ひろば通信 18-06           

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   2018年5月30日(水)  
◆◆6月の予定◆◆ ・ひろば 3日(日) ・工房  9日(土)
  ・一日おもしろ学校ごっこ 16日(土)
   ・2018アートイ展 19(火)〜24(日) ・卒業生の会 10日(日)


◇紫陽花が咲き出し、雨の季節が始まりました。梅の収穫時期も気になり、取るタイミングを見ています。(梅は本当に隔年で取れる量がちがいます。今年は豊作のはずですが)
 3月にプランターに植えたジャガイモが黄色くなり倒れだしたので、これは取るチャンス。以前サツマイモの苗をプランターで育てた時には、まったく実がついていなかったので、ちょっとドキドキしましたが、何とゴロゴロと新ジャガが出てくるではありませんか。大きなプランター2つに植えましたが、こんなことならもっと増やせばよかったと庭の狭さを考えずに妄想しています。
 他の夏野菜にも期待しています。ニンニクもまもなく収穫。ナス、キュウリ、トマト、ミニトマトと順調に花が咲き、実もつきはじめました。何年くり返しても毎年状況がちがうので、お天道様次第とつくづく思います。
 今気になるのは、アゲハの蛹がなかなか羽化しないこと。近所の子にあげた幼虫たちはしっかり羽化して飛んでいったそうなので、何がちがうか昆虫博士に聞きたいです。

◇春の工作教室はゆったりとした機織り体験でした。午前中はクリップを利用した簡単織り機でテーブルマットづくり。たくさん用意した毛糸の中から、藍染めの毛糸を選び夏らしい模様に挑戦していました。
 午後は知り合いからいただいたドイツ製の織り機を体験してもらいました。たて糸のセットの仕方によっては、長い作品も織れるというすぐれものの織り機ですが、慣れないと操作が難しいことが分かりました。まだら染めの毛糸を使いましたが、たて糸をはったら動かしづらくなり、糸の選択をまちがったようです。
 これまで、機織りについてはたくさん経験してきたつもりですが、考えてみれば本格的な教室に通ったことはないし、クラスで子どもたちと機織りの操作を楽しむことが主眼だったので、まだまだ未知の分野でした。

◇先月組み木の仲間が美濃にある木をふんだんに使った保育園を見に行くというので、同行しました。たしかにホールにはむき出しの太いひのきが据えられ、登れるようになっていました。環境だけでなく、保育の中にも「木育」といわれる木との触れ合いを意識した工作を取り入れ、木を身近なものとして子どもたちに与えていました。うらやましいなという感想でしたが、自分のエリアでもささやかに木との触れ合いを実践しているのでまずは続けていこうと再認識した次第です。

◇美濃は何と言っても和紙の里。せっかく現地に行ったので、折り紙に使える和紙を購入してきました。かつて、創作折り紙作家吉沢章さんに学んでいた頃、最適な和紙は美濃和紙だと聞いたことがありました。何を隠そう、木のおもちゃを作り出す前、小学校から20代前半まで創作折り紙の虜になっていました。工房での作業が木工中心になって久しいですが、久しぶりに折り紙を楽しんでみました。毎月、玄関に掲示している色紙を新しくしてみました。

◇連休明けの土日、倉敷まで出かけクラフトフェアをのぞいてきました。昨年招待した若林さんをはじめ、おもちゃの仲間も何人か店を出していました。かつて日本おもちゃ会議では大々的な大きなフェアを隔年で開いていましたが、今や昔のこと。それでも当時から変わらずおもちゃづくりを続けている面々に会うとどこかホッとします。その象徴がお手伝いしてきた小黒三郎さんの組み木コーナー。遠方から参加したのは私だけでなく、東京、京都、福岡からと小黒さんの人脈はすごいです。皆、小黒さんの組み木作品を通して糸のこ工作を始めた方ばかりですから当然かもしれません。  倉敷まで出かけたので、その晩は孫と娘二人がそろった女子会に合流。手みやげは、前日オーブンで焼いたスコーン。なかなか評判がよく、1ランク昇格したかなと自負。
 翌日は雨の中を大原美術館めぐり。原田マハの小説を思い出しながら、じっくり美術鑑賞してきました。モネの睡蓮などの有名な絵画の他にも現代アートの作品がたくさんあり、非日常の時空間に浸ってきました。

◇大きなテーマで作るのは銀座のアートイ展くらいになったので、時々思いついたように動物のデザインをしています。ひとつはアマゾンのカワイルカ。くちばしが長く変わった形だったので、合板動物にしてみました。もうひとつは、たまたま工房で話題になったバシリスク。イグアナの仲間ですが、何と忍者のように川の上を走ります。映像も見ながら絵を描いていますが、スマホの検索機能は便利すぎてこわいですね。走る姿では倒れてしまうので、飾り方を工夫してみました。

◇今年の組み木フェスティバルは、何と韓国で開かれます。済州島という島ですが、海外旅行の経験はなく、まずはパスポートを申請。顔写真は眼鏡をはずしてとるので自分ではないみたいです。飛行機も慣れていないので、これからの準備が想像つきません。
 フェスティバルのテーマは、島の別名「三多島」にちなみました。三多とは次の3つ〈石・風・女〉が多いと言われる島だそうです。いつものようにこのテーマから、キューブパズルをデザインしてみました。石は石壁のイメージ。風は風小僧とつむじ風。女は海女さんと、韓国の民族衣装チマチョゴリ、湯浴みの女性で7つそろえました。

◇高畑勲監督が旅立ちました。相方の宮崎監督が新作にチャレンジしている最中だったので、さぞ思うところがあったと推測します。うわさによると「平家物語」のアニメ化を構想していたとも聞きます。「火垂るの墓」にしろ「かぐや姫の物語」にしろ余韻の重さは半端ではありません。彼が映像の中で語りたかったベースになる本を見つけました。岩波ブックレット「君が戦争を欲しないならば」という抄本です。岡山での空襲体験に始まり、憲法9条を日本人のずるずる体質の歯止めにすると明確に語ります。ぜひ聞いてください。合掌。

◇最近ハマり始めたのは、水だしコーヒー。コーヒーは学生時代より目がなく、高級なコーヒーミルを購入して、豆にもこだわってきました。そして、簡単な自家焙煎の道具も使い始め、ますますこだわりを深めていますが、それらの道具を駆使して、とにかく待つだけの水だしコーヒーを試しています。ほぼ一晩、8時間くらい冷蔵庫で寝かせればできあがり。そのままアイスコーヒーとして飲みますが、苦みも少なく、カフェインも減少して口当たりがとてもいいです。

◇かこさとしさんともお別れになってしまいました。90歳を超えても絵本の創作を続けて来られたその熱意には感服するばかり。
 絵本との出会いが始まった頃から、いつもそばに作品があった作家でしたが、いちばん気に入っているのは、「とこちゃんはどこ」。「ウォーリーをさがせ」のシリーズが出るずうっと前から、楽しい絵探しの絵本でクラスでもわが家でも楽しませてもらいました。時代を超えて伝わって行くことを願っています。

◇「モリのいる場所」は「人生フルーツ」に迫るいい映画でした。画家熊谷守一をモデルに、その晩年の一コマをじっくり描いた作品。出てくるのはほとんどうっそうとした庭だけ。アリを観察し、メダカをながめることで一日が過ぎていきます。彼の作品紹介もほとんどなく、無知の私はとまどうばかりですが、でもその生き様が確かに伝わってきます。俳優の演技も自然体でユーモラにあふれています。清涼な時間をどうぞ味わってください。
 ◆◆7月の予定◆◆ ・ひろば 1日(日) 15日(日) ・工房  7日(土) 28日(土)
  ・アートピア子どもワークショップ フェスティバル   21日(土)