ひろば通信 19-08             

・発行 おもちゃのひろば  
・TEL&FAX 052-834-1986                                 
・Email toyhiroba@mediacat.ne.jp
・HP http://toyhiroba.raindrop.jp/
   2019年8月1日(木)

 ◆◆8月の予定◆◆ ・夏休み特別工房開放日 24日(土)25日(日)
・南図書館糸のこ教室 3日(土)  午前の部 ビー玉迷路   午後の部 組み立て動物&恐竜
 
(問い合わせは南図書館052-821-1732へ)

◇やっと梅雨明けしたと思ったら、いきなりの猛暑。昨年を思い出すと恐怖ですが、今年はお盆に海外に出かけることになり、留守中の草花の管理が心配。全滅させないように手を考えています。

◇突然の台風発生の中、アートピアのワークショップが何とか開催されました。案の定欠席される方も目立ちましたが、それでも100人近い親子が楽しんでくれました。私のミニハウスの講座も定員に近い人数で、充実した時間を過ごすことができました。今回も子どもたちの発想に感心しました。 屋根に長方形の木片をたくさん並べて「ソーラーパネル」、これはよくあるのですが、ブランコに挑戦した子がいて、動くものは無理でしょと軽くアドバイスしようとしたら、そばにあった爪楊枝をうまく使ってそれらしく作ってしまいました。これはかなりショックで、この後工房にもどってから、またまた家具というか遊具づくりが始まることになります。子どもに対抗意識を持つなんておじさんも未熟ですね。

◇まず、動くしかけをどうするか、基本のパーツだけを使うのが原則。丸も三角も棒もなし。思い出したのは小黒さんのゆらゆら人形。とがった部分を板にのせるとゆらゆら動きます。そこでちびの四角をななめに張りブランコの両端に固定しました。台に乗せるとかわいく動きます。しかもしばらくゆれているので効果抜群。調子にのって2人用も作りました。さっそくFaceBookにアップすると回転する遊具もありますねというコメント。えーっと思いながら、回転する仕組みを考え、真ん中に小さい四角を挟み込むように構成してみました。2人乗り用になりましたが、ちゃんと回転します。このパーツの無限の可能性を感じたこの頃です。
 調子にのって、子ども用プールとバーベキューコンロも作りました。まだまだできそうです。

◇このパターンに気をよくして、ひろばにある大きなドールハウスにも家具を増やしてみました。このドールハウス、ひろば開館の頃にそろえた年代物。とてもオーソドックスで、しっかりした家具もついています。そこに加えるので、大きさも考え、45ミリの正方形を基尺にしました。
 ピアノをはじめとして、新作のブランコなど庭にたくさん並べました。またじっくり遊んでください。

◇アートピアのワークショップには、講座の他に自由に参加できる体験広場があります。今年はその中にひろばのおもちゃをたくさん持ち込んで出前「おもちゃのひろば」を設けました。途中から他のおもちゃが紛れ込んで変なことになりましたが、ふだんとちがうおもちゃに感心した親子が「おもちゃのひろば」に興味を持ってくれたので、またお仲間が増えるかもしれません。

◇8月の年中行事が南図書館での作品展示と糸のこ教室。もうすでに25年以上続いています。展示は最初の頃小黒三郎さんの組み木ファンの仲間たちといっしょに展示していましたが、最近は友人と2人だけ。時の流れを感じます。
 ただ、今年は小黒さんデザインの作品をたくさん並べました。実は現在倉敷にお住まいの小黒さんですが、高齢を理由に元お住まいの鎌倉に戻り引退を決意されました。とてもショックな話ですが、引き際もきちんと用意されている先駆者に敬意を表するばかりです。
 小黒さんが作品を発表された30年以上前から糸のこの師匠として、組み木の世界を教えていただき、「日本おもちゃ会議」や「組み木創作の会」と活動のお供をしながら今日に至っています。
 小黒さんは中学の美術の教師を出発に、盲学校、養護学校の教員を経て、40代で独立されます。以後組み木デザイナー一筋ですが、他の作家とちがうのは、自分のデザインを本によって公表し、誰でも挑戦できる環境を作っていること。それだけ多くの子どもたちに組み木作品が手渡ることを願っていたのかもしれません。全国にファンが大勢いることもうなづけます。
 さて、小黒さんのコピー時代を経て、今は一応自分なりの世界を目指しているつもりですが、もういちどその原点を振り返ってみようと、クラスでよく使わせてもらった「触察ボード」や平面パズルをひろば用に作り直しました。合わせて南図書館に展示してあります。(8/31まで)

◇最近の恐竜関係の本では、鳥に進化した説と鳥のように羽毛でおおわれていた仲間がいた証拠が明らかになっています。たまたまBSで羽毛恐竜の特集をしていたので、急いで図面に起こしてみました。工房に恐竜好きな子がいたので、見てもらいました。納得してくれたので一安心です。

◇福音館の月刊誌「かがくのとも」が発刊50年で600号になりました。それを記念して総集本「かがくのとものもと」が出ました。いくつかの特集に分かれ、全册が紹介されています。クラスの教科書代わりに何度も使った本もあり、ずいぶん助けられたことを思い出します。今の学校でももっと利用してほしいと思いました。

◇9冊あった大草原のシリーズも後一冊になりました。ローラもすでに母親になり、新しい家族との暮らしが始まります。そして、娘とともにその体験を執筆していくことになります。大河ですね。

◇原田マハさんの文庫本「リーチ先生」は読み応えがありました。でも、長編なのにわりと早く読めたのは、やはり文調ですね。今回はバーナード・リーチの半生ということで絵画から陶芸の世界が描写されます。私もろくろを回してみたくなりました。

◇ジブリのシネマコミックも「風立ちぬ」が出て、全巻そろったことになります。このストーリーは映画で見た時はあまり感動しませんでしたが、セリフをじっくり追ってみると、飛行機好きな宮崎監督の心情も伝わって来て納得できました。

◇ジブリつながりで、今朝ドラ「なつぞら」に出てくる高畑勲モデルの役者が気になるので、高畑さんの最後のエッセイ集「アニメーション、折りにふれて」を読んでいます。早く展覧会にも行きたいです。

◇夏休みなので楽しい映画が目白押し。こちらも立て続けに見に行きました。
「トイ・ストーリー4」この手のストーリーはすぐ忘れてしまうので今回も新鮮でした。おもちゃの持ち主も代替わりしますが、今回は手づくりおもちゃをめぐっての活劇。アンティークおもちゃとのやりとりがちょっと悲しくなりました。
「アラジン」実写版であまり感動したことがないのですが、これはよくできていると思いました。ただ、魔人役のウイル・スミスが目立ち過ぎでもう少しおとなしくしてほしかったです。
「天気の子」新海監督の新作。評判通りきれいな映像にうっとりですが、前作よりアニメ顔が強調されていてジブリファンとしては引いてしまいました。ストーリーはよくできていました。
「アルキメデスの大戦」菅田将暉の天才数学者ぶりが売りでしたが、さすが器用な役者らしくうまくこなしていました。ただ、戦艦大和の悲運はすでに歴然とした事実なので、話の展開に浸りきれない自分がいました。

 ◆◆9月の予定◆◆ ・ひろば 1日(日)、22日(日) ・工房 28日(土)
          ・組み木フェスティバルin裏磐梯 14〜16