◆ ・ひろば 3日(日) 17日(日) ・工房  9日(土) 要予約
・卒業生の会 10日(日) ・アートピア子どもWSフェス 30日(土)