ひろば通信 17-06      

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   2017年5月30日(火)  

◆◆6月の予定◆◆ ・ひろば 4日(日) 、18日(日) ・工房  10日(土)
・一日おもしろ学校ごっこ 3日(土)   ・卒業生の会 11日(日)   ・6/20〜25 銀座アートイ展

◇ 梅の実がたくさんなり、紫陽花が咲き始め、梅雨間近になってきました。今年は庭に出ている時間が長いせいか、草花が調子よく咲いています。野菜の苗も順調に育ち、手をかけただけ正直に応えてくれる植物に改めて感心しています。
 残念な事もあります。ものすごくりっぱに育ち、昨年初めて実をつけたオリーブが春先から葉が枯れ始め、どうやら幹を虫にやられたようです。裏のイチジクも梅となかよく共存しているかと思ったらやはり葉が枯れて赤信号。しかたなく両方とも伐採しました。狭い庭に植えすぎても植物には酷なのですね。
 先日、竹の隣家への広がりが心配になり、庭師さんに頼んで隣との境にプラスチック板を埋め込んでもらいました。そのせいか筍も数本収穫できただけで、すっかり引っ込んでしまいました。ついに根を伸ばすのを諦めたかと安心していたら、予想もしないところから、ぬうっと伸びておりあわてて切りました。竹恐るべしです。

◇春の工作教室はとても充実していました。午前、午後とも機織り教室でしたが、どちらのメニューも、これまで支援学級でたくさん試みてきた機織りの結実した内容。ぜひ皆さんに紹介したいものでした。コースター完成まで2時間弱でしたが、低学年の子も操作を覚えたらとても集中しており、機織りの魅力を感じました。
 午前中の簡単織り機は、一本おきに挟んだクリップがポイント。これでたて糸が交互にあがります。これは特許ものですが、もともとのアイデアは昔の研究会でいただいたもの。大切に使わせてもらっています。午後の丸型織り機は最近のメニューですが、丸く模様が出てくる楽しさは格別のものがあります。世界に一つだけのコースターがたくさんでき上がりました。

◇通算42年学校に勤めた自分へのご褒美に折り畳み自転車を購入しました。何年も乗っているクロスバイクには申し訳ないのですが、手軽に走れ電車に詰め込めば、遠くの観光地でも乗れますので、つい注文してしまいました。
 まずは港区の藤前干潟まで行って野鳥を観察する事にしましたが、ようよう現地に着いてみれば海は満潮で干潟は海の底。よく調べて行かないといけません。
 次は輪行の練習に大垣へ行ってきました。折りたたみ方が慣れず、ハンドルが出たまま詰め込みましたが、駅で組み立てるとワクワクした気分のまますぐ走り出しました。関ヶ原の戦いで有名な大垣城や、北の方の曽根城跡など、2,30分走るとすぐ行けるのでとても手軽なコースでした。川沿いのサイクリングコースで自転車の楽しさを満喫してきました。次は多治見の「ターシャの庭」に行ってきます。

◇今回のおもしろ学校は、どうしたことか申し込みが殺到し何人か保留にさせてもらいました。学校を離れた立場ですが、こうした授業に関心を持ってくれる方がいるのはとても心強いことです。教科書通りにしか授業を工夫していない教師たちにも見せたいですね。この様子は次号で報告します。

◇銀座のアートイ展が迫ってきました。毎年違うテーマに則って、それぞれがユニークな作品を並べますので、見る立場でも楽しみです。今回は「響き」という音の世界なので木のおもちゃとどうつなげるか悩みましたが、そもそも(最近政治家もよく使いますが)設計し直さなくても、木の音は厳然として遊ぶ中に生まれています。もっと気楽に考えればいいと気づき、小さな赤ちゃん積み木を作ってみました。箱の中にクルミの実や名前不明の実を入れてガラガラ風の積み木にしました。ただいまひろばでお試し中です。

◇最近のひろばはピタゴラブームで、将棋で有名になってしまったキュボロやスカリーノでオリジナルコースを作るかと思いきや、坂道を動くおもちゃを連動させて、ピタゴラ風の仕掛けも工夫しています。頭のやわらかい子どもたちに感心しています。(FaceBookで公開中)

◇ひろば用にDVD「レッド・タートル」を購入しました。海外制作のジブリアニメですが、いろんな解釈ができる内容で、子どもがどんな感想を持つか聞いてみたいものです。ウミガメが化身した女性と暮らす島の生活、生まれた子の旅立ち、島で一生を終える男の生き様、伝わるような遠い話のような、未だにもやもやしています。

◇昔染織を教わった早川ユミさんの新しい本を見つけました。「ちいさなくらしの たねレシピ」(PHP)、見開きの分かりやすいページに手軽なメニューが満載です。 「生きものとしての人間のあり方を生きるようにくらすのです。ゴミはなるべくださないように、もしでたら土に還したい。野菜のへたは土に還す生活をする。土に還るものと生きることを選ぶくらし。くらしをつくるときには、そういう考え方を根っこにおいています」  いい師匠に出会ったものです。

◇西加奈子の「i」を読みました。シリアに生まれアメリカ人の父と日本人の母の両親に養子としてもらわれます。自分の恵まれた境遇に悩みながらずっと自分探しを続けていきます。伴侶や親友に助けられながら、自分の存在を肯定できるところまでいきつく過程が愛おしくなります。

◇夕方の一時間くらいを好きな勉強に当てています。今さら勉強でもないのですが、ちょうどいい本がありました。絵本の「せいめいのれきし」を深く読み解いてくれる「深読み!せいめいのれきし」と「サピエンス全史上下巻」。両方ともとても分かりやすく地球の歴史、人類の歴史を説明しています。この手の本はたいてい途中から読みとばしていたので完読が目標です。

◇カンヌを逃した河瀬監督の「光」は役者の自然な演技に引き込まれてしまいました。映像が美しいのは相変わらずですが、音声ガイドを修正していきながら絆が深まっていく構成が巧みでした。
 「メッセンジャー」もこれまでにないSF映画。エイリアンの言語を解読してもう少しでコミュニケートがとれる瞬間が実際にありえそうな気がしてきました。  チベット映画「草原の河」は老いた父と息子の橋渡しをする少女の瞳がとてもいじらしかったです。「マンチェスターバイザシー」も甥っ子の世話をすることになってしまった男の葛藤をていねいに描いていました。「八重子のハミング」はそこまでやるんだという老々介護の姿を少し誇張して描いてありました。介護の一面を知っている立場だとちょっと引くかもしれません。

◇今月の新着おもちゃは、「ストーンエイジジュニア」で石器時代を遊ぶゲームです。クロマニヨン人の生活を想像しながら遊んでみましょう。

■春の工作教室に続いて、ひろばで「むかしばなし」を聞く会をします。語りの今枝さんは、小学校時代、私の支援学級の子どもたちとよく遊んでくれていた生徒さん。最近、NHKでも取り上げていた「発達障害」の成人たちの悩みの番組がありましたが、その頃の職場ではそこをひとつの社会のモデルとしてクラスの隔たりをできるだけなくす試みをしていました。その試みに自然に応えてくれていた一人です。ぜひご参加ください。   
  ・時間 6月4日 午前11:00〜11:20  ・場所 おもちゃのひろば   ・お話 「きつねにょうぼう」他 
  ・語り 今枝美有紀さん       

 ◆◆7月の予定◆◆ ・ひろば 2日(日) 、16日(日) ・工房  8日(土) 、22日(土)
      ・南図書館糸のこ教室 29日(土)
AM ミニハウス PM ビー玉迷路   申し込みは南図書館へ(受付は7月から)