ひろば通信 20-04             

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    2020年4月1日(水)

◆◆4月の予定◆◆
・ひろば 5日(日)、19日(日) ・工房  11日(土)、25日(土)

◇この時期、卒業や入学・進学でお祝いモードに満ちるはずなのに、どんよりした気分がぬけません。これまで尋常でない状況は数々ありましたが、基本は通常のリズムを変えない、平常な生活を保つことを心がけてきましたが、今回ばかりはそうも言っていられない状況のようです。
 ただ、ひろばにあるボードゲームをはじめとしたおもちゃたちは、こんな時だからこそご家庭で遊んでほしいもの。なので、通常通りひろばを開館して、できるだけたくさん貸し出しをしますので、お待ちしています。

◇コロナに抗うように、庭の花が咲きだしています。中でもワスレナグサが満開。亡くなった母が好きだったということで毎年種をまいていますが、親族に会うと記憶ちがいをよく指摘されます。勘違いも含めて自分だけの思い出を楽しんでいます。
 ガーデニング好きは確かに両親の影響ですが、やっとこの場所にあった草花が育つようになってきた気がします。土も毎年使い回し。自家製の堆肥と混ぜて再生させ、石灰や肥料を加えて寝かせます。使うときの鉢底石の代わりは発泡スチロールを砕いたもの。これも何年も繰り返し使っています。プラゴミを減らすことに多少は役立っているかな。

◇先月計画したみそづくりは、ひろばで子どもたちと行うにはとても無理な状況だったので、連れとの共同作業で仕上げました。久しぶりだったせいか、量を間違えていつもの倍作ってしまいました。米麹と柔らかく煮た大豆を混ぜて大きなお団子作り。それを瓶の中に仕込むとほぼ満杯。とてもわが家では食べきれませんので、ぜひお分けします。順調にいけば10月過ぎにはでき上がりますので、購入希望をお待ちしています。

◇桜の開花とともにまた春の種まきの時期ですが、わが家は庭木が多く、プランター栽培が中心になります。ハーブやミニ野菜を育てていますが、昨年庭木の間に小さな畑を作りました。期待してキュウリを植えましたが、まったく実がつかずがっかり。なぜだろうと深く掘り返してみれば、木の根と砂土だらけ。これでは無理と、土を入れ替えて牛糞や堆肥もたくさん投入しました。今度こそと期待しています。

◇6月開催予定のイベントも少し心配ですが、59回を数える「一日おもしろ学校」は6日に行われます。私のワークショップは久しぶりに糸のこ工作。電動糸のこを使って「キューブパズル」を作ります。毎月工房でも挑戦してもらっていますが、あまりそばで教えられないかも。自信のない子は工房で練習してもらうかな。(チラシは来月同封します。)
 後半には銀座でアートイ展があります。今の東京の状態では上京も危ぶまれますが、まだ2ヶ月以上あるので、好転を期待して作品仕上げに集中しています。ほぼ仕上がりつつありますが、難問はメリーゴーランド。どうしてもひっかかり、力も入ります。そこで回転しながら馬が上下するしかけの練り直し。傾斜した坂道を棒がすべり上がることで上下しますが、その棒に小さな車輪をつけ、滑らかに上がるようにしました。坂道の傾斜も削り直し、一カ所に減らしていた坂道も図面通り3カ所にして挑戦。プーリーの長さも調節するとようやく軽く動くようになりました。気持ちよく動く作品にあきらめないでよかったとつくづく思いました。元の作品はすでに解体して廃棄してしまいましたが、打つ手は何かあったのではと後悔しています。
 今度高校生になる孫の入学プレゼントも兼ね、アートイ展に出すおまけ作品「ラブキューブ」も用意しました。キューブを並べると”I LOVE YOU.”と綴れるキューブパズル。ミニサイズにしておまけらしくしました。

◇先月、昔から同業者として親しくしている方が工房に訪ねてきて、相談に乗りました。現在ある作業所でパズルを製産しているが何かアドバイスが欲しいとのこと。有名なパズルを製品にしているそうで、デザインのシンプルさと仕上げのコツなどを伝授しました。試作品を差し上げましたが、その後自分用に作ってみたら、これがなかなかおもしろく今ハマっています。名前は「ソルティア」。 パソコンのお試しゲームにもありますが、飛んだら1本ずつ抜いていく単純なゲーム。最後に1本残れば成功ですが、まだクリアできていません。ひろばには小松強志さんのおもちゃ文庫シリーズのひとつ「お山の杉の子」がこの応用ゲームとしてあります。一人遊びにはもってこいですよ。

◇突然の休校処置で全国の親子が面食らったと思いますが、予防指導を徹底するなり、短縮授業にして静観するなり、もう少し冷静な方法もあったのではと思います。4年前から自主的に自宅待機している身としては逆に今何か手伝えることはないかとじれったくなります。やはり、通常のリズムを保てるように「正しく怖がる」ことですかね。

◇その通常のリズムで読書も楽しんでいます。十二国記ロスで困っていましたが、八咫烏のシリーズもいけることを教えてもらい、一巻目で挫折しかけた過去を振り払い読み始めました。今三巻目ですが、王朝の人間模様と烏に変身するファンタジーに酔っています。
 もうひとつ「図書館の魔女」もシリーズになっていて、政治の中心に図書館が位置している不思議な異空間を味わっています。
 これももうすぐ読み終わりますが、直木賞をとった「熱源」も迫力があります。密かに読んでいるコミック版「ゴールデンカムイ」というアイヌを主人公にした漫画にも熱中していますが、そのつながりで、樺太アイヌの生き様がさまざまな実在の登場人物をはさみながら生き生きと描かれています。日本はけっして単一民族国家ではないことがよく分かります。
 もうひとつ「ライト兄弟」も読み応えがあります。有名な兄弟ですが、昔から伝記もので少し知っているくらいで、彼らがどのように飛行に成功したか全く知りませんでした。自転車屋家業を続けながら、ほぼ独学で二人だけで研究・実験していく過程が克明に綴られています。今ようやく成功しかけたところですが、この先が楽しみです。飛行機好きな宮崎監督はもう読んだかな。

◇昔小学校で教えた子どもたちとは何人かFacebookでつながり、近況を交換しています。その中で気になる投稿があったので、ちょっと返信したら子育てにお疲れのようでした。そこでこれも昔の発想のまま、おもちゃをプレゼントしました。お子さんはもうすぐ2歳になるそうなので、孫が2歳の時に贈ったおもちゃを参考に作り直しました。ひとつは動物のはめ板パズルですが、単純なようで作るのに難しいのは、はめたときの余裕の持たせ方。ゆるすぎてもきつすぎても小さい子はあきらめてしまいます。ちょうどいいところを見つけ、削りながら仕上げます。簡単なウサギのパズルもつけてプレゼントしました。こんな「仕事」にやりがいを見つけています。

◇行方不明のおもちゃをネットで探したら、見つかりました。おもちゃはネフ社の「アニマルパズル」。6種類の動物の顔で遊べます。サンプルなしだとけっこう難しいです。それにしても木片にきれいにプリントしてあります。さすがネフですね。

◇学校時代、子どもたちから教わることの多かった「あやとりあそび」ですが、おじさんにも分かるいいテキストを買い直しました。これから挑戦するお友だちに最適ですよ。あまり毛糸もたくさんありますので、いっしょにどうぞ。

◆◆5月の予定◆◆ ・ひろば 10日(日)、24日(日)
  ・工房 16日(土)、30日(土)
    
(おもしろ学校受付 5/1より)