ひろば通信 17-07      

・発行 おもちゃのひろば  
・TEL&FAX 052-834-1986                                 
・Email toyhiroba@mediacat.ne.jp
・HP http://toyhiroba.raindrop.jp/
   2017年6月30日(金)  
◆◆7月の予定◆◆ ・ひろば 2日(日) 、16日(日) ・工房  8日(土) 、22日(土)
  ・南図書館糸のこ教室 29日(土)
AM ミニハウス PM ビー玉迷路   申し込みは南図書館へ(受付は7月から)
   ○いわきのおっちゃんと一日あそぼう 24日   天白文化小劇場

◇梅雨まっただ中。空梅雨かと思いきや時々しっかり降ってくれます。その合間に収穫した梅も梅干しにつけ込みました。最近簡単なやり方を覚え(新聞情報)、お湯で洗った梅を砂糖と塩同量の中に浸します。梅酢が上がったらそのまま保存容器に、それだけです。油断してちょっとカビが来てしまいましたが、焼酎で洗って復活。ものづくりに油断は禁物ですね。

◇プランターで育てた生藍で毛糸を染めてみました。葉をミキサーにかけ、貯めた液の中に浸すと緑色に、そしてしぼって空気にさらすと、きれいなブルーになります。草木染めの中でもいちばん手軽かもしれません。またコースター織りのとき紹介します。

◇今年もレモンの葉にたくさんのアゲハの幼虫が集まりましたが、今年は虫かごに捕獲して、サンショウの葉で育てることにしました。調子良くサナギになったのですが、その後なかなか出てきません。近所では一週間くらいで羽化したと聞いていたのですが、心配です。

◇今回の「一日おもしろ学校」は90名近い参加の大入りでした。参加人数に一喜一憂する段階ではありませんが、自分たちがやってきたイベントに注目してくれる人が増えるのは素直にうれしいことです。ただ、授業をするスタッフは30年近く変わらないままなので、いつまで続けられるか、神のみぞ知るです。
 はじめて試みた手づくり楽器「竹リンバ」も好評でした。組み立てはキットにしたので、早く仕上がってしまい、後はひたすら音の調整。耳をそばだてながら、何とかドレミらしく聞こえてきました。

◇将棋の藤井くんがフィーパーしていますね。ずうっと負けないのではと思うくらい、毎試合ごとに強くなっている印象を受けます。落ち着いた物腰といい今までにない好感を持てるキャラ。
 彼が幼児のときに遊んだというおもちゃが紹介されていましたが、全部ひろばに並んでいます。業者はさっそくおもちゃの宣伝に使いたそうですが、そんな風におもちゃが扱われるのはとても心外です。いいものはいい。彼の親も純粋な気持ちで選び、彼に与えていたのでしょう。おもちゃが天才を作るわけではありません。

◇今年のアートイ展はいつになく充実していました。会場のレイアウトもシンプルでとても見やすい配置になっていました。木のおもちゃあり、ワイヤーの世界があり、Tシャツのアレンジありで、それぞれが「響き」というテーマに合わせて構成を工夫しています。
 私も通信で紹介した「ビー玉水琴窟」と「ビー玉タワー」を中心に展示。おまけに作った竹リンバミニや音のなる積み木も意外と好評でした。小さい子が来ると決まってこのコーナーで遊んでくれるので、一応おもちゃとしてはクリアしたかなと自己満足の3日間でした。

◇パン焼きが好調です。この時期はパンの発酵に最適な湿度と温度なのでほとんど失敗がありません。毎週のようにオーブンを温めています。卒業生の会のときは「ピザ」。アートイのおみやげに「くるみパン」。今日は通信を綴りながら「チーズパン」を焼きました。パン焼きはながら作業に最適ですね。

◇折り畳み自転車の輪行第2弾は、多治見の「ターシャの庭」に行ってきました。花フェスタ公園の一角に本場のターシャの庭をイメージして作ったと聞きましたので、興味津々でのぞいてきました。広さは比べるまでもありませんが、それなりに雰囲気が出ていました。たくさん咲き誇るバラ の季節も終わりかけていま したが、園内をゆっくり見 学するより早くもどって花 壇の手入れをしたくなり、 早々と引き上げてしまいま した。

◇久しぶりに毎日連ドラを 見ています。朝の「ひよっこ」 と昼の「やすらぎの郷」、ど ちらも続きが気になり見逃せ ない番組になっています。 4月に始まった「ひよっこ」は主題歌を桑田佳祐が歌っていることも一因ですが、自分とほぼ同世代の普通の女の子が茨城から上京し、激動の昭和の東京でどんな成長ぶりを見せるか、当時東京暮らしをしていた自分の青春ともダブり、ハラハラしながら応援しています。
 「やすらぎの郷」は倉本聰の脚本で往年のスターがずらり。こんなに集めてドラマになるのだろうか心配になるほどですが、ゆったりとした展開の中に昔のエピソードをもじったような遊びも加わり、これまでにない味を醸し出しています。

◇「河童のユウタの冒険」は長編ですが、読み応えのある児童書でした。作者はあの「ガンバの冒険」の斎藤恒夫なので、よけいに期待しながら読んでいきました。湖で静かに鳥や動物たちと遊びながらのんびり暮らしている河童のユウタのところに、赤ギツネのアカネと天狗のハヤテが加わり、3人で川の源流をめざすことになります。使命があいまいなまま周囲の動物たちの声に励まされ、人間の妨害も受け冒険が展開されます。ガンバで受けたハラハラドキドキ場面もちりばめられ、一気に読めます。まったく違うと思いますが、もしかして宮崎駿監督の新作はこれじゃないかなと勝手に思い込むほど、ぜひジブリのアニメにしてほしい内容でした。

◇村上春樹の「騎士団長殺し」も読み終わりました。舞台が一昨年イベントを開いた小田原なので、妙に親近感をありました。似顔絵画家の主人公が突然妻から離婚を通告され、心の整理がつかないまま、とある画家の屋敷に住まうことになります。そこで起こる不思議な出来事は、「海辺のカフカ」や「ねじまき鳥」を彷彿とさせ、村上ワールドが展開されます。ただ、スケールがかなり小さいので、またノーベル賞から遠のいたかなと素人目に感じました。

◇先月のひろばではじめて「語り」の時間を設けました。絵本を紹介したことは何度もありましたが、語りだけの試みは初めて。しかも講師はかつて私のクラスの子となかよく遊んでくれていた方。あれから十数年経ち、ご自分でも「おもちゃのひろば」を開設して子どもたちを集めているそうです。  当日はわずかな人数でしたが、しずかな語りにじっと耳を傾けるいい時間が過ごせました。もしかしたら、赤ちゃんに親が語りかける原点がそこにある気がしました。この日のためにひろばのレイアウトを少し変えたら空きスペースが広くなり、拾いものでした。

◇来月8月はいつものようにひろばも工房も夏休みになります。そこで特別貸し出しとしていつもの倍までご利用ください。絵本や児童書もたくさんありますので、夏の読書にどうぞ。

◇先日、なつかしい伏見のでんきの科学館(日本おもちゃ会議の創作おもちゃフェスティバルの会場でした)で木のイベントがあり、京都の松島洋一さんや岡山の若林孝典さんに会うことができました。おもちゃ談義をしながら、若林さんには秋に工房で工作教室をしてもらうことにしました。木の振り子時計をはじめとして、彼の技術は本物の職人です。工作好きな面々、見逃す手はありませんよ。彼の新作も購入しました。手に振動が伝わる動きが何ともいえません。   

 ◆◆8月の予定◆◆
○第9回アートピア子どもワークショップ フェスティバル 5日(土) 栄ナディアパーク
○横浜ラポールおもちゃ展 10〜13
○「はてしない物語」再演 11日(金祝)  中川文化小劇場
○平和フォーラム  17,18  名古屋学生センター
○おもちゃ箱フォーラムinなごや 25日(金)  天白文化小劇場
○おもしろ文庫講演会  30日(水)   平針台コミセン