ひろば通信 20-03             

・発行 おもちゃのひろば  
・TEL&FAX 052-834-1986                                 
・Email toyhiroba@mediacat.ne.jp
・HP http://toyhiroba.raindrop.jp/
    2020年2月27日(木)

◆◆3月の予定◆◆
  ・ひろば 1日はやむを得ず休館にします15日(日) ・工房  7日(土)、21日(土)

◇例年のように小黒三郎さんデザインの組み木ひなを飾って皆さんをお招きしようと思っていましたが、コロナウィルスの蔓延には抗いようがなく、大事をとって1日はお休みにしました。予定していた皆さんごめんなさい。インフルエンザも流行っているとのこと。きびしい春になりそうですね。
 わが家の梅も咲き出し、夏の豊作を暗示するかのように満開ですが、どこか寂しそうです。
 実は久しぶりにひろばのメンバーで味噌を仕込もうと計画していたのですが、それも15日に延期します。

◇先月の通信を野鳥も読んだのか、最近の食いっぷりは半端ではありません。ヒヨドリも加わりそれこそ皮まで食べてくれます。落ちた実をキジバトがついばみ近づいても逃げないので、私もけっこう同化しているようです。後ひと月お世話してみます。

◇先日次女が通っていた「風の子幼児園」の同窓会がありました。ほぼ30年ぶりに再会した家族もあり時間の長さを感じますが、よく続いていたと思います。現在2カ所目に移転して運営されていますが、自然との触れ合いを大事にする方針はそのまま受け継がれているようです。その方針にすっかり魅了されて入園させてもらいましたが、親も虜にしてしまう魅力は何だったのだろうと今思います。子どもたちの元気さ、素朴な人間関係、親も巻き込んだ交流。すべてが自然体でした。それは卒園してからも子ども同士、親同士がどこかでつながっており、ミニ同窓会が開かれていたことからも分かります。すっかり成人してしまった子どもたちもまぶしかったですが、そんな子どもたちを育ててくれた園に感謝の一日でした。

◇最近の工房も相変わらずにぎやかに糸のこが動いています。学校の教材を作る方、娘のお祝いをアレンジする方、卒業記念に大型の遊具に挑戦している子、おばさんに頼まれたランプシェードを工夫している子とその範囲もすごいことになっています。いかに糸のこが便利かという証拠ですが、それぞれに相手をするのもなかなかたいへんです。 ただ、これぞわが仕事と割り切ってお手伝いさせてもらっています。
 そんなやりとりからたまに宿題が出ることもあって、「クジャクってできる?」「エリマキトカゲは?」とほとんどの生きものを作ってきたはずが、まだあったかと気づかされます。前なら図鑑で調べて少ない絵から想像するのですが、今はスマホがあればいやというほど画像が見られます。それだけ「らしい」デザインにする難しさも感じます。さて、どうでしょう。

◇アートイ展に出す作品の仕上げに入っていますが、「愛」をこめた作品を出す以上、しかけがスムースに動かなければいけません。今苦労しているのは、改作したメリーゴーランドのしかけ。回転しながら上下に動くウマの動きがいまいちなのです。しかけは単純ですが、すぐひっかかります。そこでしかけの形をサンダーで削りだし、なめらかに傾斜したカーブに作り直しました。これで何とか軽い動きで上下するようになりました。もうすぐ仕上がります。
 もうひとつのローリングカップは一応完成しました。これもコーヒーカップが回転しながら全体も回るというしかけ。歯車を噛み合わせてありますが、全体が回るしかけはよく分かりません。でもゆっくり回りますから、適度に摩擦が効いているのでしょう。こんな偶然もありの世界です。乗っているお客さんは大昔の作品「なかよしはこぶね号」の動物たちです。

◇「風の谷のナウシカ」を歌舞伎にした映画が公開されるというので、原作を読み直しました。全7巻の長編ですが、それを一昼夜通しの歌舞伎に演出するというのですから予習は欠かせません。それでもストーリーはよく覚えていて、アニメ化された作品があまりに短い展開だったのでがっかりした記憶があります。まだ前編を見ただけですが、意外とストーリーに忠実に演じていたので驚きました。それにしても40年前にこれだけの話を創作した宮崎駿の力に改めて感心しました。

◇「いただきます」という映画は発酵の力で土を改良し元気になる野菜づくりをめざす方たちを紹介します。「奇跡のりんご」の木村秋則さんも登場しますが、有機農法を実践する保育園や微生物を活かした自然との触れ合いは私たちも元気にしてくれます。ここで「みそづくり」とつながります。

◇原田マハの「風神雷神」上下巻を読み終わりました。美術小説ならこの人の右に出る方はいないかもしれませんが、ほとんどの作品は史実に基づいた内容を基にしています。今回の展開は大胆にも仮説で構成されており、もし史実だったらすごいなと思わせる内容でした。そもそも主人公の俵屋宗達が謎多き人物だったようで、生まれも死亡時期も推測のみとされています。しかし遣欧少年使節に同行させることによってその天才ぶりをローマ法王の前で披露するという設定は、絵画を知り尽くした小説家ならではの本領を発揮していました。

◇しばらく休刊していた楽しい漫画「銀の匙」がとうとう最終巻になりました。酪農に青春をかけた主人公も恋人をゲットしてもういちど大学で学び直します。そして、最後はあれっていう感じで幕。

◇岩波新書の「レバノンから来た能楽師の妻」はとても読みやすい本でした。最近よく話題になった国名でもありますが、内戦を逃れ、欧州を転々としながら学業も続け、やがて若き能楽師と出会い、異国の伝統的な文化の継承者の手伝いに生きがいを見つけます。子どもも授かり、成長するとともにそれぞれ多国籍文化を背負いながらアイデンティティを探し求めていく過程は良質な映画を見ているようでした。

◇久しぶりにボードゲームを2つ購入しました。ひとつはよくゲームのイベントで紹介されている「アルケリーノ」。ノアのはこぶねをもじったボートの中にカードにしめされた順に動物を並べます。60問あるので、だんだん条件が難しくなってきます。ちょっとした頭の体操に最適です。
 もうひとつは「コンタクトゲーム」手持ちの道カードをつながるように並べていき、早くカードがなくなった人が勝ち。実はこのゲーム旧バージョンがあり、とてもシンプルなデザインで抽象的な図形で構成されていました。気に入っていたのですが、すでに廃盤になってしまい、入手困難でとても残念です。(昔の勤務校に寄贈しました。)

◆お知らせ  みそづくりに挑戦  
 米麹を使った手づくりみそを作ります。うまくいけば10ヶ月後試食できますのでお楽しみに。
 お手伝いしてくれる方は、ひろばの日に残ってください。  
 ○日にち 3月15日(日)  ひろばの日  AM 12:00〜1:00  ○場所 工房「ひろば」
 

◆◆4月の予定◆◆
・ひろば 5日(日)、19日(日) ・工房  11日(土)、25日(土)
PS 春休みに工房を利用したい方は希望日をお知らせください。(3/29、4/1以外)