ひろば通信 17-09      

・発行 おもちゃのひろば  
・TEL&FAX 052-834-1986                                 
・Email toyhiroba@mediacat.ne.jp
・HP http://toyhiroba.raindrop.jp/
   2017年8月28日(月)  
◆◆9月の予定◆◆ ・ひろば 3日(日) 、17日(日) ・工房 23日(土)
         
・卒業生の会 10日(日)

◇しばしのご無沙汰でした。夏も終わりかけていますが、よけいに暑さを感じるこの頃です。ところが、夏越しさせようと日陰に移していたガーデンシクラメンが芽を出し、きれいに咲き始めました。思うようにならない植物たちですが、こういう事件は楽しいですね。ついでに工房にはエアプランツをぶらさげて様子を見ています。

◇4月から毎日が夏休みの生活になっていますが、本当の夏休みになったらイベントが目白押し。けっこう過密な夏になってしまいました。日誌風にお知らせします。
・7/15 伊吹山登山 筋トレの効果を試すために登ってきました。登りばかりの山道に汗だく。下山はあきらめてバスに便乗。なさけない登頂でした。
・7/19 いこいの家WS  端材を使って木の変顔パネルを作りました。
・7/29 南図書館糸のこ教室 家具つきミニハウスとビー玉迷路 糸のこの出番は少なかったですが、階段作りと自分用の端材作りに挑戦してもらい、それなりに楽しんでいました。
・8/5 アートピア子どもワークショップ 私の担当は丸型織り機でしたが申し込みがなく、急遽知り合いに参加してもらい、関係者も交えて穴埋め。 サンプルのコースターは娘の誕生日プレゼントに。
・8/11 「はてしない物語」ダンス再演 木のおもちゃとのコラボ、いい記念でした。
・8/12,13 横浜ラポールおもちゃ展参加 WSはビー玉迷路で4,5歳の幼児とゆったりとした親子工作を楽しみました。
・8/16 工房にて いこいの家WS  3人の参加でしたが、大人つきっきりで小黒さんデザインののぼり人形に挑戦してもらいました。ひとりで難しければ助けてもらって作り上げればいい。支援学級でずっとやってきたやり方です。
・8/18 平和フォーラム 外国籍の子どもも交えたワークショップで丸型織り機を紹介。たて糸のセットに手惑い混乱しかけましたが、何とか形になり始めホッ。「説明の仕方が悪かったね」と謝ると「そんなことなかったよ」と子どもに慰められました。
・8/27 おもしろ職員室夏の学習会 レポートのかわりに、おもしろ学校ものづくりメニューから「竹リンバ」のセットを用意しました。簡単に仕上がるように、音の出る部分だけの工作にしました。過保護かな。

◇先月、長く親しくしていたおもちゃ関係のYさんが亡くなりました。病気がちだったので覚悟はしていましたが、あまりに早い訃報に言葉もありませんでした。お悔やみを告げる気分にもなれず、悶々としていましたが、ふと試作中の作品を見て、彼女のイメージで作り直してみようと思い立ちました。彼女が出品していたアートイの作品にも通じるものがあり、風でゆれるモビール風の作品になりました。

◇コースター織りでよく提供している草木染めの毛糸ですが、少し減って来たので久しぶりに挑戦してみました。そもそも染織を教わった時にはじめてやったシダの草木染めです。当時家の近くに「宇宙船地球号」という工房集団が活動しており、そこの染織家ゆみさんに一から習いました。シダで染めた毛糸も原毛をほぐして、柔らかいかたまりにしたものを使いました。難しい温度管理も思い出しましたが、のんびり時間をかければどうってことない作業。急いてはものづくりはできないことにようやく気づきました。

◇10月にある組み木フェスティバルのテーマは「未来の組み木」。深く考えると訳が分からなくなりますが、未来ならまずSFだろうということで、大好きなスターウォーズを題材にしたキューブパズルをデザインしました。箱にはヨーダの顔を窓にして、7つのピースにダースベーダーなどキャラクターを無理矢理はめ込んでみました。ライトセーバーを分割してしまうという反則技も使いながら仕上げました。ただ、こうしたキャラクターものは著作権の関係もあり、あまり公開できないので、自己満足な作品に終わりそうです。

◇扇風機に当たりながら夏の読書も進みました。
・「夏への扉」ハヤカワ文庫 冷凍睡眠で眠りにつき、未来の世界で人生を作り直す構成が巧みに描かれ名作の評価にうなづけました。
・「シロガラス」4巻 偕成社 とある神社を舞台に古武術の天才少女のまわりに不思議なことが次々と起きます。一気読みしたいのにここでとまっているのが残念。
・「星の王子さま」岩波文庫 カラー版に装丁し直された文庫本をじっくり読んでみました。夏の暑さを忘れたい時に最適かも。
・「かがみの弧城」ポプラ社 不登校やいじめを背景に居場所をなくした7人がそれぞれ鏡をぬけると不思議空間が現れる。徐々にお互いの関係が浮き掘りにされる過程は一気読みするしかありませんでした。   
・ 「アイヌの昔話」平凡社 口伝えに語り継がれてきた昔話を子孫に残そうと編集されました。神と人間の存在が近いこと、熊、鹿などの生き物に対する敬愛がちりばめられ、まるでギリシャ神話のような神とのやりとりなどおもしろいこと格別。
・深読み!「せいめいのれきし」岩波書店 改訂版も出たバートンの「せいめいのれきし」を古生物学者がていねいに解説しています。いつか、立体おもちゃでその世界を構成しようと昔から目論んでいますが、そろそろ形にしないと・・・。
・「サピエンス全史」河出書房 文明史解説かと思えば、文明批判の色の方が濃くかえっておもしろく読めました。

◇この夏映画もよく見ましたが、お勧めしたいものだけ紹介します。
・「パイレーツ・オブ・カレビアン」シリーズの中でいちばん分かりやすくおもしろかったです。
・「メアリーと魔法の花」ジブリを離れた米林監督がけっこう力んで作ったようです。宮崎駿や高畑さんに敬意を払い過ぎでは。
・「セント・オブ・ウーマン」前にヒットした「最強のふたり」を彷彿とさせる内容。盲人を演じたアルパシーノの演技・セリフが小気味いい。
・「ヒトラーへの285枚の葉書」反戦の新しい形を教えられました。
・「ブランカとギター弾き」フィリピンを舞台にして貧しい不遇の少女と盲人のギター弾きの触れ合いにものすごく温かい気持ちにさせられます。 ・「少女ファニーと運命の旅」子どもだけで戦火の中スイスへ逃避行しますが、途中から少女がナウシカに見えてきました。
・レンタル「24レガシー」あの超人気テレビドラマ「24」の新作が出たので3日間続けて鑑賞。残念ながら1シーズンのみで終了。つかのまの一服でした。

◇ 新着おもちゃはふたつ用意しました。ひとつは銀座のアートイでもいっしょしている木工作家香田さんがデザインしたという「きんぎょがにげたつみき」。そう、あの五味太郎の絵本が積み木になりました。積み木入門としても遊べそうです。

◇ もうひとつは、イベントで紹介された相沢康夫さんの「ハニカム」。これだけでもたくさんのパターンができるし、また他の相沢さんの積み木やネフの作品とも組んで遊べます。最近ひろばではピタゴラ風の遊びがはやっていますが、改めて積み木の世界も挑戦してほしいです。
 アートイで注文しておいた曽我真弓さんのワイヤーカリンバも届きました。手のひらにすっぽり収まり涼しげな音が響きます。おまけに作ってくれたくまさんの表情が何とも愛らしいです。
  

 ◆◆10月の予定◆◆ ・ひろば 1日(日) ・工房 7日(土) 、
   21日(土)
・組み木フェスティバルin飯能13〜15
   PS 秋の工作教室講師に若林孝典さんと交渉中です。お楽しみに。(11月11日の予定)