ひろば通信 17-10      

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   2017年9月28日(木)  

 ◆◆10月の予定◆◆ ・ひろば 1日(日) ・工房  21日(土)
・組み木フェスティバルin飯能13〜15

◇夏の気候が今年のように不順でも、毎年きちんとお彼岸に咲く「ヒガンバナ」に感心します。今年は白いヒガンバナがきれいだったので、墓参りの花に使いました。自前の花で飾るのも気持ちいいですね。花好きだった両親も喜んでくれていると思います。

◇秋の種まきはこの時期が最適なので、せっせと鉢やプランターを並べました。花はパンジーなど 13種、野菜はレタスや大根など10種。でも順調に苗が育ったら植えるところがないかも。今年やってみたのはパンジーを蒔く前に、2週間くらい冷蔵庫に寝かせたこと。すると季節を勘違いして早く芽を出すそうです。確かに今いつもより出そろっています。

◇来月、埼玉の飯能で「組み木フェスティバル」が開かれます。毎年持ち回りで全国のどこかで開かれていますが、すでに20回を超えました。一昨年解散した「日本おもちゃ会議」のように、会の存亡もささやかれています。組織は若い人たちとのバトンタッチがうまく進まないと続きませんね。

◇そのフェスティバルのテーマが「未来の組み木」。前に紹介したスターウォーズのキューブパズルがひとつですが、もうひとつパズルを作ってみました。題材は絶滅した動物たち。特に人間の乱獲や環境破壊でいなくなった動物を12種ピックアップしました。思いとしては映画のジュラシックパークのように、将来絶滅した動物のDNAから情報を復元し、絶滅動物が復活する時代が来るのではと考えました。
 12種にしたのは、そもそも組み木を始めたきっかけが小黒三郎さんのデザインした12支のパズル。立体ペントミノと言われ、解くのは難しいですが、12のちがう形の中にうまく動物がはまっています。これをヒントにマンモスなど絶滅動物をはめようとしましたが、その前に恐竜などで作って来た合板の動物を先に作ることにしました。
 このシリーズは形を省略しながらも、リアルな表情を出していくので、デザインしやすくそのパターンで12種そろえてみました。その形を見ながら、各パズルの形と照らし合わせ何とか形になりました。いくつか紹介します。














◇8月の終わりに、ある方から頼まれて講演会をしました。タイトルは「支援学級における読み聞かせ」。ふだん支援学級に読み聞かせに出かけているが、聴いてくれないことがあったり、どんな絵本を選んだらいいかヒントがほしいということでした。一応長く支援学級の担任をしてきて、絵本にもたいへんお世話になっていたので、その体験を話させてもらいました 。
 もうひとつは絵本やお話をヒントにおもちゃ作品もたくさん作ってきたので、「おおきなかぶ」や「三匹のクマ」の作品も紹介しました。
 最後に、もしこれからまた担任をやるとしたら使える絵本として「だるまさんが」「100かいだてシリーズ」「すーべりだい」などぜひ使えますよとアドバイス。要は受ける絵本はどこでも受けるんですよね。
 何人かはぜひ見たいということで帰りに「ひろば」に寄って行かれましたので、新しい交流が始まるかもしれません。

◇ある小学校のトワイライトで出張糸のこ教室。そこは図工室が使えるので、体ひとつで出かけました。題材は「合板恐竜」ですが、低学年の子が多いため親子工作に。子どもは切ったつもりで、組み立ての方をがんばっていました。おどろいたことに、お母さんたちもはじめはおっかなびっくりで、うまく切れないとなげいていましたが、突然線通り切れるようになった方がいました。たくさんワークショップをやってきましたが、一作目の途中から目覚めてしまう人には初めて出会いました。いろいろあるものですね。

◇6月に亡くなられた佐々木正美さんの新刊が出ました。「はじまりは愛着から〜人を信じ、自分を信じる子どもに〜」(福音館書店)。佐々木さんが一貫して伝えたかった子育ての原点はタイトルの言葉にあります。多くの著書を通じて語られて来た内容がすべて網羅されている良書です。そして自閉症スペクトラムの子どもと接する時のアドバイスも加わり、本当に一家に一冊ほしい本だと思います。

◇おもしろい本を読みました。「バッタを倒しにアフリカへ」(前野ウルド浩太郎著、光文社新書) バッタ研究者として、バッタの被害に苦しむモーリタリアに単身住み込み、孤軍奮闘しながら現地での実践と成果が軽妙な文体で綴られます。資金難にも苦しみますが、作者が幸運を呼ぶのでしょう、読みながらつい応援してしまいます。勇気をもらえる本です。

◇「ハイジ」は皆さんにお薦めの映画です。作者のお国スイスで初めて作られた実写映画。スイスの子どもたちも高畑監督のアニメでしか知らない状況だそうで、何とか見直してもらおうと力が入っています。風景と人物描写が本当にそのまんまで、映画の中に入り込んでしまう時間が過ごせます。
 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」もいい映画でした。タイムスリップもあり、時空間を行き来しますが、最後にすべてがつながる構成がにくいです。おまけにもらったナミヤ雑貨店のナヤミ相談の回答がとても参考になります。

◇ひろばのおもちゃをいくつか修理しました。
 クーゲルリフトは、滑車の両側の重りの釣り合いが微妙な作品ですが、何のことはない、重りがすべりやすく少し油を塗ったらスムースになりました。同じくスウィングしてくり返しビー玉を運ぶ作品もすべりやすくしたら、大きくスウィングするようになり、何回も続きます。
 スプルは作者の久保進さんからいただいた貴重な作品。ビー玉の重さで自動的に次のビー玉が走ってきますが、そのビー玉の重さと大きさが決まっています。厳選してチョイスしましたので、他のビー玉と混ぜないで下さい。  

 
◆◆11月の予定◆◆  ・ひろば 5日(日)  ・工房  25日(日)  
 
・秋の特別工作教室 18日(土) 講師 若林孝典さん(岡山)  
             
○内容 午前の部 昔の時計の仕組みを使った カラクリおもちゃ  午後の部 カタカタ人形