ひろば通信 19-03             

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   2019年2月28日(木)

◆◆3月の予定◆◆ ・ひろば 3日(日)、17日(日)
・工房 9日(土)、23日(土) ・春休み特別工房開放日 31日(日)


◇やっと梅もほころび始め、上着もジャンバーからベストに衣替え。そろそろ温室の植物も外へ出していいかなと思うと急に寒くなったりして難しい時期ですね。それでもしっかり苗が育ったものから少しずつプランターに移し替えています。そんな園芸作業が忙しくなるこの頃ですが、先月号に書いたように当分サンデー毎日続きそうなので、余裕の時間を過ごさせてもらっています。
 極め付きは先日、朝からアカデミー賞発表の場面をずっと堪能していました。今年は司会者がいなくてちがった雰囲気でしたが、落ち着いた盛り上がりで、さらに映画っていいなという気分にさせてもらいました。日本の作品が賞を取れなかったのは残念ですが、それはちがう次元のことのようでした。

◇先月に始まった「タータンチェック織り」への挑戦が続いています。Facebookなどに流したので誰かアドバイスをくれないか期待したのですが、反応がなくひたすら自主研究。分厚い資料も購入してさらにいろいろなチェック模様があることを知りましたが、目的は手製の織り機でその模様がスムースに織れる事。いくつかサンプルを作って発見したのは、たて糸をかける幅と横糸を通したときの幅がほぼ同じになること。そうしないとタータンの特長である正方形の模様がきれいに出て来ないことが分かりました。そのためたて糸をかける幅をさらに狭くしましたが、糸のこで溝を切っていくため、ほぼ限界の1.5ミリ幅で仕上げました。
 ようやくコツがつかみかけ出したので、後は模様のデザイン。手製の織り機では本数も少ないので、その中でタータンチェック模様っぽくなるようにいくつかパターンを考え中です。入門用にコースター織りの織り機も用意しました。もう少し手順が整いましたら、ぜひ子どもたちにチャレンジしてもらいたいので、気が早いですが5月の工作教室にむけて準備していきます。

◇ひろばに来ているパズル好きな子のために、キューブパズルのデザインから簡単バージョンのバズルをいくつか作りました。小さい子が懸命に手を動かすのを見ているのはとてもかわいいですが、そばの大人が手や口を出すのをがまんする方が難しいですね。

◇何と先日台湾からお客さんがありました。あちらでおもちゃ図書館を運営している方の研修があって、ついでに寄ったそうです。名古屋で古くからおもちゃ図書館に携わっている方の紹介でしたが、組織に係っていない立場としてはここでいいのかなと複雑な気分。でもたいへん喜んでいたのでよかったかも。おみやげにいくつか作品を用意しましたが、逆にあれもこれもほしいから売ってくれというご要望。爆買いの雰囲気にのまれそうでしたが、商売としてやっていないことを伝え最小限の取引にしてもらいました。

◇先月のひろばは久しぶりに大入り。「にわとりのおいかけっこ」などのボードゲームで盛り上がりました。以前は上のろうかで待機してもらっていたくらいの時もありましたが、最近はとても静かな日が多くなりました。おもちゃたちもさびしがっていたかもしれませんが、これはしかたのないこと。わざわざひろばまで来なくても、子どもたちのまわりには刺激がいっぱい。テレビゲームに携帯ゲーム、塾習い事、部活にスポーツクラブと多忙な時間を過ごす子どもたちに素朴な木のおもちゃが入り込むすき間などあるわけがありません。それでもしつこくこんな空間を提供しているのは、ふっと思い出したり、思いついたりした時にこんなおもちゃとの触れ合いで何か忘れていたものを取り戻す時間があるのではと思うからです。台湾の方が見えた時にも強調したのですが、このひろばでは年齢制限も障害の区別もありません。何かに役立つだろうという欲もありません。ただ、共感を持って感じてもらえればいいのです。それだけのおもちゃがそろっていると自負しています。

◇毎月のようにいくつかボードゲームを購入していますが、なかなかゲーム内容を覚えきれません。むしろ借りていかれた方の方が詳しいと思いますが、お薦めのゲームを聞かれても答えられない悲しさもありますので、ほんのメモですが気づいた時に内容のヒントを貼っています。参考にしてください。

◇「アンネの日記」を読み終わりました。隠れ家から連行される日が分かっていたので、読んでいくのもつらくなってきますが、後半になると彼女の内面も文体も成長してきて、冷静に戦況も分析して自分の気持ちを伝えてくれます。まるでこれで最後になることが分かっていたような文面に運命を呪いますが、すごいものを残してくれたことを救いにするしかないという心境です。今、小川洋子がアンネの足跡を訪ねた手記「アンネ・フランクの記憶」を読みながらもういちど彼女が我々に残そうとしたことを考えてみるつもりです。

◇「お・は」の新刊「発達障害 学校で困った子?」を紹介します。以前にも発達障害と薬を扱った巻がありましたが、もう一歩踏み込んで学校現場、医療、脳科学の最先端の情報をもとに、ただし、スタンスはどうつきあうか知恵を出し合いましょう、簡単な答えはない、大人こそ試されているということを訴えています。よぶんに注文してありますので、ぜひ手元においてください。

◇「メリーポピンズ・リターンズ」を見ました。前作を見たのは、公開年から計算すると中学生の頃。あの頃、サウンド・オブ・ミュージックやチキチキバンバンなど楽しいミュージカル作品がたくさんあって映画好きの道ができあがっていましたが、その続編ということで勇んで出かけていきました。そしたら、空から主役が登場してくるところですぐにウルウル。なつかしいだけなのになぜと自分の心境が分からないまま、年甲斐もなくとはこのことかと自分にあきれました。

◇笑ってしまったのは「翔んで埼玉」。埼玉県の自虐ネタがベースですが、元県民としては見逃すわけにはいきません。そして映画館の中が満席なのにさらに驚き。愛知で受けるなんて考えられなかったのですが、笑いの壺は共通しているのかも。全国でこんな地元自虐ネタ映画ができたらおもしろいかも。

◇久しぶりにヒヤシンスの水栽培をやってみました。昨年の11月頃から、鉢に置いた球根に箱をかぶせて暗くします。時々水を換えながらお守り。外のクリスマスローズと共に元気に春を告げています。

◇古いガスのせオーブンで挑戦しているパン作り。指定された温度にキープするのが至難の技。安全装置で自動消火してしまうのを上手にコントロールしてようやく焼けます。特に冬場は発酵が難しいのですが、オーブンを1分熱した後消すと30度に保てることが分かり、一歩前進。後は焼き加減。何度目かのフランスパンでようやく外がパリッ、中がフワッに近いものが焼けました。ねばってみるものですね。

◇ジブリファンの方にまたシネマ・コミックの新刊「千と千尋の神隠し」を買いました。アカデミー賞をとった作品ですが、読んで味わうのも格別です。   

 ◆◆4月の予定◆◆ ・ひろば 7日(日)、21日(日) ・工房  13日(土)、27日(土)