ひろば通信 17-04      

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   2017年4月8日(土)  
◆◆4月の予定◆◆  ・ひろば 16日(日)  ・工房 22日(土)   
          ・卒業生の会 9日(日)


◇新年度のスタートです。いろいろな思いを秘めた子どもたちが活動を始めますが、今日からは外から応援することになります。学校から遠のいて自分がどんな心境になるか分かりませんが、先日これからやりたいことを書き出してみたら、さして新しいことは浮かんでこず、表面的にはあまり変わらない予感がします。

◇さて、そんなひまになった仲間たちが東京に集まりました。何と小学校時代のクラス会です。50年以上前のメンバーが母校に集い、親交を温めました。私は小学校の途中から東京に転校して名古屋とのちがいにカルチャーショックを受けたものですが、そもそもその場所は親が官庁に勤めるなどエリートクラスの子息が多い学校。それでもいじめなどなく、人数が多い時代によほど仲がよかったのでしょう、半数以上のメンバーが集まりました。好きだった女子も参加しており、ちょっとドギマギしましたが、赤くなる年でもなく青春の思い出にもう一輪花を添えました。

◇下の娘はダンサーの道を邁進していますが、今回何を思ったのか、私の義理の母のグループホームでダンスを披露してくれました。これまでおばあちゃんに踊りを見てもらったことがないということで、わざわざ東京からやってきました。ホームのフロアで軽やかに踊る姿を見て、わが子ながらちょっと感動してしまいました。「リンゴの唄」や「東京ブギウギ」などおばあちゃんたちに懐かしい曲の選曲もよかったのかもしれませんが、車いすの上で踊るしぐさをする方もいて、お年寄りにもいい刺激になったようです。若い力にはかないませんね。

◇上京ついでに見に行ったのは、つい最近オープンした「糸のこ」の学校。昔からの知人である野出正和さんが、糸のこの職人やおもちゃ作家を育てる学校を作りたいと企画し、飯能市の一角に立ち上げました。ユニークなおもちゃもたくさんデザインしている彼ですが、後輩をも育成する人間作りに乗り出すとは尊敬以外の何ものでもありません。しかもひょうひょうとそんな大事業をこなしますので、見上げたものです。
 当日はその「糸のこアカデミー」の建物を見学させてもらった後、落合恵子さんがつくったおもちゃと絵本の店「クレヨンハウス」に出向き、野出さんが最近出版した工作本を記念したイベントに付き合いました。彼は知る人ぞ知る「コロコロ迷路あそび」などの達人。テレビチャンピオンになったこともあります。今回の本は紙コップやトイレットペーパーの芯など身近な材料でそのしかけを味わえるすぐれもの。いろんな子どもの集まる場所で使えそうですよ。

◇前に上の娘から、「父ちゃん、おなか出てきたね。」とぐさりと言われたことがありました。少しくらいかまへんと気にしていなかったのですが、山に行けば下山の途中でひざがガクガクになるし、1年生となわとびやサッカーゲームをした後には、まともに歩けなくなるしで、相当筋力が弱っていることを自覚しました。そこでジム通いに熱心な連れの勧めもあり、近所のジムに通うことにしました。大きな鏡の前で姿勢をチェックし、ストレッチや筋トレをやり始めました。機械の使い方も教わり自主トレ。筋肉は生活の中で動きながらつけるものとこだわっていましたが、専門のトレーニングを教わるのもそれなりに気持ちいいものと知りました。昔ソフトテニスを熱心にやっていた運動バカ時代の記憶が少し残っていたようです。

◇最近ひろばより工房の方がにぎやかなことがあり、たくさん機械をそろえたかいがありました。工房では入門コースをある程度卒業すると、自分で選んだ作品に挑戦することができます。ワークシートもあるのですが、それより展示してある作品を見て決める子もいて、対応に追われることがあります。基本的には作りたいものを作るということをモットーにしているので、だめとは言えないのですが、つくり方を忘れてしまった作品もあり自分の書いた図面と格闘しています。
 そんな中、一時木の時計作りがはやり、私の作品を参考にオリジナルの時計がいくつか生まれました。感心したのは、12のパーツに月の満ち欠けを当てはめ飾りにした作品。パーツの取り付け方はヒントをあげましたが、なかなかの大作になりました。その前はネコ好きな子の時計。四つのポーズがいかにもネコ好きらしいオーラを出しています。このブームまだ続きそうです。

◇「森友学園」の話題にはあきれてしまいます。応援団だったはずのメンバーから揶揄され、逆切れぎみのやりとり。そんなことより、道徳が教科になり、森友学園でも子どもたちに暗唱させていた「教育勅語」が浮上してきました。戦後教え子を二度と戦場に送らないと誓ったはずの学校で、それを扱ってもかまわないことになりそうです。
 パン屋を和菓子屋に変えて郷土愛を高めるという貧しい発想のお役人にもあきれますが、「お国のために死んでこい」と戦争を美化するバカな教師がひとりも出てこないことを願うばかりです。

◇同時進行で小説を読んでいますが、さらに付け加わりどうなりますか。
 ひとつは安野光雅さんが構成した「小さな家のローラ」。あの「大きな森の小さな家」の原作を挿し絵たっぷりのすてきな絵の本にしてくれました。絵を見ているだけでも、あのテレビドラマシリーズの映像が浮かんできて楽しくてしかたありません。
 もうひとつは、読み始めたばかりですが、発達障害の当事者が書いた小説「自閉症を生きた少女」。 つらい場面もありそうですが、立場上読むしかないかなと付き合っています。
 さらにひろばで薦められた「蜜蜂と遠雷」。ピアノコンクールをめざす演奏家たちの生き様がものすごく生々しく描かれています。  ここまでそろうと頭の中が混乱しそうですが、いい本はどれも訴えてきますから、筆の力ってすごいですね。

◇本と来たら次は映画の話題ですが、まずは広瀬すずの「チア・ダン」。チア・ダンスで全米チャンピオンをめざす少女たちの葛藤が描かれます。福井県の高校の実話がモデルで、すずさんをはじめ人物の個性が強く出ていました。似たアニメで「シング」も楽しいエンタテーメントでした。動物が歌いますが、どれも本ちゃんで洋楽のヒットソングが満載。ただ、自分が知っていたのは2曲だけでした。天才将棋士の「3月のライオン」は後編を見ないとよさが分からないかもしれません。

◇今月の新着おもちゃは、せっかくクレヨンハウスに行ったので、じっくり探してきました。簡単そうなゲーム「ココ カピターノ」。島を回りながら、海賊や猿にじゃまされないように宝物を集めるゲーム。さっそくひろばで遊んでみましょう。
 もうひとつ、杉山亮さんのお話迷路も追加しました。ひろばにあった「おむすびころりん」は先月クリアできたので、今回は「ジャックと豆の木」です。誰が最初にクリアするかな。

◇月刊「なごや」の4月号に、おもちゃのひろばの軽い紹介が載りました。さして反響はないでしょうが、新メンバーが増えるといいですね。

◇6月の「一日おもしろ学校ごっこ」のチラシもできました。少しずつひろば関係の方も参加してくれているので、うれしいかぎりです。今回の私のメニューははじめての手づくり楽器「竹リンバ」です。

◇毎年、この時期に賛助会員を募集しています。特に特典があるわけではないので、とても心苦しいのですが、ひろばや工房の運営に協力していただける方は、下記の方へ振込をお願いします。
  ・ゆうちょ銀行 記号番号 12160-15861701  名義人  ミワ ヨシノブ   ・お一人 一口 2000円

◆◆5月の予定◆◆ ・ひろば 7日(日)、 21日(日) ・工房 13日(土)
          ・春の工作教室  28日(日)    (申し込み・詳細は来月号で)

PS ブログ更新中、よかったらお読みください。      http://hirobadene.jugem.jp/