ひろば通信 18-12            

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   2018年11月30日(金)  
 

◆◆12月の予定◆◆
・ひろば 2日(日) 、16日(日)
・工房  8日(土) 、22日(土)
・一日おもしろ学校ごっこ 15日(土)


◇夏のイベントが終わり、少しのんびりできたと思っていたら、もう12月。いつも書くように年々時の流れを早く感じます。でも、植物たちを見ていると、ゆっくりゆっくり成長していますので、急く気持ちをやさしく押さえてくれます。
 今年はなぜか、パンジーとビオラの成長がよく、困るくらい苗ができそうです。実は、ブロック塀を工事してから、明るいフェンスになったので、ハンギングの鉢をたくさんかけようと計画していました。春の作業が楽しみです。

◇「ゲド戦記」全6巻を読み終わりました。児童書を読み出すきっかけになった本で、再読でしたが、まったく細部を忘れており、その間にジブリの作品もあり、新鮮な感動の中で読み終わりました。名だたる児童文学作家たちが通過したという作品らしく、その深い内容にはゲドの世界に浸りきってしまいたい魅力がありました。
 私の頭の中では、来年のアートイのテーマ“界”のイメージがあり、「ゲド戦記」の世界から何か導きだせないかと思案しながらの読書体験でした。   ゲドが黄泉の国の近くまで行き、全身全霊をかけて、不死の誘惑に駆られた相手を倒し、竜に背負われてゴンドにもどってきたシーンを読み返すうち、竜こそゲドの世界の象徴であると思いました。この話ではかつては竜と人間は一体であったといいます。“界”にはならないかもしれませんが、まず竜を作ってみようとデザインしました。
 竜はすでに、千と千尋の「ハク」、ドラゴンボールのシェンロンと2体作りましたが、こちらもジブリの作品と本の描写を読み直してイメージしました。試作してみましたが、いかがでしょう。翼がポイントです。

◇“界”に関連して、小さめのビー玉ゲームも作ってみました。二つに分けたり、五つに分けたり、少しいじわるな作品ですが、成功すると快感かも。

◇15日には「おもしろ学校」があります。ようやく、参加人数が固まってきましたが、高学年は若干余裕がありますので、ぜひ申し込んでください。  その高学年では、また機織りを紹介します。大きめの作品ができる機織りですが、きちんと模様が浮き出るようにリメイクしました。並太の毛糸を組み合わせると、様々な模様になり、ハマる子が出ることを期待しています。

◇最近、ひろばのお客さんが減っており、さびしい時間が増えてきました。いろいろ考えてしまいますが、こちらはいつも通りのペースで続けます。常連さんたちも大きくなったのかもしれません。子どもたちは成長すると段々忙しくなりますから。先日初めてひろばを紹介した方からも「こんなすてきな空間があったのですね」とあっさり言われてしまいました。そろそろ新しく宣伝し直すことも考えてみます。ただ、昔のように多すぎても困りますが。

◇昨年好評?だった「アニマルカー」をまたプレゼントに用意しています。まとめてたくさん作っていますが、サンタを意識してクリスマス工房の気分です。なお、大人用には剪定をかねて「ローリエ」を干してあるので、料理用にお持ち下さい。

◇朝ドラの「まんぷく」が好評ですね。わが家でも「ひよっこ」に続いて毎朝欠かさず見ています。主人公の安藤さくらが好演。よく話を盛り上げています。その演技力は評判ですが、他の作品を見ていなかったので、さっそく探しました。
 家族総動員で制作した「0.5ミリ」、ボクサーにこだわった「百円の恋」。どちらも熱演で、評価に納得しました。

◇クリスマスも意識して、新しいおもちゃを購入しました。有名なカプラの作品をデザインした方の作品で「トムテクト」という名称。いくつかパターンがありますが、手頃なセットにしました。
 特長は特殊なクリップで、板をとめながら構成して行きます。作品集を見てもよく分からなかったので、適当に遊んでみました。子どもたちの方がひらめきそうです。板の角度が自在に変わるところがミソのようです。後半のひろばの日から貸し出します。
 もうひとつは「ビンバン!」というボードゲームです。手持ちのカー動物が5枚そろったら、「ビンバン!」とさけぶにぎやかなゲーム。なかよく遊ぼうね。

◇東京でのクラス会のついでに、新宿の映画館で見た「いろとりどりの親子」に感動しました。ドキュメントですが、障害を持つ家族と当人の赤裸々なやりとりにかつての本業を思い出しながら、人間ってみんな支え合っているんだなと実感が持てました。名古屋では、8日から伏見のミリオン座で公開されます。ぜひご覧下さい。

◇映画も好きですが、ときどき落語鑑賞にも出かけています。チケットを取るのがたいへんな方もいますが、軽妙な語りに腹の底から笑うのは何とも心地いいです。そんな関係で、以前評判だった小説「しゃべれどもしゃべれども」を読んでみました。言葉にハンディや悩みを持っている面々が若手の落語家に言葉の指導を頼みます。「まんじゅうこわい」という落語を練習しながら、それぞれの人物が少しずつ変わって行きます。人物の背景描写が心地よく、読みやすい文体で書いたのは誰かなと思えば、あの「一瞬の風になれ」で陸上リレーをめちゃリアルに描写した佐藤多佳子さんでした。作家ってすごいですね。  

◆◆2019年1月の予定◆◆
・ひろば 20日(日) ・工房  12日(土)、26日(土)

PS.よいお年を。来年もよろしくお願いします。